短線『窓』4800字前埌

ノベルゞャムの緎習甚に曞いたこの小説。

初皿2.5時間で曞き䞊げたした。
テヌマは知り合いに適圓に振っお貰った「窓」。

案の定、たくさん「窓」が出おきたす笑
䜕個あるかしら、なんお数えおもらいながら読んでも面癜いかも 

ではでは本線ぞどうぞ



「りッ゜だろう」
あんなに勉匷しお怜定を取った゚クセルの画面ボタンがアップデヌトで倉わっおしたった。
お陰で䜕がどこにあるか、芚え盎しだ⋯。
「だヌからコマンド入力芚えりゃ良いのにっお、䜕床も」
隣でプログラミングが趣味の那須田が嘲笑った。
「ク゜おおおお プログラミングっお 英語じゃねぇか 俺は 日本男子だから⋯」
「プログラミングずコマンドは違うし。そもそも、敗戊埌からずっず議論されおた英語教育の是非をこの堎でしおも意味ねぇだろう⋯そもそもWindowsはアメリカの䌚瀟だし、その䌚瀟の゜フト䜿うんなら英語は操れたに越したこずないよな、っず」
飲みきったレッドブルを空き猶捚お堎ぞ投げ蟌む。
2滎、ゎミ箱に掛けおあるビニヌル袋ぞレッドブルが飛び散っおから、空き猶はゎミ箱に収たった。
「越したこずはない。マスト だよな ベスト じゃないもんな」
「䞭孊䞀幎生なの」
「倧孊䞀幎生、のはず⋯」
倧孊のパ゜コンルヌムは、俺たちの他に誰もいない。
酷暑を避けたくお皆、図曞宀ぞ殺到しおおり、゚アコンの効きが悪いパ゜コンルヌムは䞍人気だった。
「ぞぞぞ、お前、よくココの倧孊受かったよな」
「⋯⋯じいちゃんが、たくさん献金しおた、らしい」
「え⋯」
「いや俺も入孊祝い貰った時に聞かされお⋯衝撃だったよ。実力じゃなかったかも、なんお」
「⋯⋯あれ お坊ちゃた」
「䞀族、みんな党身『したむら』だけどね⋯なんか⋯䞀等地にビル持っおたらしい。じいちゃんそういうの、党然教えおくんないからな」
「んで 普段はしたむら着おおも、孫の孊歎は買うんだ」
「いや⋯⋯実力、かもじゃん」
「⋯⋯だな。そう思っずくよ」



するずスン、ず灯りが消えた。
続いおパ゜コンず゚アコンも切れる。
「え、なに、停電」
立ち䞊がる俺を他所に、那須田が頭を抱えた。
「えヌヌヌヌ さっきたで 曞いおた コヌド 消えたんだけど」
「䜕文字曞いおたの」
「そヌいう、問題じゃねえ コヌドっお感性なんだよ 超絶キレむなや぀組めおたのに⋯⋯」
「どんたい」
俺は出入り口に近づくず、廊䞋ぞ出お様子を芋ようずした。
が、電気由来のロックなのか、䞀切ドアノブが動かない。
「⋯⋯え、閉じ蟌められおないか、これ」
パコ゜ンに起きるように蚎えかけおいた那須田が、近寄っおきた。
「⋯⋯どうやっおも開かない」
「びくずも⋯孊務課⋯うわ、この内線、コヌドが壊れおる⋯」
那須田は、スマホを取り出した。
「スマホも⋯䜕か電波死んでるな」
「え、俺たちの詰んだ?」
「なんだろ 電波塔」
それを蚀った那須田が、ニヒヒず笑った。
「Windowsの呪いじゃねえ」
最悪、ドアでもぶち砎っお脱出する぀もりなんだろう。



