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階段を䞊がればひかり

    個人サむト掲茉物にあるものず同䞀です。
    #短歌
    #tanka

    りんごずはっさく

    十歳が二十歳に投げる党力の青いりんごの赀方偏移

    ためされおいるねヒヌロヌ、父さんは力を぀かうのはダメだっお

    だめでしょうお瀌もしないでず母は走っおいっお林檎を枡した

    力こぶばかりたぶしい先生が地䞋鉄のあっちからこっちたで

    グロヌブず父にあやたれ番のラむトで劣等感ずたたかう

    癜球を捕らえそこねお分け入れば青、は぀な぀の蝶のふたひら

    戊争に行けんかったず偎道をおじいちゃんカブかろかろ進む

    初めお買ったメンズノンノの眮き堎所に困る 倕食たであず二分

    ほどほどの善意をしたう ゆずっおも座っおもらえなかった垭で

    う぀病はたじめな人がなるんだず母をかばった父もたじめだ

    手のひらで冬将軍のみぞおちをたっすぐに衝く 初雪になる

    動かない空気が奜きでベランダにい぀たでも冬のずもだちでいる

    「その顔でよく生きおるね」たったいた俺はほずんど死にたしたけど

    うたかったごちそうさんず蛀の殻に合わせる祖父の䞡の手

    自転車のチェヌンがはずれあの川の倕陜にはよくお䞖話になった

    じいちゃんが根元にかけたおしっこも栄逊になり光るはっさく

    猫ははるかぜ

    攟課埌の春の発声緎習のあなたのいないアルトが匱い

    いもうずの春のピアノのわたしにはないテヌヌトの正しさを聎く

    ずうめいな鶎になりたい 雚぀ぶをたずったずきにだけあらわれる

    は぀な぀のバレ゚スタゞオひかりには手足がなくおかわいそうだね

    薄皮をおろんず剥がす倏の倜にぞえわたしっお透明なんだ

    あおぞらにあなたが颚をずずのえお奜きず蚀うずきひらくコスモス

    悔しさをバネにせよっお蚀う人のバネは匷くおわたしをはじく

    芋䞋したようにず曞けば芋䞋したようでしかない ようにを消した

    降りるべき駅を逃した 降りるべき駅はわたしを逃がしおくれた

    䞭絶の䞻語がい぀でもわたしだねそれなら雪に生たれたかった

    無芖されるたびにちょびっず長くなるた぀毛でいずれ君を刺したす

    数孊はあい぀だ英語ならあい぀冬の自習宀に垃陣あり

    どこたでがわたしのせいだったのだろう半身济がただ終わらない

    思われおいないニキビのケアをするわたしがいちばんわたしを思う

    点が甚玙の倖の春颚にさらわれるよう補助線を匕け

    合栌者発衚前倜チャヌト匏数孊Ⅲに積み䞊がれ春

    正解がないならぜんぶ正解だ倜颚に飛んだ点に春

    通れない幅でなければこの家の隙間すべおに猫ははるかぜ

    砂浜に゜ファヌ

    日が長くなりたしたねず君が云い「たね」が芜吹いお春が始たる

    クレマチス黙っおおいおふいに手を取られお跳ねた心拍のこず

    ほおづえの平衡点でゆらゆらずうたた寝になる春の力孊

    考える人には服も着せたいがお尻のために怅子もあげたい

    人偏に業で僕にはならんから䞀本抜けおるくらいがいいすわ

    牛䞌なら䞉杯食える倀段にお癜のあかるきランチプレヌト

    コマ送りできない装眮だからこそ脳はあなたの顔を芚える

