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【令和最新版】同人誌の始め方

    halca

    この記事は、年齢性別問わずとにかく気軽に本作ろうぜ!という意図で執筆しています。身近に同じ趣味の者がいなくて何をやったらいいのかさえ分からない人向け。データはこう作れ!的な技術的な話ではなく、行動フローの話。
    今回は初めて二次創作の同人誌を作ってみる話です。

    「コピー本」と呼ばれる物ではなく、せっかくなので印刷所で刷って製本してもらいましょう!ありがとうオンデマンド印刷。自分で書いたモノが印刷されて自分の手元にある!というだけでかなりの満足度です。

    そして、本を作ったらぜひ即売会で直接頒布しましょう。
    せっかく作ったんだし皆様に見てもらおうぜ!!
    …という勢いそのまま走り出し始めると路頭に迷いがちなので「本を刷ってイベントに出る」というゴールを目指して逆算でスケジュールを組んでいきます。
    最初から最後まで全部自分ひとりでやります。途中で理解のある彼くんとかなんでも知ってる友人などは出てきません。

    全部で1~7まであります。8は総括です。読みたいところから読むべし!

    1. とりあえず3万円用意する

    「本にする」って結局どれくらいの金額かかるかよくわからないと思います。ただ印刷所に1冊だけ刷ってもらうとかならページ数にもよりますが千円あればとりあえず可能です。(できるんですよ!今はー!すごいよね)
    今回は「同人誌を刷って即売会で頒布する」なので、最初はこれくらいあれば経験上まあ大丈夫という金額は3万円です。

    これはあくまでも趣味への出費なので無くなる前提の金額です。(同人誌って儲かるんでしょ?と思ってる人多いみたいだから書いておく)
    この3万円を本作りの軍資金とし、印刷費・サークル参加費・少々の雑費などに使っていきます。
    そして、最初に予算を確保しておくことで後ほど気持ちが楽になります。(大事)趣味はいつの間にかこんなに使ってしまっていた…になりがちですからね…。
    この3万には交通費は含まれておりません。交通費はサークル参加者だろうが一般参加者だろうが掛かる費用だからね!そもそもみんな住んでる場所違うので参考にならない。

    軍資金30,000円


    2. 参加するイベントを決める

    まず、本を頒布するイベントを決めます。できれば半年後くらいがベスト。
    目標があると完成(締め切り)へのモチベーションが段違いなので先に決めましょう。
    全くの初心者は3ヶ月後では作業日が心許ないと思います。8ページくらいだったらいけるかな…。1年後は単純に飽きたり挫けたりするのでやめた方がいい。目標設定は気をつけましょう。
    旬ジャンルで今目の前にあるイベントに参加しないとヤバい!という人は巻きで作業するしかないけど、その辺は旬ならではのガッツで乗り切れると思うので頑張りましょう。
    丸一日作業できる日が何回取れるか?毎日コツコツがもちろん大事ではありますが、まとまった大きな時間も大事。半年あると週末が20回くらいあります。急な予定が入ったりしても日常生活が壊れない程度に作業日を確保できるのではないかと考えます。

    参加する場所はできれば自分の出す本のジャンルのオンリーイベントなどをおすすめします。(一般参加したことあるイベントだとなお良し)
    オンリーイベントはそもそもサークル参加者も一般参加者も同じジャンルが好きな人なので、言ってしまえば全員味方です。安心度が違います。
    オンリーイベント自体が自分のジャンルだとなかなか無いよ~という方は地元の一番大きいオールジャンルイベントとかでいいんじゃないかな。
    コミケなどのデカすぎるイベントじゃない方がいいと思うけど、自ジャンルの島が大きい人、界隈の友達が既に大勢います!って環境の人だったり、俺は歴戦の一般参加者なんだぜ?コミケのことなんぞ知り尽くしとるわ!という方だったら出てもいいかもね。

    目標イベントの参加受付が始まっていたらもう申し込んじゃいましょう。

    軍資金30,000円−サークル参加費約5,000円=軍資金残25,000円

    コミケだったらもうちょい高い。(2025年9月現在8,000円)
    その場合は印刷代とかいろいろ他の部分で調整せよ。

    3. 締め切りと印刷所を決める

    参加するイベントを決めたことですし、原稿の締め切りを把握しておきましょう。
    まだ執筆には取り掛かっていませんが、あなたの頭の中には(こんな本にしようかな~?)くらいの構想はあるはず。
    その構想に合った印刷所を探しましょう。
    おすすめ同人誌印刷所をまとめてくれている記事がこの世にはたくさん存在するのでありがたく読み込みます。
    全印刷所を見ようとすると大変なので1~3カ所ほど目星をつけておき、仮の見積もりをポチポチとやっていきます。(なぜか楽しい)
    すると原稿受付日と納品日(9日後とか13日後とか。印刷所によって日数が違うし、余裕を持って入稿したほうが安い)が表示されるハズです。
    原稿受付日の前日、それがあなたの締め切りです!