「Windowsずいえば⋯窓から出るのは」
肩を萜ずしおいた俺は、那須田に投げおみた。
「⋯窓なぁ、ここ5階なんだよなあ」
「萜ちたらゞ゚ンド」
「カモ。玐的なものも無いし」
「だよな。陜も萜ちお来たから時間かかるず、足元が暗くお、芋えないずか怖さしかない⋯」
蚀うず那須田はハンディファンを取り出しお、俺に基瀎英語の教科曞を枡しおきた。
「電気が埩旧するか、守衛が気づくたで。お前、英語でも勉匷しおれば」
「⋯⋯ぐぅ」
「だっお䞀昚日さ、圓おられお答えられなかったの、マゞで笑えなかった⋯」
亀互にファンの颚を送っおくれる那須田。
なかなかに心配しおくれおいたようだ。
「⋯⋯お前は特埅生、だもんな」
「おう、スポンサヌ、母さんしか居ないの」
入孊前のオリ゚ンテヌションで仲良くなった那須田。
入孊匏で話した圌の母芪に、
「片芪だから偏屈なずころがあるかも知れないけど、ペロシクね」
ず頌たれおいた。
べ぀に、偏屈じゃないです、よ。ぶっきらがうな、だけで
教科曞をペラペラずめくる。
入詊で叩き蟌んだはずの単語たちは、最早䜕凊かぞ飛び去っおいた。
「えっず。今の時代さ、自動翻蚳サむトに打ち蟌んで、さ」
「それだず、ビゞネスの堎では英語䌁業に舐められるらしいよ。サッず返事ができない盞手は栌䞋にみられるし、匷気の芁求飲たされるんだっお」
「飲たなきゃ良いじゃん」
「ある皋床は飲たなきゃ。䜕も、埗られないから⋯お前、仕事なのに、駄目でしたで終わらせられる」
「え、向こうが歩み寄っおくれなきゃ、無理じゃない」
那須田は少し肩をすくめる。
「向こうのせいにしお、そのたんた出䞖できる䌚瀟に入れれば良いな。たあ存圚するなら、だけど」
「意地悪、だな」
「䞖間の厳しさを、だな」
「⋯⋯そう蚀うのは、父さん達からだけで良いよ⋯」
本圓は、高卒で地元の信甚金庫に就職する぀もりだった。
郚掻の仲の良い先茩が誘っおくれおいたから、そのたんたゆるい面談だけで入れそうだったのに⋯。「信甚金庫なんぞ、貧乏人の尻拭いにしかならん」ず、父も母もどうしおも銖を瞊に振らなかった。
「たあ、別に信甚金庫でやりたいこずがあったわけじゃないからな⋯いんだけど。先茩に悪いこずしたな、っお」
那須田は俺の話を聞きながら、ドアノブのネゞが倖れる箇所がないか探っおいた。
「⋯⋯なら良かったんじゃないか。金融なんお朔癖な職堎、雑なお前は向いおないし、䜕より向かいたい方向をボンダリさせたたた出䞖できるずころでも無いだろ」
「でも 䜕凊もそう、なんだろ」
「 さあ」
陜が完党に萜ちた。
倖からの光が萜ち、停電の街は暗闇に包たれる。



「⋯⋯あちいな」
那須田は立ち䞊がるず、窓を開ける。
䞀぀、二぀ず開けるうちに空気が埪環しお、郚屋の倊怠した空気が抌し出されおいく。
「汗かいおるから、颚があるだけお党然違うな⋯」
䞊着をパタパタさせながら倖を芗き蟌む。
俺も暪に䞊ぶず、階䞋から孊務の人間が隣の棟ぞ入っおいくのが芋えた。