    党郚乗せラヌメンみたく奜かれおも飲み干したあずの噚がわたし

    正しさのための砲撃わからないパフェに炞裂させるスプヌン

    真面目な人が真面目に殺し合ったのが戊争だった お金が欲しい

    「いいよなあ朝はい぀でも新しい」うらやむ倜よおたえもそうだ

    あの雲の高さから萜ちたにしおはやさしい雚だ さよなら、ディラン

    花の名をスズランずしたその人のこころの鈎の音のあったこず

    砂浜に゜ファヌを運ぶ 倜になるたで笑っおおこれも愛だな

    理由ならたくさんあるが理由よりなにより君の自死を止めたい

    だからこそ愛するんだろひたすらにのび倪がだめなほうの䞖玀を

    階段を䞊がればひかり

    クリオネのそこが頭じゃないようにあなたの前で少食になる

    雲泥の泥のほうですふわふわずいなくなったりしたせん 奜きです

    友だちからはじめたしょうは友だちでおわるからだめ 血でしゃべっおる

    砂も颚もかたちがほしいおたがいをさわり合っおは颚王になる

    ほがあっおいるけどあずはわたしにもわからないから声でさがしお

    あなたずの海がシヌツに戻りゆく春はい぀たで眠るのだろう

    咲いたあず恋情ずしおは぀な぀の倱語の森にあなたず眠る

    サむダヌになっおあなたをしかめ面にさせおそのあずしみわたりたい

    避劊具が萜ちおいた道 避劊具を萜ずすほうにはならなかったよ

    「ほんず人の話を聞いおないよね」ず君があきれお話すのは聞く

    普段から深爪なので觊れるものすべおに愛が䌝わっちゃいたす

    しあわせのせいでかたよるオムレツの具のあるほうはきみが食べなよ

    初雪をかぶった䞊朚道を抜けシュトヌレンならナッツねわたし

    助手垭のきみの寝息のふわふわを預かっおいる法定速床

    薬孊抂論Ⅱのノヌトの退屈ず䜙癜を埋める冬のデッサン

    陜が昇るたではふたりでなめる蜜くちびる切ったほうが負けだよ

    やわらかい芯があなたにあるこずのだんだん消えおゆく朝のみち

    絵筆から陰圱だけを受け取っお雪原になる画甚玙の癜

    階段を䞊がればひかりあなただずわかるかたちの圱が手を振る

    パスポヌト

    ラボ泊をした去幎ずは違うのだむブは倕方時には出たす

    いく぀もの光軞がぎたりず合っおルミナリ゚いた網膜を焌く

    陶酔のシャワヌルヌムでお互いの時間を混ぜたあずにも時間

    最果おできみず酞玠を奪い合うその日たでかんがえる愛のこず

    怜䜓に混ぜお十秒蚈るずき詊隓管からわたしたで凪

    発衚埌「欲を蚀えば」ず䞀時間教授の欲を聞かされおいる

    識字率ほが癟パヌの囜にいお䌝わる率がどうにも䜎い

    感情の総和をれロにするためにポテトチップス飲むように食む

    「アメリカか、教授のかばん持ちだろうそれでも倧したものだ」ず祖父は

    想像のたっすぐ䞊をいきなさいそこからぜんぶ撃ち抜きなさい

    殺し屋も傘を差したす 䞀緒だろ、生き急ぐのも死に急ぐのも

    出囜のゲヌトくぐればくぐらずに出た難民がテレビに映る

    パスポヌト倱くした我にシドニヌの巻き寿叞「トヌキョヌロヌル」はやさし

    宵の口飛行機雲が死に際にオリオンの喉かっ切っおいく

    聎き取れたずきに異囜の颚ずなり我に吹き蟌む "Is that all?"

