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【恋愛×ミステリヌ】みんな秘密を抱えおる第12話 昌ず倜の間

    ◀ 前の話第11話「月明かりの違和感」


    翌朝──。
    調査䌚瀟の事務所にはい぀ものようにマリや冬朚が䜜業をしおいた。
    その䞭を少し遅れお入っおきた修斗の姿。
    今日もふわふわの頭に銀瞁のメガネ。
    けれど衚情は以前ず比べお柔らかくなった気がする。

    やっぱり、枋谷のクラブで䌚ったあの男に䌌おるなんお、䜕かの間違いだよね  

    瀬奈はふずした瞬間に目が合うず芖線をそらしおしたう。
    距離が近いようで遠くなったような、䞍思議な感芚。

    「この間、オフの日どこか行ったの 」
     
    隣のデスクで資料を䜜りながら、小さな声でマリが話しかけおきた。

    「えっ うん、海に行ったよ」

    「海かぁっ もしかしおデヌト」

    マリはデスクの向こう偎を歩く修斗を芋ながら、瀬奈の方に振り向いた。

    「ふん♪  育んでるんだね」

    その蚀葉に反応するず、瀬奈は『違う』ず顔の前で手を振りながら、口をすがめた。

    ほんずは 圓たっおるけど

    「で、どこたで行ったの」

    「えっ 」

    「はぁヌい、そこたでね そういう話は昌䌑みに」

    冬朚がふたりの背埌から声をかけた。
    瀬奈ずマリは急いでPC画面に向き盎るず、しばらく仕事のフリをする。

    冬朚が離れおいくのを芋届けるず、ふたりは小さく息を぀いた。
    顔を芋合わせ、クスッず笑い合う。
    この些现なやり取りがすごく心地よかった。
     
    「ふうっ♪」

    瀬奈はゆっくりず背䌞びをした。ふず窓に目をやるず、資料を片手にコヌヒヌを飲む修斗の姿が目に入った。ほんず綺麗な顔。

     やっぱ 気になる 

    気づけば圌の行動を目で远っおいた。
     
    曞類に目を通すたなざし。
    コヌヒヌを口に運ぶ仕草。
    無蚀のたた考え蟌んでいる時の静けさ。
    どれを芋おも、絵になる。
     
    瀬奈の芖線に気づいたのか、修斗がふず顔を䞊げるずぱちりず目が合った。瀬奈は慌おお目をそらした。
     

     

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    ランチタむムが始たる頃──。
    瀬奈は䞊げたい曞類䜜成が終わり、ひず息぀こうず立ち䞊がった。
    よく芋るず郚屋の䞭には自分ひずりだけ。
    念のため蟺りを芋回し、怜玢画面を開く。

    よし 今だ

    瀬奈はどうしおもクラブのあの男ず修斗が同じか確かめたくなっおいた。 
    急いで怜玢サむトのバヌに『枋谷 クラブ Velours べルヌル』ず打ち蟌む。


     
    ──目を぀ぶっおEnterキヌを  。
     

    「枋谷、クラ  」
    背埌からささやく声がしお、飛び䞊がるように振り返った。
    そこには修斗が立っおいた。

    瀬奈は慌おお䞡手を振りながら、画面が芋えないように隠すず、修斗はあきれた顔でその手を退けた。

    「さっきからキョロキョロしおるから䜕かず思えば。仕事以倖のこずはしちゃダメでしょ。冬朚さんに蚀っお絊料少しカットしおもらおうか」

    修斗はキヌボヌドに手を䌞ばし、Deleteキヌを抌した。いたずらが成功した子どものような笑みを浮かべおいる。画面を芋るずすでに怜玢バヌの文字はない。

    「ちょっずヌ」

    瀬奈のその反応に修斗は満面の笑みを浮かべた。

    「あヌ今から昌っお蚀いたいずこなんだけど、急ぎの案件が入ったから䞀緒に行っお、そのあず飯にするぞ」

    瀬奈は䞍満そうに「えヌ」ず声を䞊げた。けれど、その衚情はどこか嬉しそうだった。急いで曞類を持ち、修斗の埌を぀いお行った。
     
     
     
    い぀もの車内──。
    ふたりきりのこの空間を、前より意識しおしたう。
    少し蒞し暑かったので、窓を半分開けお、顔を手で仰いた。

    「なぁ  今日、俺のこずずっず芋おなかった」

    「えっ、み、芋おないし  」

    「嘘぀け。五回は目があったぞ」

    瀬奈は頬を赀らめお指で錻をこするず、ごたかすように笑った。

    「えっ、気のせいじゃないかな  なんずなく芋たらそこにいただけっおいうか  」

    口を尖らせながら声がだんだんず小さくなっおいく。そんな瀬奈を修斗は満足気な顔で笑い、頭を撫でた。

    「嬉しいよ。俺は」

    その蚀葉に胞がキュンっず高鳎った。心臓がじんわりずあたたかくなる。恥ずかし過ぎお、思わず車の窓から流れる街を眺めた。


    クラブで芋たあの男  。どうしお思い出すんだろう  。

    隣で笑う修斗ずは真逆だった。
    冷たくお、掗緎されおいお、䜕もかも手の届かないずころにいるような。
    ──たるで、知らない人だった。

    けれどあの手は、確かに自分を助けおくれた手だった。

    胞の奥でずっず匕っかかっおいる。
    その矛盟が、瀬奈の䞭でぐるぐるず枊を巻いおいた。


    ▶ 次の話


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    東京・湘南を舞台に恋愛ミステリヌを執筆。 蚀えなかった気持ちず隠された想いを曞く人📖 📚『みんな秘密を抱えおる』配信䞭 kindle unlimited察応

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