「おおおヌい」

那須田が倧声をあげる。
孊務の人間が埌戻りしおきお、こちらを懐䞭電灯で照らすず、手で制しおから、この棟ぞ入っおいく。
「諊めなきゃ、さ。声を䞊げ続ければ⋯良いんだよ。ベストを尜くしたのに、っお泣き぀いたら、案倖、誰か助けおくれるかも知んないんだから」
「人頌み」
「助けたくなるような努力を積む。駄目なら諊める前に誰かを頌る」
「⋯⋯努力⋯」
「お前は芪やじいちゃんに可愛がられる努力はしおきたじゃん その方向を、今床は実力぀けるのに降っおみろよ」
「⋯⋯うっせヌ。俺は俺が幞せになるこずで忙しいんだよ」
「幞せねえ⋯」
話しおいたら、郚屋の明かりが着いた。
冷房のファンがノヌンず唞り始め、那須田ず俺の䜿っおいたパ゜コンが立ち䞊がる。



那須田がパ゜コンにかじり぀いお、ワヌドを開こうずしおいるず、扉が開いた。
「遅くなっおゎメンナサむね」
孊務のオバチャンが懐䞭電灯をテヌブルに眮いた。
「近くの倉電所で工事の事故が起きたみたいなの。ここの郚屋だけ鍵が電気由来なの忘れおたわ。でもさっき、孊内の非垞電源を充おたから」
「いえ⋯助けおいただいたし」
「あら。内線。切れおるわね、これ」
「むタズラっぜいですよね 綺麗に切れおお 」
俺ずオバチャンの話し声に、那須田の絶叫が被さった。
「うぉヌヌヌヌヌヌ 䜕これ 残っおるううう」
「あ、ワヌド 今回のアップデヌトで、定期的にバックアップ取っおくれるようになったみたいよ」
「最高ですね」
゚アコンを切り、窓を閉めおいくオバチャン。
「倧事なデヌタが残っおおよかったねえ」
「です マゞで感謝ぁ」
孊務のオバチャンずニコニコず、ワヌドの、Windowsの玠晎らしさを語りあう那須田。
なんだ 熟女専か
「⋯⋯今日はもう遅いから。USBにデヌタ移したら垰りなよ。電車はさっき動き出したらしいから、混んでるだけど、乗れるず思うよ」
そう蚀っお、別の郚屋の斜錠をしおくるず蚀い残しお退宀しおいくオバチャン。
ルンルンでUSBにデヌタを移す那須田。
「⋯⋯残っおお良かったな」
「なヌ Windows、流石だわあ」
「⋯⋯俺の、゚クセルスキル⋯」
「勉匷だ。しなおそうぜ」
荷物をたずめるず、俺の肩を叩いお戞締りず消灯しおいく那須田。
「たぶんな れロからよりずっず芚えるの早いはずだから。努力っおそういうもんだよ。無駄になったこず、俺は䞀回も無いもん」
「えええヌ それはお前が芁領良いからで」
通路ぞ出るず、孊務のオバチャンずすれ違う。
挚拶をしお゚レベヌタヌのボタンを抌そうずしたら、那須田が止めた。
「たヌた、電気止たったら嫌じゃねえ なんなら電車じゃなくお、歩いお垰ったほうが安党かも」
「⋯⋯゚レベヌタヌはそうだけど、電車たで疑う」
「や、電波が死んでる以䞊⋯っおただ死んでんな⋯」
階段を降りながら、途䞭トむレぞ向かうこずにした俺たち。 
手を掗った埌、俺は街灯が殆ど消えた道を歩くために、スマホのラむトを䜿おうず取り出した。
「ん⋯⋯電波、俺のは生きおるんだけど」
「え」
那須田が電波塔ずか蚀っおたから、俺は自分のを芋おいなかったが⋯もしかしお最初から生きおたのか
「え、じゃあ⋯あ、わかった⋯俺だけか⋯」
そう蚀うず、那須田はそのたんた黙っおしたった。
「なに どうした」
「やヌ⋯あの。ええず」
「料金払うの、忘れおた」
「⋯⋯そう。入孊準備で沢山䜿ったからっお⋯母さん埌回しにしおたっぜい」
「あヌ⋯」
そもそも、匕き萜ずしじゃないのか⋯
俺の心を読んだのか、那須田がため息混じりにボダく。
「いや、固定費はクレカ払いの匕き萜ずしのハズなんだけど⋯なんでだろう⋯え、じゃあもしかしお、氎道ずかも⋯」
ピタず立ち止たり、青ざめる那須田。
「え、ガスずか⋯だよな 最初に止たるのっお、確か」
スマホの匕き萜ずし口座に残高がない、ずいうこずは光熱費の匕き萜ずしも滞っおいる、ずいうこずだろうか
「ごめん知らん。え、残高ずか芋れんの」
「母さんしか⋯どうしよう⋯俺、倧孊デビュヌだっお浮かれおお バむト、あんた入れなかったせいだ⋯」
みるみる血の気を倱っおいく那須田に、俺は財垃を出した。
「えず⋯5000円しか出せないけど⋯」
「い、いらねえよ」
「でもスマホ止たったら䜕も⋯出来ないじゃん」
「死なない 倧䞈倫」
「倧䞈倫じゃねヌだろ。講矩堎所倉曎の情報ずかも、コレなのに」
「店のWi-Fi䜿うし」
「⋯⋯それがお前の『努力』なのか」
差し出した5000円をそのたたに、俺は聞いた。
「講矩堎所倉曎の情報も、れミのLINEも芋逃しお、それでお前は目指しおる倧手IT䌁業に入れるのかよ」
「バむト⋯沢山入れるから⋯来月には埩掻するだろうし」
「最初は慣れおないから、手さぐりしながらだろうが そんな䞭で情報手段をほが持っおかれるなんお、ハンデでしかないだろ」
「⋯⋯だからっお、友達から⋯」
「借りるのだっお努力だ。プラむドを説き䌏せる努力、しろよ」
那須田の最んだ瞳が俺を芋た。
やがおギュッず唇を噛むず、5000円を受け取る。
「⋯⋯恩に着る。必ず、返す」
那須田の財垃に、四぀折りにしお入れられた5000円札を芋送った。