    黒文字

    疟颚のかたちになった前髪を盎しおわたし、颚を殺した

    今ならば戻れる道をゆうぐれの偏西颚ず話し蟌んじゃう

    自己肯定感は時䟡です発芋埌あたりに皆が求めるもので

    初雪がた぀毛にずたる 近すぎお芋えないこずがあるのだず知る

    借り物の蚀葉でうたうずき冬の星座はすべお燃える、それでも

    花の名に詳しい母ず鳥の名に詳しい父の子である我は

    ゚ントリヌシヌトに嘘を茝かせ俺はこい぀に䌚いたくねえな

    返されぬ䌚釈をし぀぀䞀矀の岩に自分を加えるサりナ

    あなたから奪わなかった時間には銀杏こんなにこんなにきれい

    ベヌコンも焌けば焌き肉 やらかした日のキッチンで食べる 電話する

    本圓の君を知らない蚌明の䜏民祚はい぀でも写し

    おんずうをやさしく぀かむ人でした春はどんなに遠くおも春

    それぞれの春を切り分け黒文字は懐玙にねむる二月の茶䌚

    想い出を執念色に染め䞊げお君の背に振る倧旗ずする

    ぱたん

    わかるけどあなたなしでも生きられおしたっおごめんたた春が来る

    やわらかな挞近線が䞀秒ののちに雀ずなりたる地面

    芋たしたか手垢の぀いた蚀葉ずいう蚀葉に぀いた手垢の量を

    短歌論ぱたんず閉じる 阪急の車掌が俺よりずいぶん若い

    闘病は負けるが勝ちず簡単に蚀いたくなっおだめなんだ死は

    䞖界線䞖界芳などいく぀もの䞖界があっお぀かれおしたう

    圹割が街の名ずなり圹割を終えおもどこか譲らぬ京郜

    終戊よずっず昚日のようにあれ空はここたで途切れおいない

    挿管をこずわる息よ自然死でない死はすべお人為にたみれ

    むらさきの小人がたわすオルゎヌル、ラむムラむトの倢をいたでも

    晎れた日を遞んでからり逝く祖父のそれも別れの所䜜、六月の

    候補者が「京郜のために」ず蚀うそばを蚪問客の顔で垰りぬ

    気にしおはいたせんからず返信をするしかなくお週末になる

    粟神を病んだ粟神科医ずしお友はわらうが足音がない

    乗っちゃった始発電車がふるさずを淡くしおいく しかたなかった

    梅の銙をあなたに運ぶ東颚ずなり思い出させおあげるしもらう

    箞の持ち方

    心臓を倀螏みされ぀぀顔だけは医療保険の説明を聞く

    晩酌はしないに䞞を぀けるずき誓いずしおの健康蚺断

    葉桜のほうが奜きだずいう母の手はこんなにも小さかったか

    酔い方のだんだん䞋手になる父をわかろうずしお泚がれおいる

    無理すんな止たない雚はないけれど降らない雚もないんだからさ

    もやし率倚めの母のラヌメンにあきらめた人生ものっおいる

    鷹の爪入れお二秒で火を止めお倏のペペロンチヌノを制す

    癟合根なら塩でからんず炒めればおいしいわよず劉さんが蚀う

    匟かれおはいないピアノの調埋を䟝頌するずき母ずはかなし

    ぷはあには名前がないんだね ぷはあ、おたえに䌚うための生ビヌル

    えいえん、でしりずり終える退院の母の腫瘍の取り切れぬこず

    この人に教わった箞の持ち方でこの人の骚を拟うのだろう

    せめお目にやさしきみどり゚クセルの匏が合わない午前䞉時の

    特泚のねじの補図を䌑たせお倖を芋やれば皜線に月

    か぀䞌のほうがおいしいうどん屋のうどんのような日々に䞃味を

    無粟卵

    信じない自由もあるず勧誘の少女は神をかばんにしたう

    小遣いは昌食蟌みで䞉䞇の財垃にたたるレシヌト枅すがし

    ミゞンコもネズミも猫もこの人も死ぬスピヌドは同じだろうか

    ああありたい関係ずしお䞭日の山本昌ず星野仙䞀

    デモのずき投げ぀けられる卵っおきちんず無粟卵なんですか

    少女から指王の぀いたゆで卵を買ったが捚おたデリヌの土に

    革呜はただフランスにくすぶっお移民が䞉色旗に問いかける

    脳味噌の手ざわりなのか味なのかパックの味噌にさじを差し蟌む

    ゆずり䞖代さずり䞖代の抱くずりが色ずりどりの䞖界をうたう

    人生が二回あるなら二回目の䞭ごろ䞉回あればず思う

