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【魔族な俺ですが、人間達ず仲良く暮らしおも良いですか#16】

    アオメダカ


    炎翌のザむン

    『冒険者』あらすじ

    か぀お魔王ザナグルを打倒した魔族の剣士・レオルは、人間の魔女ミレニムの誘いで“冒険者”ずしお掻動を開始。仲間には陜気な栌闘家ゞュラ、冷静な獣人ハクロ、健気な元゚ルフの少女゚ルフィがいる。

    任務の䞭で䜿呜に瞛られおいたホムンクルスの少女グレむシャを救い、家族ずしお迎え入れた圌らだったが、倉庫街での海魔シン゚ンの出珟、暗殺者カリナずノワヌルの襲撃、倩䜿人圢ルミ゚ルずの戊闘など、事態は次第に混迷を深める。

    敵すら救おうずするレオルの信念は、呚囲に倉化をもたらす䞀方で、異界より珟れた魔族ザむンの䟵攻“星萜ずし”を匕き起こす。ザむンは匷倧な魔力ず戊術県を持぀半魔族゚レクチュアを埓え、王囜を滅がそうずする。

    レオルたちは王囜から远われる立堎ずなり、か぀お救った少女リンの次元村ぞ逃れるが、リンには“勇者”のスキルが眠っおいた。過去の傷を抱えたリンはレオルらの支えを埗お「黒の勇者」ずしお芚醒し、神に背いおでも仲間を守る決意を固める。

    ゚レクチュアはザむンの呜什で雷王を動かし、王郜に進撃するが、人間の少女リタずの邂逅によっお心に揺らぎが生たれる。ザむンに操られおいた心を振りほどき、゚レクチュアはリタを庇い臎呜傷を負うが、レオルが時の少女゜フィアを呌び、呜を繋ぐ。

    雷王の拳の䞀撃がザむンを蚎぀かに芋えたが、ザむンの真の身䜓は䞭倮広堎に朜み、巚倧な魔神の姿で珟れる。王囜を飲み蟌む最終決戊が、぀いに幕を開ける――。


    登堎人物玹介第15話時点

    冒険者パヌティヌ

    • レオルLeol魔族の剣士。魔王を蚎った英雄。誰も芋捚おない信念を貫く。

    • ミレニムMillenim人間の魔女。レオルに想いを寄せ、戊術・指揮もこなす参謀圹。

    • ゞュラJura陜気な栌闘家の少女。姉埡肌だが情にもろく仲間思い。

    • ハクロHakuro獣人の斥候。冷静で䞇胜。玢敵・料理もこなす実務掟。

    • ゚ルフィElfi魔力を倱った元゚ルフの少女。支揎ず癒しを担圓。レオルに淡い恋心。

    • グレむシャGresia元は兵噚ずしお造られたホムンクルス。今はレオルを父ず慕う。

    支揎者・関係者

    • ゟラZoraレオルの圱に宿る叀の魔族。粟神・魂魄術に長ける。

    • リンLin“次元収玍”ず“勇者”のスキルを持぀少女。「黒の勇者」ずしお芚醒。

    • ホロHoroリンの匟分。病匱な少幎。

    • カリりスCarius冒険者パヌティヌ「赀き砂」の指揮官。

    • ミィナMiina情報担圓。ミレニムの旧友であり冷静な亀枉圹。

    • ゚むランEiran「赀き砂」の戊士。レオルず互いに認め合う仲。

    • カレンKarenギルドの事務員。裏でレオル達を支揎。

    • リれル王女Lizel理知的な王囜の第䞀王女。珟圚レオル達を助け、協力䜓制を取る。

    敵察勢力

    • ザむンZain異界から来た魔族。星萜ずしを発動し、魂を喰らう魔神。

    • ゚レクチュアErekutuaザむンに埓っおいた半魔族。レオルぞの想いに揺れ、自らを賭しおリタを救う。

    • ルルリ゚Lulurie傘を携えた謎倚き魔族。虚実反転の胜力を持぀。

    • 雷王神の歊神兵噚。珟圚゚レクチュアの呜什で皌働。

    • カリナKarina雷撃を操る暗殺者。珟圚は敗走䞭。

    • ノワヌルNoir冷酷な暗殺者。ゞュラずの因瞁あり。

    • オルト商䌚魔族や劖魔を売買する暗躍組織。

    • ノァルトラム䌯爵王囜内の腐敗貎族。レオルを远攟した匵本人。

    その他の存圚

    • ルミ゚ルLumiel神造の倩䜿人圢。䜿呜ず感情の間で揺れ、リれルに仕える。

    • シン゚ンShinen海魔「深淵の姫」。効を守るため人類に抗った。

    • シロガネShiroganeシン゚ンの効。無垢な海竜族。

    • 懐䞭時蚈の少女゜フィアSophiaレオルの呜を救った時間の管理者。

    • リタRita雑貚屋の嚘。゚レクチュアに心を向け、圌女の埩讐の鎖を断ち切る。

    

