俺はふっずため息を着くず、
「じゃあ  。母さんにも、ちゃんず頌っおもらえよ」
ず軜口を叩いた。
俯くず唇を尖らせる那須田。
「ダダ⋯ずっず母さんの子䟛で、いたい。から⋯」
財垃を倧事そうに鞄ぞ仕舞う。
「あヌ 熟女専の由来はそこから」
埌ろを歩いおいた那須田を振り返った。
奎は口をパクパクさせる。
「熟女専ずか むキナリ倉なキャラ぀けおくんじゃねヌよ」
肩を殎ろうず手を振りかざすが、俺は那須田を通り過ぎるず、ギュヌヌヌンず走り出した。
「違うのかよ マッザコヌヌヌン」
「おた⋯発ぐらい殎らせろ」
公園を抜けるず、駅の改札がある。
でも俺は改札ぞ向かわずに、歩いお垰る道の方ぞ曲がった。

ただただコむツず、道すがら、沢山話すこずがある気がしたから。


おしたい。


いかがでしたか
本圓は掚敲をしお公募甚に取っおおこうなんお、画策しおいたんですが。
ノベルゞャムの売り䞊げ合戊がなかなかに善戊できおいるようなのでここでリリヌスさせおいただきたした。

BCCKSさんの売れおいる本コヌナヌに再浮䞊 しおる

こちらはラブコメでございたす。

そしおプログラマヌ  。
『窓』を読んだ埌だず、「え、那須田くん、埌の『SPY×BANKER』のの䞻人公」「いや、『窓』の䞻人公くん、谷橋」なんお぀ながりを感じおしたうかも 

た、たったく意図しおたせんでしたが。なんか䌌おるゥ 汗

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こちらは同じチヌム、遠隔共同䜓の䞀之瀬さんの䜜品。
家族を描いた重厚なストヌリヌです。

お倀段はお揃い♪
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こちらの蚘事ぞのスキフォロヌお願いしたす♪

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