    滑るように暮らしおしたう きみず䌚う時間のこぶを倱くしおからは

    躁よ鬱よ仲良しになれたた俺は自分の話ばかりしおいる

    子のいない理由を問うのならたずは子のいる理由を教えおほしい

    氷山の䞀角ばかり ほんずうはぜんぶ湖底で぀ながっおいる

    よく燃える疑惑をむしろ燃料に動くしくみのすごい政暩

    は぀な぀の戊車のようだ憎たれお囜䌚議事がなお進みゆく

    ドヌナツをかじれば穎じゃなくなるのいいえ䞖界が穎になりたす

    向いおいない仕事ず気づく教壇にああ緊匵がい぀たでも立぀

    もう䞻語をなくした星で波だけが生きるのだろう青い倕暮れ

    うが二぀

    ミッキヌが頭を取るずミッキヌが出おきおほんず完璧だった

    地䞋組織『cazzy』滅セリ新型ノ檞檬爆匟暎発ニ因リ

    ストロベリヌ爆匟抱えお芋舞いにゆきたし梶井先茩の郚屋

    知らんけど絶劙だろう限りなく䞭井貎䞀の芋䞊げる角床

    某囜の某飛翔䜓たあ俺が海に小石を投げおもそうだ

    課長のじゃ別にないけど係長が課長の窓ず呌ぶ窓がある

    「オトコっおそういうずころあるから」ず そういうずころにうが二぀ある

    パヌレンパヌレンだれがさいごに閉じたすか先に入った人が勝ちなら

    数幎来ずうっず棚に䞊げおきた自分よごめんもう降ろせない

    匷敵を「ずも」ず呌ぶなら宿䟿を「わたし」ず呌んでみおはどうかな

    ドキドキの遺産敎理になるようにマトリョヌシカに入れる二問目

    おはよ雪う雪ござ雪いたす雪ベッドか雪ら芋えるは぀雪

    どちらかずいうず嫌われおたらしいそんな送別䌚でした 塩

    真氎のように

    氎色のカッタヌシャツをぱんず干す劻ず我ずに春は来にけり

    おれモグラほしのひかりは知らないがこのほしのにおいにはくわしい

    画玠数をはるかに超える呜あり矎瑛の䞘にカメラをしたう

    う぀くしい頭蓋をかくしただ倏がやさしいうちにこちらにおいで

    幞せの極みドクタヌむ゚ロヌが青田をゆけば空もたた青

    剃り切れぬひげを觊っお少幎は今もふおぶおしく俺である

    釣り竿をここたで曲げるシマアゞの口に食い蟌む針の曲がりよ

    がんばれを犁句ずされたお芋舞いに『む゚ロヌ・サブマリン』口ずさむ

    ぞうのひざねずみのひざをかんがえおひじのかずだけなやみがおおい

    若いころヘラヘラ差した埌ろ指が自分の背せなにいた刺さりおり

    死ぬ前の人間でしかいられずにほじくっおいる焌き明倪子

    圓遞の薔薇が぀いたらその薔薇の棘であるこず池䞊地

    僕がもう信じおいないそのこずを信じお子らが募金箱を持぀

    「みんなもう、おにいちゃんやな、きょう受隓 ぞえ」ず聞こえお車内明るし

    わかっおるふりに疲れたずきに読む『未来のサむズ』真氎のように

    自惚れず幎に䞀床は戊争を省みる囜でありたすように

    えらいこずやで

    たこ焌きをひっくり返す「地球ならえらいこずやで」䞉癟䞇円

    墜ちた子をかばうカラスずわたしずに雚は等しく停戊を告ぐ

    しなかった家出のこずを思い出ししなかったのにな぀かしくなる

    超える者超えられる者干䞊がった海はセンタヌ詊隓䌚堎

    若人が抜刀のごず䞀斉に問題甚玙をめくるさやけさ

    う぀せみの人のよどみに朜ちおゆく海を知らない笹舟ずしお

    病欠の子の牛乳を健康な子が䞀気飲みしおああ䞖界

    地理の海のすべおに身をたかせ子らが波打぀氎曜限

    先生でいるのに疲れた顔面が濁音だけでラヌメンすする

    原子炉のひかりで研いだ鉛筆がただしくえがく氎葬のあお

    必芁ずされずに生きる圓然を苔生す寺に蛙が生きる

    凡打

    ハロヌハロヌ地理ず地孊の境界をなぞっお春のブラタモリ埀く

    未来から過去に転がるビヌ玉を死にもしないで眺めおいたす

    氎源をただ我がうちにかくし぀぀ながき脚などたたには耒める

    写真より実物がさらに良きこずの我が愛劻ずコメダ珈琲

    有䌑を取れずメヌルが日曜に届いおはいず返す日曜

    仲盎りぶんも乗せれば愛ずしお春のキッシュにチヌズのひかり

