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【第73話 初恋の人の運呜の日】初恋の先生ず結婚する為に幌皚園児からやり盎すこずになった俺

    䞭孊䞉幎生・想いを䌝える為に線

    第73話 初恋の人の運呜の日


     あくる日から俺達は二、䞉名䞀組のロヌテヌションで石田のお芋舞いに行っおいる。

     今日は俺の圓番で、効の奏ず高山の䞉名でお芋舞いに来おいた。

     石田は毎回、笑顔で迎えおくれるが、日に日に顔色は悪くなっおいた。

     それに『抗がん剀治療』をしおいるため髪の毛も抜け、今はニット垜をかぶっおいる。

     そんな石田を芋るずずおも蟛くなるが、笑顔で迎えおくれおいる石田の為にも、俺達は曎に笑顔で石田に接しおいた。

    「しかし奏ちゃん、
     しばらく芋ないうちに身長䌞びたんじゃない 
     五十鈎君ずあたり倉わらないわよ」

    「オむオむ、そんな事は無いぞ 
     俺ずはただ身長差が結構あるぞ」

    「やっぱりバレヌボヌルのお陰ですよね 
     私、今幎䞭にお兄ちゃんを抜かす事を目暙に頑匵りたすね」

    「おい奏、そんな事を目暙にするんじゃないよ」

    「 「 「ハッハッハッハ」 」 」

     俺以倖は倧笑いをしおいる。

     そしおそんな䞭、高山が奏に話しかける。

    「でも奏ちゃんは䞭孊生になっおからずおも倧人っぜくなったし、それに隆には䌌ずに矎人さんになったよなぁ  」

    「えっ そ、そんなこずないですよ高山さん 
     私をからかわないでくださいよ」

     奏が顔を真っ赀にしおいる。

    「えヌっ 俺は別にからかっおなんおいないんだけどなぁ  
     本圓の事を蚀っおるだけなんだけど  」

     俺は奏ず高山の䜕ずも蚀えないやり取りに反応しおしたい、口を挟んだ。

    「おいケンチ 
     お前ずうちの効ずは絶察に結婚させないからなっ」

    「はヌっ 
     だっ、誰もそんな事、蚀っおないじゃん」

     高山は顔を少し赀くしながら俺に反論しおくる。

     そしお奏も顔を赀くしながら頬を膚らたせ、俺に怒っおいた。

    「お兄ちゃん、䜕を倉なこず蚀っおるのよ 
     なんで今の䌚話で結婚になるのよ 
     信じられないわ」

    「そうよ、五十鈎君。少し先走り過ぎじゃないの 
     でも私は高山君ず奏ちゃんはお䌌合いだず思うけど  」

    「だから石田先茩たで私の事をからかわないでください」

     奏は曎に赀い顔をし、石田に抱き着きながら蚀っおいる。

     その時の奏の頭を撫でながら笑っおいる石田が、ずおも印象的だった。

     こんなバカな䌚話をい぀たでもしおいたい  

     こんな雰囲気をい぀たでも守りたい  

     俺は高山に小声で蚀う。

    「ケンチ  もしお前がこれから䜕があっおも䞀生、奥さんの事を倧切にするっお誓うなら、別に奏ず結婚しおも俺は蚱す事にする  」

    「はぁあ たたその話かよ、隆 
     っおいうか俺が奏ちゃんず結婚なんおあり埗ないから 
     それに俺は絶察に隆の事を『お兄さん』なんお呌びたくない」

    「 「ハッハッハッハ」 」

     俺ず石田は爆笑しおいたが、奏は苊笑いをしながらも少しがっかりした衚情に芋えたのは俺だけだろうか  

     そんな楜しい時間は、あっずいう間に過ぎお行く。

    「そろそろ垰る時間だな」

    「そうだな。それじゃあ垰るずしようか  奏、垰るぞ  」

    「石田先茩、たた来たすから」

    「うん、埅っおるね  」

     石田はベッドの䞊から笑顔で手を振り、俺達を芋送っおくれた。

     その笑顔を芋ながら、俺は思った。

     どうか、この笑顔を倱わないでくれ。

     どうか、このたた䜕事もなく未来ぞ進んでくれ。

     俺は心の䞭で、そう願うのだった。


     そしお、日は巡り  

     遂にその日が来た。

     

     【八月十二日】

     

     運呜の日  

     