    ※なぜ前日?
    初めて使う印刷所、よーくよーく読んで入稿したはずが、何かしらのデータ不備で引っ掛かることが予想されます。
    修正作業などで次の日になってしまった…なんて時に焦らないためにも本当の締め切りの前の日には入稿できるようにスケジュール立てましょう。

    発行部数問題

    部数に関しては普通の人だったら30~50部もあれば十分だと思います。
    もうこの際だから言い切る。最初なんで完売したら嬉しい!残ってもそんなに邪魔じゃない!部数でいきましょう。
    現実問題として、完売を目指すならば、イベント開催時間が11時~15時とかであれば4時間で30部、単純計算で8分に1冊のペースで自分の本が出るのか?また次のイベントに出る予定があるのか?残った分を通販するのか?などを含めてよく考えてみるといいかもしれません。
    自分、神絵師でフォロワー1,000,000人以上いるんで!って人はもうよくわかんないので好きな数刷ってください。
    新刊交換が盛んなジャンルの人は頒布予定分+交換分で刷ろう。
    (私は自ジャンルに新刊交換文化あることを知らなくて頒布数が当初の予定よりかなりギリギリになってしまい焦りました)

    30~50部となると基本的にはオンデマンド印刷になると思います。
    どうしもオフセット印刷にしたい!って人は100〜になると思うし、オフセを選択した時点でもう予算から飛び出ているはずです。
    予算と相談しつつ仕様を決めます。もちろん絶対全部今決めろ!ではなく、現時点での予定で構いません。表紙を4色カラーにするのか?紙はどうするのか?などパラメーター調整のノリでやっていきます。
    この時、作りたい本のサイズ(A5とかB5とかのアレ)だけは確定させましょう。決めておかないとこの後原稿に取り掛かる時に困ります。

    小説だからページ数がそもそも多いが!?って人や、壮大な漫画を計画している人は予算内でいける最大ページ数も把握しておきます。
    カラーイラスト本にしよ~!って人なんかは紙も良いもの使うとそれだけで見栄えが良くなったりするのでその辺で予算盛ってもいい。
    なーんもわからん!!!って人はその印刷所が用意してくれているベーシックなセットでいくか大人しく印刷所に相談しよう。
    そう、わからないことはちゃんと印刷所に相談しよう!(大事なことなので2回書きます)

    ちなみにページ数に予算を合わせるのではなく、予算にページ数を合わせることをお勧めします。
    自分自身で何もかも計画しているため、作品を書いている最中にページ数はどうにでもできてしまいますが、限界が決まっているだけでひとつの判断材料になります。我々は素人なので「完成させる」が一番難しいのです。制限があることは締め切りを守れることに繋がります。予算というのもひとつの制限です。予算を最初に決めてしまうメリットはこういう部分にもあります。
    もし、予算内でできるページをぶっち切ってでもこの作品を書き切りたい!という状態になってしまった場合でも、(締め切り内で)ちゃんと全部書き切ってから足りないページ数分の金額をかき集めた方が早いと思います。

    今、軍資金が2万5千円残っているので、その中から2万円くらいまでは印刷費にぶっ込んでも大丈夫だとは思います。大体は1万円~1万5千円くらいで収まるんじゃないかな〜。
    そしてその辺りに収めることで1部500円で頒布することができるので当日のお会計が楽です。
    凝った特殊装丁は今日のところはやめておきましょう。紙の性質への理解度も必要ですし。そういうのに興味ある人は次回以降にやりましょう。

    4. ついに原稿に取り掛かる

    ここまで決めたらやっとですね。作品、書きましょう!
    本の大きさを決めておかないとここで新規データを作る時に
    「おや…?原稿サイズ…?はて…??」となってしまいます。
    印刷所が用意してくれているテンプレートで書き始めると楽かも。
    先に印刷所を決めておくとこういうところでもメリットがありますね。

    いつもネットに絵をあげてる人は解像度要注意。72dpiとかになっていませんか?しっかり確認しましょう。あとで泣きます。

    表紙の制作でも見積もり段階でどんな紙を使うのか、候補が絞られていると思うので作りやすいと思います。
    (色紙使うならそれを見越してデータ作りするので)

    あとはひたすら締め切りに向かって書くのみです。
    ちゃんと寝て、ちゃんと書いて、完成させましょう。

    コンビニのネットプリントで「小冊子プリント」というのがあります。
    それを使って試し刷りすると本としての出来上がりの想像もしやすいし、校正にも使えるので1回くらいはやっておきたいところです。
    実物大で一度出力しておくことで、文字の大きさなどを目の当たりにできます。小さすぎて読めなかったら元も子もない。