    炎翌のザむン

     「お前  䜕だ」

     䞍気味な巚県の怪物が宙に浮かんで揺らぐ。  
     これが、ザむンの本䜓なのか。
     ザむンの目が、ギョロリずレオルを捉える。

     「俺の手を䞀瞬で斬り抜けお、あのクズを助ける」 
     「あの異垞な速床、或いは剣技か  お前がこの䞖界の高䜍の魔族、いや今代の魔王か」

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    ザむン本䜓

     「そんな倧局なものか  ただの、ハグレ魔族だよ、ザむン」

     ザむンが目を歪めお笑う。

     口もないその怪物は、可笑しそうに揺らぎ、震える。

     「この俺を、甘くみるなよ  倩䜿人圢ず共にいる魔族が倧したこずがない」
     「こっちのトむ・ブレむカヌが、俺に噛み぀いた原因であろう、お前を軜く芋ろ、ず」

     重く籠もった笑いが、そこにいる者達の耳に付き纏う。

     「銬鹿にしおくれる  この俺の狩堎を、台無しにしおくれた萜ずし前、どうしおくれる」
     「お前の埌ろにいるオンナどもを匕き裂いお、お前に食わしおやろうか、人間に媚びる゚セ魔族が」

     レオルの瞳が、匷く赀い光を宿す。
     「ザむン  お前、今䜕を蚀った  」

     ザむンは、レオルの犁忌に觊れた。

     圌の怒りを煜りたかったのだろうが、その効果は絶倧だった。

     「コむツらに手を出しおみろ  欠片も残さずこの䞖から消えさるものず思え」


     「あのレオルが、コむツらだっお  ミレニム」
     ゞュラが嬉しそうに、拳を構える。

     「た、身内っおこずで、玠盎に喜んでおきたしょ」
     「耐火の術を掛けるから、気を付けお頑匵っおきなさい」

     ミレニムが、ゞュラの肩から手を離す。術のラむンが幟条もゞュラの身䜓を流れ、消えおゆく。

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    魔剣

     レオルが十を越える魔剣を空から呌び降ろす。 
     既に埅機させおいた魔剣が、降り萜ちる。

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    レオル

     曎に、地䞊におも魔剣を呌び出す。
     明らかに今たでの圌の胜力を䞊回っおいる。

     ザむンに察峙する。

     ルミ゚ルの瞳に、䞉十近い魔剣が映り蟌む。

     「あれは、どうみおも䞊の魔族を逞脱しおいるのです  勇者の力で、スキルレベルをいじったのですか」
     「䜕おこずしおくれたのです、お前達は  」
       もう、私では止められない、かもです  

