
③優しさや真面目さは損なのか?
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第1章 優しさや真面目さは、本当に“良いこと”だけなのか
優しさや真面目さは、
本来それ自体がマイナスな存在ではありません。
しかし、
それらが「都合の良さ」や「扱いやすさ」として、
消費されてしまう現実もあります。
実際、
・気付いた人が対応している、ズルい人はスッと押し付ける
・真面目な人ほど疲弊する、いい加減な奴ほど気楽そう
・優しい人ほど声を荒げずに去っていく、声デカい人ほど残っている
そんな状況を経験したことがある人もいるのではないでしょうか。
もちろん、
優しさや真面目さ、そのものが悪いモノだと言いたいわけではありません。
ただ、
「優しい人は報われる」
「真面目な人は評価される」
といった綺麗事だけでは納得できない現実も、
確かに存在しています。
今回は、
そんな「優しさや真面目さが損や消耗へ繋がってしまう構造」について、
構造的に考えてみます。
第2章 優しさや真面目さは、普通に損をすることがある
「相手の気持ちを考えよう」
「真面目にやっていれば、見てくれる人はいるから」
「協調性が大事」
巷ではよく見聞きしますが、随分と耳障りのいい言葉ですよね。
もちろん、言葉通りに当てはまる場面や状況もあります。
ただ現実には、
自分の持つ優しさや真面目さが、
必ずしも自分自身にとって、
良い方向へ働くとは限りません。
優しさや真面目さは、
それだけで価値があるとは限らない。
むしろ環境や相手によっては、
“都合の良さ”や“扱いやすさ”、“甘えやすさ”として、
いいように消費・利用・搾取されてしまうことがあります。
例えば、
・善意で受けていた人から振られた頼み事や雑務が、「あなたが担当」と“当たり前化”していく
・周りからのいじりが強くなってきたり、扱いが雑になってきたり、遠慮がなくなってきたりする
・「あなたなら大丈夫」、「信頼しているから任せた!」と負担や役割が増していく
・キレ散らかしたり、拒絶したり、フェードアウトしたりすることを、“幼稚な対応”だと感じていると、相手からの無理な要求や圧力を、自分が飲み込む構図になりやすい
・相手のちょっとした失礼や踏み込みが日常化する
など。
しかも自分側も、
・これくらいのことでいちいち腹を立てて、イライラしてもしょうがないか。
・今この状況で、これ以上面倒事は増やしたくない
・反論したら、ややこしくなりそうだな
・自分の不快感や本音、違和感などを相手にはっきりと伝わるように、わざわざ言葉や態度で示すほうがストレス
と思っていることも多い。
そのため、
自分がじわ~っと消耗していることに気付きにくい。
この段階では、
優しさや真面目さが、
自分を守る力ではなく、
むしろ相手や環境から自分のエネルギーやコスト、余裕などを吸い取られる“入口”になってしまいやすいのです。
ここから先では、
・なぜ自分の優しさや真面目さが、必ずしも自分自身を守ってくれるとは限らないのか
・なぜそれらが、“扱いやすさ”や“便利さ”として消費・利用されてしまうことがあるのか
・「損や消耗へ繋がる状態」と、「強みとして機能する状態」は何が違うのか
などを、
「3段階モデル」として整理していきます。