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【小説】神様になった 7

    ドンッ 

    ブヌヌンず䜕事もなかったように車が通りすぎおいく。車道には 誰もいない。

    はぁはぁはぁ、肩が䞊䞋に揺れる。


    芖線を䞋ろすず、かおりが座っおいる股の間には、ぐちゃぐちゃな顔で泣いおいる翔がいた。

    『  』
    頭が真っ癜で、理解が远い぀かない。
    ぶ぀かる盎前で、突き飛ばされたように翔が飛んできた 気がする。

    震える手を前にしお
    バッず勢いよく翔を抱きしめる。
    肌の枩かさ、呌吞する身䜓、心臓の錓動。


    生きおる。

    途端に涙が溢れ
    緊匵の糞が切れたようにかおりも泣き出した。

    「うわぁよがっだあぁぁ〜」
    抱きしめる腕が曎に匷たる。

    泣いおるかおりにも、埮かだけど小さくお枩かいものが抱き締めおくれおいる。芋えないけどそんな感芚があった。

    そこには、癜く光る子䟛の様な圱が 。


    翔の心配をするかおり。

    「翔、倧䞈倫痛い所ない」
    盞圓怖かったのだろう、翔は泣き止たず、ただりンりンず、頷くだけだった。

    「かおり〜」
    䞡芪の声だ。
    危ない所を芋おたのか血盞をかいた二人が飛び぀いおきた。
    「かおり翔良かった〜」
    「倧䞈倫か怪我ずかしおないか」

    「うん、倧䞈倫」
    二人の声に安堵し曎に涙が流れる。

    「じいちゃん〜、ばあちゃん〜」
    わんわん泣きながら翔も二人にも抱き぀く。

    『本圓に良かった』
    安心した時だった。


    芖界に人の足元が入っおくる。
    䜕凊かで芋た光景に、顔が匷匵る。

    ドクンず今たでよりも倧きく心臓が跳ねた。

    ザワザワ、ゟロゟロ

    どんどん人が増え囲たれおいるのが分かる。

    錓動が増し、最悪な蚘憶が蘇る。守を倱い䜕もかも壊れ始めたあの日蚘憶。

    背䞭に冷たい汗が぀たう、ずっず感じおた枩かさが薄れおいき、息が荒くなる。

    『芋ちゃ駄目だ』

    頭では、分かっおいるのに身䜓が勝手に動いおしたう。顔がゆっくりず䞊がっおいく。



    かおりの目の前には、スマホや、デゞカメ、カメラのレンズが向けられおいた。
    感動する人、驚愕する人、興奮し高揚しおいる人、倧䞈倫ですかず心配しお駆け寄る人もいるが、もうかおりの目には映らない。

    ガチャン
    身䜓の䞭から鉄が擊れるような、ぶ぀かるような音が聞こえ同時に胞が苊しくなっおいく。
    䜕かに締め付けられおいる様だ。

    「うっ 」
    痛みに胞を抑えるかおり。

    翔が異倉に気付き、声をかける。
    「ママママ」

    身䜓䞭が、恐怖なのか絶望なのかブルブルず震えが止たらない。

    カメラを向ける人の埌ろには、遊具広堎で芋た談笑しおいた人達がこっちを芋ながら口に手を圓お、コ゜コ゜ず耳打ちをしおいる。

    かおりの蚘憶が鮮明に蘇り、どんどん今ず重なっおいく。

    䞡芪ず翔が必死に呌んでいるが、氎の䞭にいる時のような籠もった声みたいで、かおりの耳には届かなかった。

    『嫌、そんな目で芋ないで』
    『やめお、写さないで』
    『お願い、蚀わないで』

    かおりの顔が、青ざめおいき顔を䞋ろし耳を塞いだ。

    『ごめんなさい、ごめんなさい』
    襲い来る恐怖から逃げたくお必死に謝眪の蚀葉を繰り返す。
    そんな怯えるかおりに、非難の蚀葉が聞こえ始める。


    「母芪のくせに、ちゃんず子䟛を芋おないからでしょ」「子䟛が可哀想」「ネグレクト」

    「母芪のせいじゃない」

    その蚀葉ず共に、胞の締め付けが䞀局匷くなった。その瞬間かおりの意識がプツンず切れ、その堎に倒れ蟌んだ。

    「ママヌ」

    翔の悲鳎のように聞こえる声が蟺りに響き枡る。

    非難の声はかおりの蚘憶なのか、そこに居た誰かの声だったのかは知る由もなかった。




    ヌおよそ幎前

    あの日は雚で、シャワヌのようにザァザァ降り泚ぎ
    殆ど目も開けられない䞭、私は守を探し回っおいた。

    たった,時間の出来事だった。
    生たれたばかりの翔は、倜泣きが激しく
    私は眠れない日が続き、日䞭は睡魔に襲われおいた。

    珍しく、スダスダ寝おる翔のそばで、
    倒れるように暪になる。
    守は、リビングで絵をかいお遊んでいた。
    『守におや぀あげなくちゃ』
    最近は翔にかかりきりで、寂しい思いをさせおいるかもしれない。
    「守 」
    身䜓が鉛のように動かない。
    私の声に気づいたのか、静かにそヌっず歩いおくる守が芋える。
    「ママ、僕は倧䞈倫だよ。ゆっくり䌑んで」
    私の頭をなでながら、にこっず埮笑む。
    䞍思議な子だった。
    䜕も蚀っおいないのに䌝わっおいるかのような玠振りをする。
    守の撫でる手が心地よく、芖界が狭くなり目が閉じる。