    凡打でも党速力で走らされ球児よ そういう戊争だった

    僧兵の駆け降りゆくをロヌプりェむから眺めおり倏の比叡に

    散文では逃しおしたう 雚の日にチヌズケヌキを焌くあたたかさ

    無掗米ではないほうの米の名を誰かきちんず決めおください

    たあこれも仕事だからず笑い぀぀たあのずころでため息を぀く

    なぜブリに倧根なのかずいうように劻ずわたしが氞らえおいる

    県球のみ臓噚提䟛せず我の芋しこず誰にも䜿いこなせぬ

    セビリアの詐欺垫の今日は理髪垫でたこずの愛のためだけに切る

    「はい」だけのむンスタントな返信はやさしいメトロノヌム 垰るよ

    巡瀌をすべき聖地のない足でただ䞀軒の家には垰る

    東京の寝息にあわせ終電は明日のための静かなる脈

    生

    リビングに二人で運ぶ ささやかなひかりずしおの電子ピアノを

    スプヌンを入れれば月じゃなくなっお倜のわたしをゆるしおプリン

    チコちゃんを加工する人のボヌっず生きる暩利を思う

    倕鶎の衣きぬのほ぀れがきら星になるころ䞎ひょうは再婚をした

    ホスピスに卒業はなく䞉月のあらたな颚に入れ換わりゆく

    アむロンをゆっくりかける 雚の日は生きるかたちをすこし気にする

    回っおる寿叞から芋れば人間も回っおおただ食べられおない

    危険日をタむミングず呌び盎すずきふたりに灯る内省がある

    研修医が゚コヌをあおお矊氎の海の深さを初めお知りぬ

    䞀〇〇〇グラム未満で生たれた児のこずを貌り玙に芋およくない安堵

    生たれない呜を呜ず呌ぶずきの先生、曇り空がやさしい

    育児曞

    看護垫にオムツ替えるか問われればはいず答えお父が始たる

    を出る子は看護垫に「かわいいね」ず蚀われる決たり

    䞀日の倧半を寝るみどり児のむしろこちらの䞖界が倢か

    わたしたちの子なのにこんなにかわいいず蚀う劻にそうだねず返事す

    二癟ミリリットルを飲むみどり児のからだのどこが二癟を容れる

    液晶の電池マヌクが哺乳瓶に芋えおしたっお぀ぎは朝四時

    寝ない子を抱いお歌えば癜秋がわたしのために揺らすゆりかご

    抱いた子が鉛のように重くなり地球に眮けばすやすやず月

    あやされた蚘憶であやすがくたちは遺䌝子でないもので぀ながる

    子を抱けば同じ重さのお米よりこちらを芋぀めるぶんだけ軜い

    乳離れせぬ䞀歳を真倜に抱き劻う぀くしく皜線ず成る

    育児曞のずおりに倪りみどり児はわたしの箞の先をみ぀める

    うすバナナ色のこずばで卒乳を劻はよくよく児ず話し合う

    劻ず子を実家に垰しキムチっお無限にご飯食べられたすな

    数えおよこの育児曞に「パパ」なしで「ママ」の登堎する回数を

    みろりのシロップ

    児が「バス」の䞀語埗るのず匕き換えに倱うものを考えおいる

    「おずうさんピタゎラザりルス぀くっおよ」が新皮を生めり

    ただ䌞びるぐんぐん䌞びる豆苗が北斎の波のかたちに䌞びる

    このずころあかあおきいろ云う吟子のみどりを云えずはっぱはっぱず

    子にもらうみろりのはっぱ二語の詩がやっず生たれたばかりのベンチ

    二歳児が「じぶんでやる」ず䞋ろしゆくファスナヌぶんの成長がある

    奥歯たでブラシの先を届ければ仕䞊げみがきは子ずの陜だたり

    ティラミスを぀っ぀きあおう子が早く寝たずいう名のシロップかけお

    「いいよんけいたっくすずき」ず二歳児の小さき寝蚀は海を目指した

    子が「萜ちた」「萜ちおる」ず沞く ほっぺたが最初に萜ちた人に感謝す

    さざんかの「んか」でひらいたのどに子は秋を吞いおり庭垫の里の

    順番をたもる子ぬかす子ゆずる子を抱えおすべり台は瀟䌚だ

    カバさんの遊具の開いたお口には石ずはっぱが賜銭のごず

    幌皚園にたたに送ればたたにゆえ子はぺちゃくちゃず父をよろこぶ

    蚀わされたごめんなさいは子の䞭でどうなるのだろう寝息安らか

    ゆるしおず曞かせた芪ず䜕が違うごめんなさいず蚀わせた俺の

    おもしろいねえ

    生あれたおの自重を知らぬ足に曞く「ナリコベビヌ」の筆圧確か

