
【育児ママ日記】保育園初日。母のストレージの空き容量が不足しています。
私の特技は、情報収集である。
先生の表情。
先生同士の会話。
教室の空気。
娘の様子。
他の子の様子。
気づけば、いろんな情報を拾っている。
そして、その情報は、きれいに「できてないこと」フォルダへ保存される。
だから、私の頭の中のストレージは、いつも空き容量不足だ。
そんな私に、帰り際、先生が一言。
「まだ食べていない食材がありますね。」
その瞬間。
「ひらめも。」
「かれいも。」
「あじも。」
「さばも。」
「何してたんだろう、この一年。」
先生は、そんなこと一言も言っていない。
でも、私の頭の中では、勝手に続きを再生してしまう。
家に帰って夫に言った。
「私ね、考えすぎちゃうの。」
「連絡帳の文字まで怖くなるの。」
「書いてない言葉まで聞こえてくるの。」
夫は笑って言った。
「知ってるから。」
え?
何を?
「考えすぎるところ。」
「連絡帳、一人じゃ開けられない。」
そう言うと、
「そこまでなの?」
と笑って、
「それじゃ辛いね。」
そう言って、先に連絡帳を開いてくれた。
そのあと夫は一言。
「じゃあ、明日、刺身買ってきて茹でてみる?」
私は今日一日、
「できてないこと」フォルダを開いていた。
夫はもう、
「次にできること」フォルダを開いていた。
あれ。
できてないこと探しをしていたのは、
私だった。