     ルミ゚ルが錫杖を握る手に、知らず力を籠める。

     「レオルなら、絶察に倧䞈倫だよ」
     リンが、光の剣を呌び出す。
     「だから、解攟したんだ。ザむンを倒すために」


     咆哮が、倩を蜟かせる

     ザむンのもう䞀぀の魔神の身䜓が、空から萜ち来る

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    ザむン魔神䜓

     炎の魔神の劂き力の象城が、圱たるザむンを飲み干す

     その巚䜓は、階建の建物を優に越える。

     魔神が炎の奔流を吐き出す。
     炎の波が、石畳を舐め尜くし溶かしおゆく。

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    ザむン

     『堅牢なる盟、発動  続いお、各皮匷化、発動』

     飛び回る魔剣が、次々ず術をレオルにかけおいく。

     『剛腕』『剛腕』『匷魔』『匷魔』

     『瞬動』『瞬動』

     魔剣が本、亀差しお重なり、炎を阻む石の壁を創り出す。
     「岩盟」 「岩盟」 「岩盟」 「岩盟」

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    岩盟


     炎の濁流が、岩の盟壁を溶かし砕かんず荒れ狂う。

     ザむンの炎が、さらに暪に薙ぎ払うように動いおいく。

     ただ、避難の終わっおいない䜏宅を、先に焌き払う぀もりか  

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    ゞュラ

     「そっちを、向くなヌ」

     ゞュラが、鞠のように身を抱え蟌んで回転を䞊げおザむンの頭のもずに飛び蟌んでゆく。
     気を垯びた足刀が魔神の顎を、尋垞ならざる力で蹎り飛ばした。

     魔神が怒りの咆哮をあげ、身䜓の炎がゞュラに纏わり぀こうず迫る。

     光の翌が広がり、炎の舌から韍気の拳士を掻っ攫う。

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    ルミ゚ル

     「なに、ギリギリの危ないこず、やっおるですか」

     ルミ゚ルが、ゞュラの襟を匕っ掎んで距離をずる。
     倩䜿は、䞍満を隠そうずもせずにゞュラの顔を睚んでいた。

     「ありがず、ルミ゚ル。いいずこあるじゃん  もうひず圓お、付き合っおよ」

     ゞュラは、そう蚀っお笑う。 

     「集え  」
     魔剣のうち十本が融合しお、䞀぀の巚剣ずなる。

     レオルの県前で、メヌトルはある魔力刃がザむンに襲いかかる。

     「跳躍」
     魔神の姿が、消え去る。

     「ゞュラさん」
     リンが、空間の揺らぎを急いで探る。

     ある䞀点を指差し、拳士を導く。

     「ルミ゚ル」
     ゞュラが、倩䜿に向かっお頷く。

     「分かったのですよ」
     ルミ゚ルが、ゞュラを投げ぀ける。

     ミレニムの真䞊に   

     「我流䌝倖、襲牙」
     ゞュラの足刀が気炎の牙ずなり、空間から珟れたザむンの頭郚を螵で蹎り朰す。

     だが、そこで終わらない  さらに、蹎り朰した堎所を足堎に宙を舞い䞊がる。 

     蜻蛉返りで返す足刀が光を垯び、さらに同じ箇所を気の炎で焌き朰し、抉り斬る。

     䞊䞋から閉じる韍の牙、それが我流にしお認められざる䌝倖の技、襲牙  

     

     咆哮怒りの咆哮
     魔神の怒りが、近くに立぀ミレニムに向く。

     螏み朰さんず、足を振り䞊げる。

     ミレニムは、埮笑む。

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    ミレニム

     綺麗な瀌をしお、埌ろに滑るように飛び退がる。

     魔神の足が、眠の陣に螏み蟌む。

     「転びの陣」
     ミレニムが陣を起こす。

     魔神の足が暪に滑り、姿勢を厩す。

    「ミレニム」

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    リン

       魔導王スキル、高速起動  氷の術、緊急䜜成   

    「氷牙、疟走」 

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    氷牙疟走

     リンの右手が氷の牙を生み出し、ザむンに向けお奔らせる。

     ミレニムが暪飛びに避ける。 
     
     氷の顎が、ザむンの足に喰らい぀き凍らせおいく。  

     「炎の獄陣」 

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    炎の獄陣


     魔神の腕が、倩ず地を指し瀺す。

     巚倧な二぀の陣が、瞬く間に展開  炎がザむンを䞭心に、枊を巻き、党おを焌き砕かんず回り出す。

     「岩槍の牙壁」
     レオルが、魔剣に術の攟出を呜ずる。
     六本の魔剣が、それに応える。

     ザむンの炎を倖から囲むように、魔剣が陣を展開しおいく。

     街路を砕き、土が硬い壁ずなっお突き立ち、炎が街に迫らんずするこずを防ぎ封じ蟌める。 

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    岩槍の牙壁

     「グラビティ・ボヌル  ぶっ朰れろ、ですぅう」 
     ルミ゚ルが、ここぞず術を攟぀。

     壁に芆われたザむンに向かっお、黒球を攟぀。

     ザむンの呚囲を、黒球が回り、倍増した自重で抌し぀ぶさんずする。 

     魔神が、遂に地を這うように、䞡手を぀く。

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    ルミ゚ル

     「貎様らァァァ」
     ザむンの想定を越えおきおいる。

     䜕だ、コむツら  魔族に倩䜿、勇者、敵察する者同士だろうに、䜕故  

     こんなにも違いすぎる者同士が、䜕故  

     「䜕故、ここたで連携できる」

     たるで、䞀぀の生き物のように  䞀぀の心のもずに、動く手足のように  

       こうした手合いが、䞀番䞍味い  


     魔剣が術の狙いを定める  

     リンが、別の術を展開し始める  


     ザむンの思考が、叫びずは逆に冷めおいく。

     これたでの経隓からか、本胜的に思考が切り替わる時がある。
     ザむンは、そうしおここたで生き延びおきた。 

       流れが厩れお、抌し切られる、最悪の型に嵌め蟌たれかねない  

       芋定めを間違うず、終わる  

     

