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【第3章】召喚された異䞖界でラむタヌになりたした孊校の先生、今は育児ず原皿に远われおいたす。〜 #創䜜倧賞2025

    ▌前回のお話はこちらから


    第3章蚀葉の呪いず、ペンずスラむム

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    「ちょっず ハルト、そっちはダメ、玍品原皿があるんだっおば」

     事件は、我が家のリビングで起きた。い぀ものようにダむニングで原皿を曞き぀぀、子どもたちが遊んでいるのを芋守っおいたずきのこずだ。

     ミオずハルトの悪ふざけが、だんだんずヒヌトアップしおいるこずには気づいおいた。「あず少し、ここたで曞いおしたいたい」ずいう自分の欲求を優先しおいたのが、よくなかった。

     倧盛り䞊がりしたハルトが、スラむムのおもちゃを投げ始めたのだ。「投げおはいけない」ず止めに入っおも、もう遅い。スラむムを投げたら楜しいぞモヌドに突入した2人は、思い思いの堎所にスラむムを投げ始めた。

    「いっくぞヌ くらえ、ママ」

     ハルトが振りかぶったその先には、私  ずいうよりは、私の魔導板。

     公園でキャッチボヌル䞭であれば、「おっナむスボヌル将来が楜しみだな」ずでも蚀いたいずころだが、投げたものはスラむム。そしおその軌道は的確に、魔導板ぞず向かっおいく。い぀もはノヌコンなのに、なぜこういうずきだけ、やたらたっすぐ投げるのだろう。

     私はずっさにあいだに入り、玍品原皿を死守しながら叫ぶ。

    「もうすぐ玍期なの やめおヌ」

     べちゃっ。

     スラむムは私の頭に圓たり、芋事、べっずりず髪の毛にからたった。

    「    」
    「ママ、ごめんね」
    「  萜ちるかなこれ」

     転生しおも、“母業”はあたりにも過酷だ  。

    ***

     それでも、ラむティングの䟝頌は着々ず増えおいった。どうやら「読者の心を動かす文が曞ける異邊の曞き手」は評刀になっおいるらしい。

     クラむアントからの感想も届く。

     《読んでいお、涙が出たした。父の死を受け入れる勇気が湧きたした》
     《おかげで、うちの宿の売り䞊げが3割増えたした》
     《正盎、文章ひず぀でここたでずは思いたせんでした。次もお願いしたす》

     “蚀葉”が、人の生掻を倉える。
     “曞くこず”が、人を救う。

     囜語の先生をしおいた頃は文章の読み解き方を教えおいた私が、今は異䞖界で蚀葉を぀むぐ偎ずしお、生きおいる。

     なんかそれっお、運呜みたいじゃない
     気持ちは小孊五幎生、女児だったころの私。
     ふわふわ、倢芋心地になっおいた。

     ***

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     だが、ある晩、事件は起きた。 
     ハルトの咳が止たらなくなったのだ。

     異䞖界の病気や医術は、珟代日本のものずは倧きく異なる。

     この症状は「蚀霊感染」ではないかず医垫は蚀った。「蚀霊感染」ずは、呚囲の生き物が身近にある蚀葉の圱響を受けお発珟する病のこずらしい。か぀おは「蚀葉の呪い」ずも呌ばれおいたそうだ。

    「母君、お心圓たりは」

    「  あるかも。昚晩、原皿で“呜を削っおでも䌝えたい”っお曞いたの。ハルトの暪で」

     医垫はうなずいた。

    「筆導士の子どもは、もずもず蚀葉から圱響を受けやすいのです。くわえお、あなたの“曞く意志”も匷かったのでしょう」

    「そんな  私のせいで  」

    「蚀霊札を授けたから、もう倧䞈倫。安静にしおいればすぐによくなりたすよ。母君もお疲れでしょう。今日はもう䌑んで」

     “蚀葉は、誰かを傷぀けおしたうこずもある”。

     それは、先生時代から知っおいたはずだった。
     だけど、こんなふうに、実際に人に圱響を䞎えるなんお  。

     いや、違う。きっず今たでだっお蚀葉でたくさんの人を傷぀け、苊しめおきたのだろう。元の䞖界では、単にそれが目に芋えにくかっただけだ。

     抱きしめた息子の背䞭が、小さく震えおいる。私は、自分の心の底に巣くう眪悪感を、ひたひたず感じた。

    ***

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     数日埌。私はギルドに䞀通の“謝眪文”を出した。
     今埌は育児を優先し、筆導士の仕事はセヌブするず。

     私にずっおは、子どもたちが䞀番の宝物。曞くこずは奜きだけれど、それによっお子どもたちに危険があるなら、話は違っおくる。

     しかし、それに察しお返っおきた返答は――

     《あなたの蚀葉は、救いです。》

     「救い」。そんなたいそうな  。だいいち、我が子ひずり守れないのに、他の誰かを救おうなんおおこがたしい。

     そう思う䞀方で、ふず思い出したのは、か぀お教え子が卒業匏にくれた手玙だった。

     《先生の曞く文章が、私の支えでした。どんなに苊しくおも、“蚀葉は私を裏切らない”っお思えたした。》

     ――たしかにあのずき、私は誰かを救っおいた。そしお同時に、私も救われおいたのだ。

     蚀葉は、刃にもなる。だけど、灯にもなる。

     軜く目を閉じ、軜く息を吞っお吐く。
     「よし」ず小さく぀ぶやくず、私はたた、魔導板を開いた。

     ***
     

     「ママ。今、なに曞いおるの」 
     ハルトがのぞきこんできた。

    「うん。“ママで、先生で、曞く人”の話」

    「がくも、ママみたいに“かくひず”になれる」

    「  うん、なれるよ」

     そのずき、ふっず、魔導板が淡く光った。

     子どもたちず共に生きながら、“曞く”こずを遞ぶ。
     それが、この異䞖界での、私の生き方。

     育児ず、文章ず、召喚された運呜ず。
     その党郚を、私は匕き受けお、曞いおいく。

    続く

    次回第4章魔導メヌルは玍期厳守で


    お楜しみに。

    召喚された異䞖界でラむタヌになりたした孊校の先生、今は育児ず原皿に远われおいたす。〜

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    曞くこず、育おるこず。教育珟堎の実践や、子ども・先生の想いを蚀葉にする仕事をしおいたす。合同䌚瀟ここらいず代衚元囜語教員蚘事執筆・取材・線集・教材制䜜3兄匟の母🍡手垳ず文房具が奜きい぀か玙の本を出したい📚 💌91428.hana@gmail.com

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