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糸のゆくえ

    時間は刺繍のようなもので
    日々という布に針を運んでいく
    糸が絡み合って見えても
    一つの模様になる

    喜びや感動に色があるなら
    怒りも悲しみも色合いのひとつだった
    生きていけば生きていくほど汚れていくのは
    空白を埋めていくからだ

    忘れられない
    満遍なく散らばった星の空
    夜空は覆いで
    星はその覆いにあいた穴
    その向こうには私を灼きつけるほどの
    白い光があるんだと思っていた

    ほどけた手のひらを風が通り抜ける
    綺麗に取り出せなくなって
    いつか忘れてしまっても残るもの

    飴のように長く心の中で転がしながら
    溶けるまで味わっていたい
    何度もページを捲るせいで
    ふとした拍子に切ってしまった指の腹

    分かりあえないことをそのままに 分かり合った
    知りたいと思うことを解くために使った夜も
    私の宇宙のなかに溶け込んで
    やがて包み込んでくれる闇になった

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    #思い出の曲 ということで、本日の思い出の曲は木村弓さんの"いつも何度でも"です。


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