    おずうずが生たれた倜の長男は自分が泥になる倢を芋る

    劻からの写真 むンスタ映えのする病院食はぜんぶ冷たい

    䞃日目のリトルボクサヌ沐济に握りこぶしをすこし緩める

    寝る前の絵本五冊を読めばすぐ「じゃああず五冊」ず子は持っおくる

    ほっぺたをはんぶんこするやりかたはくっ぀けるこず おもしろいねえ

    花びらを忘れたず蚀いおさな児が十秒止めた春の嵐電

    ポケットをすこし遅れおたたく子のビスケットも増えるよだいじょうぶ

    読んだ子がアル゜ミトラの皮になり颚に乗りゆく怍物図鑑

    子の目にはたからものらし境内の砂利石ひず぀ひず぀にわらう

    ぶくぶくが五秒に䌞びたプヌルにお子は自己肯定の星を぀かめり

    梅雚晎れを消防ヘリが暪切れば子らは笑顔の玫陜花になる

    四歳がい぀か垰っお来なくなる背䞭を芋せお駆けおゆく路

    目くじらも泳げばいいず蚀う吟子にずっず泳げよ立぀な目くじら

    おずうさんえきはうごいちゃだめず子が鉄道網を公園に描く

    どんぐりの垜子を倖し「おかあさん぀むじはないよ」ず寄り目をやめた

    はるかぜに掗濯物ず我ず子ずすべお也けりよく眠りおり

    始たっおしたえば終わる埒競走ひずりひずりに空やさしかれ

    子のうしろ自転車支える手を攟しひず぀ひず぀の䞀぀が終わる

    この星の黎

    チャヌシュヌを自分で䜜るこずにしお今幎のながい春に向き合う

    自粛では消費しきれぬ春があり川蟺に子らがたんぜぜを吹く

    陜光はすこしやさしい この春はチョヌクの粉の舞わぬ教宀

    晎れなのに䞭止になった遠足の螏たれなかったタンポポそよぐ

    誰かのために散ったんじゃない花びらをすくっお颚があそんでいたす

    新しい生掻様匏たたごずに「手はシュッシュッ」を加えおり子は

    瀟䌚的距離を決められそのずおり䞊んでレゞはいよいよ機械

    は぀な぀の颚ずおりゆく図曞通に颚のおずだけ蚱されおいる

    この店が぀ぶれないよう珈琲を芋知らぬ同志ずテむクアりトす

    我慢しおしたうのだから囜民はりむルスよりも制埡しやすい

    䞉か月ぶりの乗り換え怜玢ず気づく りむルス犍の薄たりに

    ロックダりンすればいいのに動線の枛った東京駅はあかるい

    倪陜にぎりぎり焌かれない距離で僕らはずっずこの星の黎

    巊折するずきに梔子銙りおりバスの換気も二幎目ずなる

    パヌキングすべお疫犍に閉鎖されびわ湖の岞になお倏の颚

    セルフレゞの列で埅぀ずきセルフレゞも私を埅っおいおかわいそう

    アクリルの盟で互いを守り぀぀ああ空の色だよねその服

    時間には肩がないので埌ろから぀かめず春が行っおしたった

    螊り堎ずしお螏む五月 倏たでに䞊りきったら忘れるはずの

    子の凧かるく

    䞀歳が十回脱げば十䞀回かぶせるずきも垜子やわらか

    「スヌパヌのおいもになった」田舎から届く土塊を掗い終え子は

    四歳の気づきに気付く劻の手がワヌクブックをひらき続ける

    子が指を銃のかたちにしお遊ぶずっず遊びでありたすように

    倕焌けが地䞭にしみおニンゞンを匕っこ抜く児のビタミンになる

    川の字に䞀画足しお寝るずきの山を支える暪棒が俺

    四十になっおも気づくこずがありいたは子ず芋る『ずなりのトトロ』

    園庭はしかず受くるなり䞉段目からの着地ずおさなき自負を

    わかるたで叱ろうずするわからないのはわたしだずわかっおはいる

    ひずり寝の緎習ず蚀いくらやみに五歳は五分だけ手を離す

    めちゃくちゃな子らの寝盞が倩井画の倩䜿の配眮になった おやすみ

    動物園人間だけが傘を差し残念そうな顔をしおいる

    したこずのない凧揚げを教えれば子の凧かるくわれを越えゆく

    特急のボックスシヌトにひざ八぀眠る我らの明日に幞あれ

     
     
    短歌を詠む。無所属。ツむッタヌで収たりきらない文章を曞くずきなどに。

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