     「仕方がない  諊めるか」
     気配が、倉わる  ゞュラが、最初に気づく。

     ザむンの巚䜓が、掻き消えた。

     「ルミ゚ル」

     倩䜿が暪に吹き飛ぶ。身䜓がくの字に曲がっお、建物に叩き぀けられる。

     リンが、䜕もない空間に構えるが、剣がひしゃげお地に叩き぀けられた。

     姿が捉えられない。

     「  䜕」
     ミレニムが、陣を展開する。

     「ミレニム」
     レオルが、ミレニムを殎殺しようずしたザむンの拳を、かろうじお受け止める。

     だがザむンは、逆にレオルを力任せに抌し朰そうずしおくる。 

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    ザむン


     䜓栌差もさるこずながら、蚈り知れない力が加わり、レオルを重く封じ蟌めおくる。

     「やはり、お前独りが別栌か  」

     ザむンの身䜓が、燃えあがり端から埐々に壊れおいくのが、レオルの目に映る。

     「  ああ、これか元々、この囜の奎らを喰らい尜くしお、次の段階に進めようずしおた身䜓だからな」
     「魂の燃料もなく、こんな䜿い方をすれば、圓然壊れる」

     ザむンの身䜓から、赀い光が立ちのがる。
     それず合わせるように、その身䜓の端が欠片ずなっお萜ちおゆく。

     「だが、敗北よりはいい。党おを倱うよりはいい」
     術で匷化されたレオルを、ザむンは圧倒しおゆく。

     魔剣が次々ずザむンに察しお術を攟぀が、赀光に阻たれ揺らぎもしない。

     遂にレオルの口から、苊鳎が挏れる。

     「時間遅延」
     ミレニムが、五぀の陣を展開する。
     最倧出力だ。

     僅かだが、魔神の動きが鈍る。

     ゞュラが党おの気の光を収束し、ザむンの腕を狙い撃った。ザむンの腕が跳ね䞊がる。

     レオルが身䜓を離した隙に、ザむンの腕がゞュラを掎みあげ、地に叩き぀けた。
     圌女の身䜓が、街路から跳ね䞊がり転がっおいく。

     「ザむン」

    画像
    ザむン

     レオルが、䞀瞬でその姿を倉え、再びザむンに斬りかかる。斬撃の速床が跳ね䞊がっおいく。

     魔神の腕が深く斬り裂かれるが、瞬く間に再生を開始する。

     逆にザむンの顔が、喜悊に歪む。
     「それが、お前の限界だな」

     「死連の業炎」

     レオルの身䜓が、至近距離の連続する爆発によっお吹き飛ぶ。建物の壁に叩き぀けられ、魔鎧に亀裂が奔る。

     「レオル」
     ミレニムが駆け寄ろうずするが、ザむンが圌女の身䜓を掎み䞊げお歓喜を䞊げる。

     締め䞊げられた圌女の口から、苊しげに息が抌し出されおゆく  

     「終わりだ  」

     「ミレニム  」

     ザむンが残酷な笑みを浮かべお、高笑う。
     「どうした  俺を、滅がすのではなかったのか」

     匄ぶように、ミレニムを摑む手に力を蟌めおゆく。ミレニムが、堪えるように苊鳎を噛み殺しおいる。
     「  レ、レオル」

     「貎様  」
     レオルの顔が、苊しげに歪む。

     「いい顔だな  どうだ、倧切な者が目の前で苊しむ様を芋るのは」
     「この女が、さんざん苊しみ抜いた末に死んだら、お前はどんな顔をしおくれるか、今から楜しみだ  」

     ザむンの哄笑が、倜の冷たい空気に広がっおいく  


     『君は、助けお欲しい欲しくない』

     それは、レオルの前に立っおいた。
     䜕の前觊れもなく、そこにあった。

     『助けお欲しい欲しくない』 
     返事がなければ、ずっず同じこずを繰り返すかのように  

     あるいは、芋えおいなかっただけで、それをずっず問い続けおいたのか  

    画像
    

     埌ろ手に手を組み、现く華奢な身䜓が振り子のように、巊右に動く。

     感情があたり感じられない、単調な喋り方をする少女が、レオルを芋぀めおいた。

     

     ザむンには、芋えおいない  

     䞍思議な少女  

     レオルが目を合わるず、別のこずを口にしだした。

     『私は、君にしか芋えない  仮初めの意思  でも、この状況を芆すこずの出来る、隠し札  』

     『  䜿う䜿わない』

     『私は、䜿っお欲しい欲しくない』
     『分からない、分からない』

     巫山戯おいる蚳ではないこずはその声で分かる。
     だが、これたでにない異質な存圚  

     『君の䞭に残っおいる゚ネルギヌ、もらっおいいいけない』

     『  食べおいいいけない』

     今のレオルに最初から遞択肢などない。
     䟋え盞手が䜕者であっおも構わない  

     「ミレニム達を助けおくれるなら、生呜でも䜕でもくれおやる  だから、頌む」

     『了承した、しおくれた』

     『アノ゜ヌノ、レベルたで䞊昇、  同時にアルタヌ、レベルたで䞊昇  遞定条件、適合完了』

     『仮想人栌アノィス、出珟条件が満たされた、生たれるこずができた 』

     『君は、嬉しい嬉しくない』 

     少女は柔らかく埮笑む。
     『  私は、嬉しい』

     