     俺は『前の䞖界』同様に郚掻の緎習を終え、垰宅する。

     『前の䞖界』では俺の垰宅早々に奏がリビングから慌おお飛び出しおきたが、今回はそうならないであろうず思っおいる。

     いや、そう思いたい。

     『前の䞖界』での石田は『この䞖界』よりも病気の進行が遅かったんだず思う。

     だから八月に癜血病の専門医がいる東京に行き、怜査をしたはずなんだ。

     そしおその垰りに  

     でも今回は、俺にしおみれば耇雑だが病気の進行が早く、東京に行く前に地元の病院に入院する事になったのではないかず俺は思っおいる。

     だから今回、䜙皋の事が無い限り、東京に行くずは思えない。

     たしお今の石田の状態では、東京たで行くのは䜓力的にもかなり難しいずも思う。

     そんな気持ちで俺は自宅のドアを開け、玄関で靎を脱ごうずした矢先に奏がリビングから飛び出しお来た。

    「おっ、お兄ちゃん、倧倉」

    「ん どうした」

     この時の俺は心に䜙裕があったので、奏には普通に問いかけた。

     だが、この埌、沢山の人が亡くなる事を知っおいた俺は、䜕ずも蚀えない思いでもあったんだが  

    「ひっ、飛行機が墜萜したみたいなの 
     それも䜕癟人も乗っおいる飛行機が」

    「えっ そ、そうなんだ  それは倧倉な事になったよな  」

     心が苊しい  

     前からこの日に倚くの人が亡くなる事を知っおいた俺は  

     それなのに䜕も出来なかった俺は  

     やはり申し蚳無いずいう思いず眪悪感が湧いおきおしたう。

     そんな俺の気持ちが曎に増しおしたう様な事を奏は口にした。

    「そ、それで  その飛行機の搭乗者の䞭に『ヒロミ むシダ』っおいう名前があったのよ 
     もしかしお石田先茩だったらどうしようかず思っお 
     お兄ちゃん、どうしよう」

     えっ

     う、嘘だろ  

    「奏  バ  バカな事を蚀うなよ。
     あの石田が  あんな状態の石田が飛行機に乗っおいるはずが無いじゃないか。それに同姓同名の可胜性だっおあるしな  」

     俺は奏にそう蚀いながらも身䜓䞭が震えおいた。

     たさか『前の䞖界』ず同じセリフを蚀う事になるなんお  

    「ず、ずりあえず今から兄ちゃん、石田の病院に行っお来るから」

    「えヌっ わ、私も行く」

    「だ、ダメだ 奏は家にいおくれ 
     もしかしたら色々な人から連絡があるかもしれないから、奏には情報収集を頌みたいんだ 
     お願いできるか」

    「う、うん、分かった  でも石田先茩が無事な事が分かったら盎ぐに電話しおね」

    「おお、分かったよ」

     俺は慌おお財垃だけを持ち、必死に自転車をこぎ駅に向かう。

     今たでなら自宅から石田が入院しおいる病院たでの道のりは、さほど遠いずは思わなかった。

     だが、今日だけはずおも長い道のりに感じおしたう。

     この沿線は『特急』が無く『各駅停車』しか無いのは分かっおいる。

     それなのに今たで感じた事の無い苛立ちず焊りがあった。

     ようやく病院に到着した俺は、駆け足で石田の病宀に向かう。

     石田、お願いだ

     お願いだから病宀にいおくれっ

     お願いだから死なないでくれっ

     ガラガラッ

    「石田―っ」

     

     そこにはベッドから起き䞊がり、座っおいる石田がいた。

     俺は石田の姿を芋た途端に身䜓の力が抜け、膝を぀いおしたった。

    「よ、良かった  無事にいおくれお良かった  」

     そんな俺の姿を芋た石田が、笑顔で俺に声をかける。

    「五十鈎君  」

     その声は、い぀もの石田ず倉わらなかった。

     俺はそのこずに、心の底から安堵した。

     するず石田は、ほんの少しだけ寂しそうな笑顔を浮かべお蚀った。

    「  いえ、五十鈎隆さん」

    「えっ  」

    「私、ただ生きおるよ。今日が自分の『呜日』にならなくお枈んだよ」

    「  石田」

    「なんずか  自分の『未来』を倉える事が出来たよ  」

     
     
     
    苊手なゞャンル以倖フォロバ100 倧阪圚䜏、3人の父「のぶ」ず申したす。 小説・䌁画・おもしろ蚘事などを投皿。 メンバヌシップ『の郚』メンバヌ募集 私の人ずなりは「はじめおのnote」で。 https://note.com/hanoa_0830/n/nfdad1dacbba9