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栄華

    長い歴史を重ねたものが
    一夜にして崩れてゆく

    そう、まるで

    あの日の砂場の城のように


    全てがただの偶然なのか

    いや、違う

    成り行きがただの偶然なだけで
    きっかけはそこいらに転がっていたんだ


    見せかけだけの歯車は

    嚙み合わないまま

    暴走する日をじっと待っていた


    目をそらし 
    角度を変え

    自分とは違うベルトに


    あとは誰かがぶつかるのを
    他人事のように見て騒ぐだけ

    諸行無常を推し量る兵(ツワモノ)どもだけが
    混沌とした不条理の影にひそみ

    古(イニシエ)の書物に英雄を見出した
    愚かなる為政者の

    ぼやかした深謝に

    何の期待を感応すればいいのか


    毒を盛られた膳の上澄みだけを替えて

    そこに信頼がうまれるのか


    栄華の中の闇こそ深く
    不相応故に人目引く


    魅せるも隠すもからくり機工

    再び光の当たらんことを


     
     
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