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AIとの距離感を少しだけ

仕事終わりにソファーに沈み込み、
iPhoneを片手に、AIと一緒にアプリを作っています。

「こんな動きにしたい」と伝えると、すぐにコードが返ってくる。
それを実行すると、頭の中で想像していた世界が画面上にパッと現れる。

最初は少し魔法のように感じていました。
でも、しばらく続けているとだんだん分かってきます。

彼らは完璧なように見えて、どこかお茶目です。

なぜか同じ話を繰り返してしまう。
さっきまで完璧に動いていたものが急に壊れてしまう。

コードを書き換えて、動かして、不具合が見つかればまた書き換える。
その往復を何度も繰り返しています。

少し変えたかっただけなのに、
気づくと別のものになっていることがあります。

ボタンの沈み方や動きの重さ、ほんのわずかな間。
文字の大きさや余白、画面の空気感。

彼らは気を利かせて、
より良いものにしてくれようとします。

その代わり、自分の手触りを信じて調整したものは、
いとも簡単に消えてしまいます。

そのため、調整が上手くいった時には、
すぐに保存しておくようにしています。

またいつでも戻れるように、
セーブポイントを作っているような感覚です。
それだけで、少し安心して色んなことが試せるようになります。

たまに、何が起きているのか分からなくなってしまうことがあります。

なぜ動いているのか。
なぜ止まってしまうのか。

分からないまま触っていると、
自分がどこかに取り残されているような気がします。

そのため、画面の隅に小さく数値を出しておきます。
何が起きているのか少しだけ見えるようにするために。

その違いを見ながら触っていると、
ほんの少しだけ、手に残る感触が変わります。

エラーが起きたときにも、彼らへの説明が少しだけしやすくなります。

時には、同じところから抜け出せなくなってしまう日もあります。

何度聞いても、同じ答えが返ってくる。
画面も、会話も、ずっと同じところを回っている。

そんなときは、少しだけ距離を取ってみます。

別のAIに聞いてみると、
あっさりと解決することもあります。

色んな知り合いに、同じことを相談しているような感覚です。

AIとコードを書く夜は、
これからも、まだまだ続いていきます。

また、同じところで止まってしまうかもしれません。
それでも、触り続けていると、少しずつ形が整ってきます。

最初に思っていたものとは違っていても、
そのとき手に残った感触だけは、本物のような気がしています。

何度も戻って、少しずつ進む。

それくらいでちょうどいいのかもしれません。


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