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『目を覚さないことも考えられます。』


この日から、

もう何日経ったのか、

思い出せない。



それでもなんとか前に進もうと思うのに、

どっちを向くことが前なのか…

分からなくなった。


あーちゃんをようやく授かった日のこと。

不安な妊娠期間のこと。

それでも無事に生まれた日のこと。

幸せだった日々のこと。



その記憶はしばらく、

頭の中の奥の奥へ、

封印した。



手術をした日のこと。

予期せぬ心停止のこと。


その記憶だけが、走馬灯のように

頭の中を、

何度も、何度も、

駆け巡った。


そして今回、


目を覚さないかもしれないと言われたこと…。



辛いって言えなかった。

悲しいって言えなかった。

怖くて怖くてたまらないって…

言えなかった。


『そんなはずない。

きっと大丈夫だよ。』って、

思いたかった。




本当はね…。




あの日。

あなたの手を、

離さなければ良かったのかな。





あの日。

行かなくていい。

ママのそばにいていいよ。

そう言えば良かったのかな。





それでも、




あの日。

ママはどうしても、

生きていて欲しいと、

願わずにはいられなかった。





今日も笑顔で、

あーちゃんに会いに、

ICUへ行くからね。




次回──第三章『絶望と共に、生きる。』

あの日のこと👇


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