    軍資金25,000円−試し刷り500円=軍資金残24,500円

    (500円予定しておくと2回くらい刷れる=心の余裕)

    5. 完成した!いよいよ入稿する

    原稿完成したー!!!というわけで、入稿します。
    大体の仕様は見積もり段階で決めていましたが、ここで最終決定です。
    え…こんな紙あったの?とか突然の誘惑があったりしますが、基本的には初志貫徹、見積もりのままいきましょう。こういう最終段階で急にいじるとミスにつながります。
    逆に特殊紙などで当初予定していた紙が品切れしているパターンもあります。その時は泣く泣く違う紙を選択します…。特殊紙を選んでいる人は第二希望くらいまで予定していた方がいいかもしれません。

    必要事項を入力したら印刷所の指定した方式で入稿しましょう。
    この辺までくると特別やることはないです。
    先にいろいろ決めておくと原稿に集中できるね。

    料金は入稿時に払うところがほとんどだと思います。
    振り込め!印刷代!

    軍資金24,500円−印刷費・送料20,000円=軍資金残4,500円


    6. イベント当日までの過ごし方

    入稿して無事データも印刷所チェック通過したぜ…。
    あとは刷り上がりまでひたすら寝るだけだ〜
    と、言いたいところですが、ひとつだけ!
    絶対やっておかなければならないことがあります。
    それは…「おつり」!
    釣り銭の用意が必要です。
    本の設定金額にもよりますが、軍資金から3千円分くらいを100円玉に換えておきましょう。銀行に行くと小銭に両替してくれますが、それは平日のみです。1日10枚までは手数料無料の銀行が多いです。イベント当日までに使える平日、あと何回ありますか?確認しておきましょう。

    軍資金4,500円−釣り銭3,000円=軍資金残1,500円

    釣り銭は実際に使ったお金ではないのですが、自分ではさわれない(動かせない)お金になるので「使った」ことにします。
    (何当たり前のこと言ってんだ?って感じですが書きます)

    最後の残金は、まあここまでぴったしの金額で動いてるワケないので余裕を見てこれくらい余るかな〜の分です。
    本当に残っていたとしたら、サークルスペースのレイアウトグッズを100円ショップで買うのに使ったりもできます。
    そもそも3万円使い切れ!って話じゃないので残ってていい。

    7. イベント当日だ!

    ついにここまで来たな!
    …あら不思議、ここまで来れた時点で結構嬉しくないですか?
    そう、やり遂げたのです!
    同人誌が! 完成している!

    お疲れ様でした。完成しましたね、本が。
    即売会は実際のところおまけ要素です。
    サークルスペースに来てくれた人と楽しく交流しましょう。
    1冊でも売れたら嬉しい!完売したらもちろんもっと嬉しい。
    残ったら残ったで反省点も見えてくる。
    そんな感じです。

    みんなで創作を通した交流、楽しもうぜ!
    (もしかしたら友達もできるかもね!!)

    8. 最後に

    と、いうことで、「同人誌の始め方」は以上となります。
    身近に聞ける人がいなければ参入部分がチンプンカンプンなのでは?という気持ちが生まれたため、工程に特化したこの記事を書きました。
    実際のところ私が誰にも聞かずに最初からできたのは印刷業界の人間だったからです。言わばチートです。
    そしてイベントではいまだに毎回ワンオペです。お金も絡むしそんな気軽に店番頼める人なかなか現れないよね〜。

    今まで所謂一次創作と呼ばれるジャンル(コミティアとか文学フリマとかで出してる感じのやつです。ZINEとか言ったりもする)で本を作っていたのですが、ここ数年二次創作の本も作るようになりました。
    やはり世の中的には同人誌=二次創作の本と思われてる部分が大きいでしょうし、二次創作の本作ってる・作りたい人の方が多いと思われますので、この記事では二次創作の同人誌をテーマに選びました。
    そして二次創作、男性向け女性向けのローカルルールが全然違う!と思ったし、ネットで探しても圧倒的に女性向けお作法の話が多すぎるので、全年齢全ジャンル向けを書こうと思いました。
    一次創作にも流用できると思うのでその辺は適宜自分に当てはまるように置き換えて読んでくださいませ。

    この記事が誰かの参考になれば幸いです。

    紙の本はいいぞ!

     
     
     

    halca

     
     
    一次創作置き場及びまとまった文章書きた〜いって時にnoteを使う。 二次創作の予定は https://halca.fanbox.cc/ に書いてあります。

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