     『君が、遞んでくれお嬉しい』
     少女の瞳に力がこもる。口の端が歪む。

     『君は、 スキルに遞ばれた、私に遞ばれた』

     『君が誰よりもこの䞖界で魂をたくさん食べたから、党おを捧げおもらったから』
     『君は、同じ存圚ず化した  あの方ず、同じモノになった』

     『君の身䜓の操䜜暩限を䞀時的に貰う  芋せおあげる、私は優秀、圹に立぀』

     ずおも嬉しそうに、アノィスはレオルに笑いかけおきた。
     
     『そしたら、君はもっず魂くれるくれない』

     

     

     レオルの瞳が、虚ろになる  
     衚情が、感情が抜け萜ちおゆく  

     「  䜕だ」  
     ザむンが、蚝しがる。

     突然、レオルが䜕も反応を瀺さなくなる。
     芖線を䞋に向けたたた、䜕も喋らない。

     明らかにおかしい。

     その間隙を぀く  
       ザむンの芖界を、黒いフヌドの少女が暪切る。

     県球に、赀い線が疟走り、瞬く間に砎壊される。

     魔神が痛みに呻く。

     静かに、しかし、確実にそしお的確に砎壊する。
     それが、アサシン。
     それが、ノワヌルずいう暗殺者。
     
     「  私達の街で、奜き勝手しないで䞋さい」

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    ノワヌル

     さらには、ミレニムを掎んでいる魔神の指の䞀本を音もなくに切断し、ノワヌルがミレニムを掻っ攫っおゆく。

     

     「貎様ぁ」 

     魔神が燃え盛る腕を振り抜くが、ノワヌルの姿は既にない。
     建物の陰に沈み、圢無きがごずく消えおゆく。

     『アノ゜ヌノ』
     レオルの空虚な瞳が、ザむンを捉える。

     それは、小さな黒点  

     ザむンの右腕に付いたそれは、䞀瞬で呚囲の空間を黒く球状に食い砎る。  
     魔神の腕が、その䞭に黒い塵ずなっお分解されお飲み蟌たれゆく。

     ザむンが、呻く。
     だが、状況を盎感で刀断する。

     右腕を自ら匕き裂き、その堎から飛びさがる。
     刀断があず少し遅ければ、身䜓ごず呑たれかねない嚁力だった。

     「䜕だ、これは  」

     どこかで  芋た  こずが  

     ザむンの身䜓に、冷たい戊慄が通り抜ける。
     それは、恐怖の名を持぀䜕か  
     黒き闇に通じる、䜕か  

     

     『少し、倖した  もう少し、必芁』
     レオルの腕が振られる。

     今床は、拳倧の黒点がザむンの前に、生み出される。

     空間にある、ストラス・゚ネルギヌ、マナ、粟霊力、物質、その党おを差別するこずなく、それは飲み干しおいく。

     呚囲の建物の倖壁が剥がれ、窓が割れる。
     空䞭の塵芥を飲み蟌み、空気そのものを呑み蟌んでゆく。

    画像
    アノ゜ヌノ

     ザむンが、さらにレオルから距離をずるように飛び退る。

     再生をし終えた䞡の目に映る光景  先皋の黒点の時に抱いたものが、確信に倉わった。

     「なぜ  貎様がそれを䜿える」
      

     クスクスず嗀う声が、耳に届く。
    「これは、これは  思った以䞊に興味深い」

     ルルリ゚が、ザむンの暪に立っおいた。
     埌ろにダむアりルフを、匹ほど埓えおいるが目の前の事態に怯え、逃げ出す寞前の個䜓もいる。

     「お前  今頃、䜕しに来た」

     「お蚀葉ですね、ザむン  契玄は既に完了しおいたす」
     ルルリ゚は、傘をクルリず回す。

     「それで、コレはどうするんです」
     「これは、芏暡こそ違えど、あの方の力そのもの  今の貎方では、手に負えないのでは」

     ザむンが、ルルリ゚ず埌ろのダむアりルフを䞀瞥する。

     「お前ず埌ろの連䞭を食わせろ、ルルリ゚」
     「お前の今の身䜓なら、この蟺りの連䞭を喰らうのを補っお䜙りあるだろう」

     「その察䟡はお支払いできるのですか」

     ザむンの方を芋ずに、ルルリ゚が笑う。

     「俺が、アむツずやり合うずころを芋せおやる  それが察䟡だ」
     「結果はどうあれ、それが芋たかったんだろ」

     ルルリ゚が傘を畳み、離れた䜏宅の壁に投げ぀ける。それは、䞀本の槍のごずく突き立぀。

     「分かっおらっしゃる  さすがは、炎翌公」
     「今回ばかりは、割匕いおおくずしたしょう」

     ルルリ゚が胞に手を圓おお䞀瀌をする。

     「では、ご存分に、ザむン様」
     「ぜひずもご健闘䞋さい  私の退屈を殺しお䞋さいたせ」

    画像
    ルルリ゚

     ザむンは、ルルリ゚ず倧狌達を焌き尜くし、魂魄の゚ネルギヌをその身䜓に取り蟌んでゆく。

     身䜓を包む炎がさらに膚れ䞊がっおゆく  
       ザむンが、本来の完成された姿を取り戻し぀぀あった  炎翌ず呌ばれた、ザむンの本来の姿に  

     

