自分専用だったアプリを、初めて外に出した
iPhoneの画面を整理していて、ふと気がついた。
生活の役に立つ立派なアプリやツールより、
自分で作ったアプリの方を開くことが増えていた。
誰かに見せるためでも、公開するためでもない。
ただ、自分が触りたくて作ったものだった。
『SteamClock』
蒸気が噴き出し、ニキシー管がぼんやり光る。
時間を確認するだけならスマホの画面で十分だが、
わざわざ歯車を回し、煙を出し、光らせる。
ただ時間が流れるのを眺めるための時計になった。
『CoffeeFactory』
コーヒーができるまで、
小さな工場でトラックやこびとたちが待っている。
数字が減るだけのタイマーより、
待ち時間そのものを楽しめるものにしたかった。
『ChordDrift』
ローマ数字と色だけが、宇宙船のレーダーのように並ぶ。
音楽の理屈を理解する前に、ただ音の間を漂ってみたかった。
どれも、目的を最短で達成するための道具ではなかった。
気がつくとあえて操作を絞り、どこかに「余白」を残していた。
たまに開いて少し眺める。
現実から少しだけ離れて一息つくための、
小さな茶室のような場所だった。
『DotWeather』を公開した
最近、その中のひとつだった『DotWeather』を、
初めてWebアプリとして公開した。
アプリへのアクセスはこちらから
https://sukimastock.github.io/yumaniwa-town/?work=dotweather
今日の天気を、小さな街の景色として眺める。
それだけのアプリだった。
公開後は、風や雲が実際の風向きや強さに合わせて動くようにした。
雨の降り方や、虹など、空の表現も少しずつ増やした。


すると、「雑談配信で置いておきたい」という反応をもらった。
自分としては想定外の使い方だったが、なるほどと思った。
そこで「もしかすると、予報すらいらないのでは」と思い、
予報を消し、都市名と現在の天気、景色だけを残した
【Ambient mode】を追加した。


空の表現を足したことが、逆に情報を減らすことに繋がった。
少しずつ「空を眺めるアプリ」に近づいている気がする。
自分専用アプリだったときには、自分の使い方しか知らなかった。
外に出してみると、自分では思いつかなかった見方を教えてもらえた。
自分が触りたくて作ったものを、そっと外に置いてみる。
その扉を少しだけ開けてみた。
『DotWeather』を、この度Webアプリとして移植しました!☀️☔️
— はままぁ (@sukimastock) August 6, 2026
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