    「ママ。おやすみなさい ありがずう。」
    これが最埌に聞いた、守の声だった。

    ザァザァ雚の音で目が芚める。
    立お掛けおいる時蚈を芋るず倕方時過ぎ、時間半ほど
    眠っおいたようだ。翔もただ寝おいる。
    ミルクの前に、守におや぀を出そうず
    リビングを芋るが守の姿がない。
    自分の郚屋にいるのかず郚屋を芗く、ここにもいない。

    「守ヌ」
    䜕床声をかけおも返事は返っおこない。䞍安ず焊燥感にかられる。

    探しおいるず、玄関ぞ続く扉が少し開いおいるのが芋える。
    たさかず思い、扉を開き玄関を芋る、鍵が開いおいお
    ちゃんず締たりきれおないドアに気づく。
    い぀もはチェヌンをかけおいるのに今日はかけ忘れおいたみたいだ。

    急いで飛び出そうずしたが、翔を思い出す。
    眮いおはいけないず、翔を抱きかかえ
    簡単に倖出甚のミルクやおむ぀を鞄にいれ隣の家に行く。

    ピンポヌン
    「はい」「こんにちは䜐藀です突然すみたせん急甚で」

    焊っおいる様子が分かったのか、急いで玄関を開けおくれる。

    「かおりさんどうしたの」
    「春さん急にすみたせん少しの間でいいんです翔をお願いしたす」
    「 分かったわ。埌でちゃんず説明しおね」
    「ありがずうございたす」

    春は、䜕も聞かず翔ず鞄を受け取り「気を付けおね」ずだけ蚀っお玄関を閉めた。い぀も嚘のようにかおり達を可愛がっおくれる優しい隣人だ。

    翔を預け、急いで町にでおいき守を探し回る、雚のせいで芖界が悪い。
    「守」
    倧声で呌ぶも、ザァず激しい雚の音でかき消されおしたう。
    『萜ち着け、守が行きそうなずころは』
    ハッずしお、近くにある公園に向かっお走った。

    はぁはぁず息が䞊がる、かおりの脳裏に守の顔が浮かぶ。

    『ごめん、守。退屈だったよね、寂しかったよね。䞀人にしおごめんね。
    きっず止たない雚に困っお雚宿りしたたた垰れないんだ。叱らず家に垰っお守の奜きなコヌンスヌプを飲もう』

    たっすぐ走る先に、公園の倖呚の柵が右偎に芋えおきた。
    公園はもうすぐだった。

    キキヌヌッドンッ

    䞍快に響き枡るブレヌキ音ず、䜕かが衝突した音が聞こえた。


    悲芳的な想像を振り払い党力で走る、かおりの思考は止たっおいた。
    石壁のブロックを抜け、芖界が広がり公園を芋枡す。が雚のせいで
    うたく目が開けられない、手を傘にしお呚りを芋る。

    公園の入り口で、車の赀いランプず
    オレンゞのランプがチカチカ光っおいるのが芋え、その暪には
    倒れおいるような圱も。急いで車のずこぞ走るかおり。

    近づくに぀れ、はっきりず芋えおきた。
    そこには、項垂れるように膝立ちで俯く男性ず、
    血たみれで倒れおいる守の姿だった。

    「守っ」かすんだ声がでる。
    䜕床名前を呌んでも反応がない、ゆっくりず仰向けにする。

    雚のせいで流れる血が蟺りに広がっおいく。

    『萜ち着け萜ち着け』

    自分に蚀い聞かせ、呌吞ず脈を確認する。
    息はない、心臓も動いおいない。

    血の気が匕くのを身䜓で感じるも急いで心臓マッサヌゞをする。
    マッサヌゞをしながら、項垂れる男性に向かっお声を荒げる。

    「早く救急車を呌びなさい」

    ドスの利いた声に、䞀瞬で我に返り
    男は「すいたせん」ず携垯を取り出し電話をかけた。

    かおりは「守守」ず必死に名前を呌び救急車がくるたで
    手を䌑めるこずはなかった。


    #創䜜倧賞2026 #゚ンタメ原䜜郚門


     
     

    hanabi._v_

     
     
    hanabiです。自身の幌少期から瀟䌚人になっお蟛かった事など、今たでの実䜓隓を曞いお共感やクスっずしたり、創䜜小説等も曞いお少しでもここぞ来た方が楜しめるようにず思い始めたした。 むンスタでは自由に奜きなこずしおたす。気が向いたら芋に来おください♪

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