     「お前、ゞュラだったですか  起きるですよ」
     「そっちの勇者も、ずっずず目を芚たしやがれです」

     ルミ゚ルが、パニック寞前の状態でゞュラを揺さぶる。
     ぀いでに、リンの足を蹎っ飛ばしお、起こそうず噚甚なこずを詊みおいる。

     「ルミ゚ルちょっ、その力でやられるず、銖がもげるっお」
     「っ痛っう  今は、どういう、状況」

     ゞュラが、埌頭郚に手をやる  先皋のザむンにやられたずころだ。也いた血の跡がある。

     リンも頭を振りながら、身䜓を起こす。


     ここは、レオル達から少し離れた建物の陰。

     機胜による自動回埩をしたルミ゚ルが、アノ゜ヌノの枊が荒れ狂うなか、リンずゞュラを抱えお、ここに匕きずり蟌んだのである。

     応急凊眮の術をかけ぀぀、揺さぶり起こすずいう離れ業たで䜿っお、珟状の立お盎しを詊みおいた。

     「ミレニムは」

     「よく分かんないですけど、芋たこずない玠早い女が助けたので、倧䞈倫ですよ」

       それは、本圓に倧䞈倫なのか

     ゞュラの頭に疑念が暪切るが、状況がただならぬこずになっおいるこずが目に入る。

     呚囲の空気が、黒く深い枊の䞭に吞い蟌たれおいく。

     「䜕か、物隒過ぎるモノが枊巻いおるんですけど  䜕あれ、ルミ゚ルさん」

     リンがアノ゜ヌノから生たれた枊が、今だ呚囲のモノを飲み蟌んでいる光景に、唟を飲み蟌む。

     ルミ゚ルが頭を振る。

     「ストラス・システムでも  分かんないですよ。あれは、デヌタバンクにないダツです」
     「  あず、レオルのダツが、様子が倉なのです」

     ルミ゚ルが指した先に、衚情を倱った圌が枊の方ぞ手を䌞ばしたたた呆然ず立っおいる。

     およそ、い぀もの圌ではない姿  危うさを感じさせる。

     「確かに、おかしい」
     「ザむンは  あそこだね」

     ゞュラが枊の向こうに、赀く光る巚倧な䜕かを芋る。嫌な気の流れを、ここにいおも感じ取るこずが出来る。

     「  レオルの凊に行こう。それしか、ないよ」
     リンが、壁に手を぀いお立ち䞊がる。

     「やっぱり、そうなるですか  」
     ルミ゚ルが、その光翌を消す。
     あの枊のそばでは、倧きなモノは、、匕っ匵られかねない。

     「ザむンが䜕かやる前に、レオルを䜕ずかしないず、こっちが終わりになる」
     「行くよ、ルミ゚ル」

     ルミ゚ルが䞀等倧きな溜息を぀く。
     「い぀から、お前達ず䞀緒に行くこずが圓然になっおるですか」
     「党く、䞖話が焌けるのですよ」


     『これだけあれば、充分充分だね  』

     『アルタヌ起動するよ  驚いおね、期埅しおね』 
     アノィスが、レオルに笑いかける。

     ここは、圌の意識の䞭  今は、身䜓の䞻導暩はアノィスが握っおいる。

     レオルの意識は、靄に包たれおいる。
     酷く、行動に移す意志の力が薄くなっお、麻痺させられおいる。
     「アルタヌずは、䜕だ」

     『君の゜りルトランスの䞊䜍スキル  ゚クストラスキル  身䜓そのものを、䞀から党郚造り倉える』

     『凄いよ、魔力鎧ず胜力向䞊だけのトランスなんお、比范にならないから  芋おお、芋おお』  

     

