
「買う」を観察する実験
コンビニで「限定」という文字を見つける。
いつもなら選ばない商品なのに、なぜか氣になる。
「おすすめ」と書いてあれば、少し安心して手に取る。
SNSで見かけた素敵な暮らしに憧れて、似たようなモノが欲しくなることもある。
一方で、少し高くても「これが好き」と思えるものを選ぶこともある。
誰かの作品を応援したくて、その人の商品を買うこともある。
同じ「買う」という行動でも、その理由は同じとは限りません。
では、私はなぜ、これを選ぶのだろう?
今回、運命デザインラボでは開運シェルパが、そんな問いを使って「買う」を観察してみます。
「買う」ではなく、「選ぶ」を見てみる
買い物をするとき、私は何かを選んでいます。
でも、選んでいるのは商品だけではないのかもしれません。
価格。
ブランド。
限定されていること。
誰かからの評価。
使ったときの心地よさ。
「これが好き」という納得感。
つくり手を応援したい氣持ち。
そこには、いろいろな価値が入り込んでいます。
だから、
「高いものを買ったから物質的」
「安いものを買ったから実感を大切にしている」
とは、一概には言えません。
同じ腕時計でも、ブランドを身につけていることに価値を感じる人がいる。
一方で、機械の仕組みや手触りを楽しみたくて選ぶ人もいる。
何を買ったのかだけではなく、
なぜ、それを選んだのか。
そこを見てみるのが、今回の実験です。
「物質主義」と「実感主義」という見方
ここでは、二つの見方を使ってみます。
一つは、「物質主義」。
ここでいう「物質主義」は、学術的な物質主義そのものを定義するのではありません。価格やブランド、所有、希少性、社会的な評価など、モノにまつわる価値を重視して選ぶ場面を見るための観察レンズです。
もう一つは、「実感主義」。
心地よさや楽しさ、納得感、共感、つくり手との関係、応援したい氣持ちなど、自分の中に生まれる実感も含めて見ていきます。
ただし、これはどちらが正しいという話ではありません。
「実感主義」も、この実験のために使う観察上の言葉です。
一つの買い物の中に、両方があることもあります。
大切なのは、自分をどちらかに分類することではありません。
「今の私は、何に反応しているんだろう?」
そう問いかけてみることです。
まず、「なぜ欲しい?」と聞いてみる
何か欲しいものを見つけたら、買う前に一度だけ立ち止まってみます。
「私は、なぜこれが欲しいんだろう?」
答えは、
「限定だから」
でもいい。
「ずっと欲しかったから」
でもいい。
「これを持っている自分が好きだから」
でもいい。
「つくっている人を応援したいから」
でもいい。
すぐに答えが出なくても構いません。
そして、ここで必ず買う必要もありません。
選択肢は、
「今すぐ買う」
「少し時間を置く」
「今回は購入しない」
「購入をやめる」
のどれでもいい。
ここでいう「実験」は、科学的な実験ではありません。日常の選択を通して、自分の反応を観察してみる小さな試みです。
今回の実験では、その選択そのものを観察します。
買った後だけでなく、買わなかった後も見る
買ったら、その直後に聞いてみます。
「今、どんな感じ?」
嬉しい。
安心した。
少し興奮している。
思ったより普通だった。
特に何も感じない。
どれも、その時点での自分の反応です。
数日後には、
「まだ欲しい?」
と聞いてみます。
そして、もう少し時間が経ったら、
「何が残っている?」
を見てみます。
モノそのものが残っているかもしれません。
触り心地や味、使いやすさといった感覚が残っているかもしれません。
買ったときの時間や思い出が残っているかもしれません。
つくり手や誰かとの関係が残っているかもしれません。
あるいは、何も残っていないかもしれません。
でも、「何も残らなかった」ことも失敗ではありません。
「あのとき、自分は何に反応していたんだろう?」
それを知るための観察材料になります。
「買わない」を選んだら、何が残る?
では、買わなかった場合はどうでしょう。
買わなかった後を、成功か失敗かで見なくていい。
ただ、
「買わなかった今、自分は何を感じている?」
と見てみます。
「まだ欲しい。」
「少し残念。」
「スッキリした。」
「安心した。」
「もう忘れていた。」
いろいろな反応があるでしょう。
数日経っても欲しければ、
「今も欲しい理由は何だろう?」
と考えてみる。
すっかり忘れていたなら、
「あのとき、なぜあれほど欲しかったんだろう?」
と振り返ってみる。
そして、もう一度同じものを見つけたら、
「私は、今度どうするだろう?」
と観察してみる。
買うことも、買わないことも、どちらも実験の一部です。
買い物は、自分の「選ぶ」を映す
私は毎日のように、何かを選んでいます。
食べるもの。
着るもの。
読むもの。
使うもの。
誰かを応援するためのもの。
その一つ一つに、自分でも氣づいていない理由が混ざっているかもしれません。
「限定」に反応する自分。
「おすすめ」に安心する自分。
高くても好きなものを選ぶ自分。
誰かとのつながりを感じて買う自分。
誰にも見られないとしても、それを選びたいと思う自分。
どれが正しいという話ではありません。
選択の結果を採点するのでもありません。
ただ、
私は、何を価値だと感じて、なぜこれを選んだんだろう?
と見てみる。
すると、買い物の向こう側に、自分の選び方が少し見えてくるかもしれません。
「買う」を観察すると、「選ぶ」が見えてくる。
そして「選ぶ」を見ていくと、
これからの自分が何を大切にしていきたいのかも、少しずつ見えてくるのかもしれません。
次に何かを欲しいと思ったとき。
よかったら一度、
「私は、なぜこれが欲しいんだろう?」
と、自分に聞いてみてください。

〜 開運シェルパ / 運命デザインラボ 〜
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