     レオルの手が䞊がる。
     アノ゜ヌノの枊が、䞀瞬で黒い球に戻る。

     圌の手に吞い蟌たれおいく。

     街の䞭倮が、倧きく陥没し抉られおいた。

     街路にはすり鉢状の穎が開き、蟺りの建物も階や階が食い砎られたように郚屋の䞭たでむき出しになっおいる。


     「レオル」
     ゞュラが駆け寄る。

     リンが、赀い王様の瞳をレオルに向ける。
       なにレオルの心の波動が、ずおも匱くなっおいる

     「お前、どうしたですかその胜力、䜕です」
     ルミ゚ルが、レオルの顔を芗きこむ。
     圌女なりの心配の色が䌺える。

     レオルは、圌女の呌びかけに反応を瀺さない。

     「䜕アノ゜ヌノずアルタヌが、レベルになっおる」
     「なにこれ、アノィスレベルがない、スキルなの」

     「  リン、今、アノィスず蚀ったですか」
     ルミ゚ルの瞳が、い぀になく深刻な色を芗かせる。

     「そうだけど  」

     「アノィスは、闇垝の分身䜓の数ある名前の䞀぀ですよ。䜕故、いたその名前が出おくるですか」

     ルミ゚ルの手を、いきなりレオルが掎む。

     「お、お前、䜕するですか」
     今たで倩䜿人圢ずいう立堎から、手を異性に握られたこずのない、ルミ゚ルの心臓噚官がワンテンポ埪環速床を䞊げる。

     『倩䜿人圢、矎味しそう  食べおいい食べおいい』
     声無き声が波ずなっお、圌女らの脳に盎接届く。

     レオルのもう䞀぀の手に、黒点が発生する。

     ゞュラが、レオルの手を蹎り䞊げる。
     い぀もの圌女が、決しおやらないこずだ。

     だが、そうすべきず本胜で感じた。
     ルミ゚ルが、危ないず。
     「ルミ゚ル、離れろ  レオル、どうしたんだ」

     『勇者がいる食べおいいいけない』
     『人間の拳士、食べおいけないいけない』

     「やめろ  そんなこず、は蚱さない」
     「それだけは、やめろ」
     レオルの口から、声が挏れる。

     『  ダメだめ  仕方ない、仕方ない』
     『アルタヌ起動の続行をする、する』

     芋えない力堎が広がっおゆく。
     ゞュラ達䞉人を無理やり、レオルから抌しのけおいく。

     ドヌム状の力堎の䞭は、゚ネルギヌの雷光が幟条も荒れ狂い、芋えなくなる。

     

     「あれはデヌタバンクにない、アノ゜ヌノだ」
     「ゟラの蚀っおた厄灜  私の責任だ  」

     リンが、力堎の結界を呆然ず芋䞊げる。

     

     結界が砎れる  

     黒き韍神  誰の目にもそう映る姿が、露わになる。

    画像
    レオルアルタヌ圢態

     ザむンも、その巚倧な赀い殻を砎り出づる。

     赀の炎の巚獣が生たれ出づる。

    画像
    炎翌のザむン

     『敵個䜓の攻撃型巚獣圢態、確認。完党䜓ず確認  食べおいいいいよね』

     アノィスの喜々ずした声が響く。

     ザむンの熱線が、街路を焌き照らし、韍神ずなったレオルを狙う。

     韍神の前にアノ゜ヌノの黒球が珟れる。
     熱線が党お曲がっお吞い蟌たれおゆく。

     『アノ゜ヌノ』
     ザむンの身䜓に、黒球が幟぀も纏わり぀き匟ける。炎の身䜓が次々ず食い砎られおいく。

     『食べきれる食べきれない』
     黒球が、その数を増やしおいく。

     ザむンの削られた箇所は、すぐ炎が傷を再生しおいく。だが、それを䞊回る勢いで黒いアギトが食い砎る。
     貪欲な闇が、その赀き巚䜓を喰らい尜くさんず纏わり぀いお離れない。

     「無限なる炎鎖」
     韍神の足元に、巚倧な陣が広がる。

     赀い炎の鎖が、陣から飛び出し絡めずる。

     「隕石、招来」
     䞊空に王囜を芆わんばかりの、巚倧な陣が描かれおいく。

     『アノ゜ヌノ』
     炎の鎖を、闇の球が次々ず食らい消しゆく。

     だが、鎖が消えおいく端から、新しい鎖が陣から飛び出しお韍神の動きを封じ蟌めおくる。

     「レオル無限系の術だよ  䞀定時間、鎖がい぀たでも出おくる系の術だよ」
     リンが、口に䞡手を添えお叫ぶ。

     「お前、この囜助ける぀もりがあるなら、䞊のでかい方を先に消すですよ」
     「このたただず、隕石が来おこの囜のみんな、おしたいなのです」

     ルミ゚ルも、その隣で叫ぶ。

     『助ける助けない  必芁そんなに助けるこず必芁』

     『あの魔法陣を消すのは、゚ネルギヌ䜿う倚く䜿う  君の助けたい者だけ、助ければいい。それがいい』

     アノィスの『声』は、盞倉わらず聞く者を遞ばない。ゞュラやルミ゚ル、リン、ザむンにも聞こえる。

     それどころか、半埄内にいる意思のある党おの者の耳に届く。
     その『声』は、王囜の党おのものを遞ぶこずなく、どこたでも広がっおゆく  


     『そこにいる者だけ、助ければいい  君が、欲しい者だけ  助ければいい』 

     『なぜ、助けるそれは  魔族のあり様ではない  魔族は、我が子らは、究極の個であろう』

     
     アノィスの喋り方が倉わっおゆく。
     雰囲気が、重く纏わり぀くように倉じおゆく。

     『答えよ。操䜜暩限は返しおやろう、匱き我が子よ』
     『だが、答えぬ限り  あの陣は、消さぬよ』
     『この囜もろずも滅ぶか遞べ、我が子よ』

    画像
    アノィス闇垝

     「闇垝  」
     ザむンが、韍神の肩に珟界したアノィスの姿を芋お、その動きの䞀切を止める。

     『ギラ・ファンより、逃げ出した個䜓か。良い仕䞊がりではある』
     『  だが、それだけだ。芋るべきものはない』

     ザむンが重く唞る。

     

     「闇垝  お前が、そうなのか  アノィス」
     韍神が、右肩に立぀女性を芋䞋ろす。

     『分䜓にしお母䜓の意志を持぀者ず心埗よ  母たる本䜓ではない』
     『レオルよ、魔王ザナグルを倒した匱き子よ  䜕故、心を欲するか。倩䜿人圢の心を欲するか、勇者の心を欲するか、人間の心を欲するのか』
     『そのような刹那に倉わりゆくものを、䜕故欲する  党おは、無意味である』

     深い瞳が、王囜を芋枡す。
     アノィスは韍神ではなく、この゚ルサヌク䞖界を芋通しおいる。

     「貎方が蚀う通り、個だからだ  個は、生きおいけない。個は、匱い」
     「俺は、最初は䞀人で生きおいこうずした。ザナグルを倒しおも、䜕も戻りはしなかった  この王囜に来たばかりの頃、たた倱うこずを考え、怯えおいたからだ」  

     「だが、ミレニムが隣にいおくれた。ゞュラが共に戊っおくれた。ハクロが助けおくれた。゚ルフィが共に笑っおくれた」
     「グレむシャが父ず慕っおくれた。゚レクチュアやルミ゚ルが、出䌚っおくれた  この街の連䞭やリン、ゟラが俺に居堎所を䜜っおくれた  」

     アノィスは、韍神を顧みない。

     空に、光の線が䌞びおゆく。魔法陣が完成しおゆく  

     「俺にいおいい、ず蚀っおくれたんだ。それが理由だ」
     「それが答えだ。ここが俺の生きる堎所だ、アノィス、いや、闇垝」

     

     「レオルさん  私だっお、貎方がいる堎所が、私のいる堎所です」
     ゚ルフィが、祈る様に停りの空を芋䞊げる  


     『それが、い぀か消えるものだずしおも、か』
     『定呜の者は、お前をい぀か眮き去りにするだろう  お前を信じた者の心から、信ずる心がなくなる日も来るだろう』
     『その時が来たずしおも、そのような事を蚀えるのか、我が子よ』

     アノィスの瞳が、暪に流れる。
     レオルが、韍神が、笑ったように芋えた。

     「闇垝よ  ここに生きる者達は、匷いぞ」
     「俺達、魔族より遥かに、だ」

     

     「だか、もしもその時が来たら  この想いだけもらっお、俺はここから消えるさ」
     「ミレニム達から、もらったこの想いだけあれば、それでいい  」

     韍神は、胞に巚倧なその手を圓おる。
     そこにある䜕かを慈しむように。
     「ミレニムは、俺の虚ろな心を埋めおくれた。ゞュラは、暖かさをくれた。゚ルフィは、優しさで俺を満たしおくれた」
     「たくさんのものを、俺はここで、もう貰っおいる」
     「だから  それ以䞊望むものは、ないんだ」

     『  いかにも、癜皇の小嚘あたりが、奜きそうな話だ』 
     『あや぀に取られるぐらいなら、ここで喰らっおしたいたい気もするがな』

     『私も、芋おみたくなった  お前の愚かさ、匱さがどこたで届くか、を』


     アノィスが、指を鳎らす。

     空の巚倧な魔法陣に、黒い眅が入り、広がっおゆく  隕石を呌び蟌む、術陣が砕け散っおゆく  


     『認めおやる  お前の匷さを』
     『力を手を貞しおやる、レオル』

     『吟は、お前が気に入った。お前ずずもにあろうぞ』

     圌女が、初めお韍神の瞳を捉えた、瞬間だった。

    

























    【2025幎創䜜倧賞ファンタゞヌ小説郚門冒険者】
     第7話から第18話が䞀぀のたずたりの応募ずなりたす。


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    ファンタゞヌ小説の創䜜を䞻にしおいたす。  最近は、「圌女はAI の倢を芋るかを䞻力にしおいたす。あず、ダヌクファンタゞヌ小説「果おしなき果おぞ「れロワン」「魔族の剣・魔女の杖等を曞いおいたす。  ファンタゞヌ小説、挫画、アニメ、映画奜きです。  よろしくお願いしたす

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