メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo bymaemochi

ホシガラスさんの本感想文

    林白果

    1月の文学フリマ京都にて、ホシガラスさんの本を2冊購入しまして、本日読み終えました。こちら↓の本です。

    『The Gift of Life─ある保護猫との日々』は、主人公の高齢男性が野良猫を保護したことからはじまる日々の物語です。

    『夜の神社で』は、オムニバス短編小説で、過疎の町にある神社を軸として、その土地に暮らす人々の物語です。少し神秘的な要素のあるお話です。

    どちらの本も、可愛らしい猫の表紙がとても魅力的です。
    そして、どちらの本でも、共通するのは生老病死というテーマだと感じました。
    きっと、ホシガラスさんがこれまでに、人を含むいきものの生老病死と向き合うなかで感じたことが、物語の中で語られているのだと思います。

    猫との関わりが描かれた『ある保護猫との日々』と、『夜の神社で』に収められた表題作。

    どちらのお話にも、猫の死が描かれていて、どちらでも、奇跡が起きて病が治ったとか、死をはね返した、ということは起きません。
    ちゃんと生老病死に向き合って、奇跡を願いつつも、願いが叶わなくとも受け入れていく。
    その過程が描かれていて、私は、このお話の「奇跡が起きない」ところがとても好きです。

    死はかなしい。不幸だと思わざるを得ない死もある。でも、不幸なだけにしてしまったら、それは違うと思うのです。

    生きていること、生きていたこと。
    そのことを慈しみたいなと思えるお話でした。

    『夜の神社で』は、神道に関わるお話でもあるので、神社が好きな人にもおすすめです。






    この記事が参加している募集

     
     
     
    はやし はくか、と読みます。 日々短歌。時々、日記などを書いています。小説は短めの読み切りのお話です。 最近、昔愛用していたコンデジRICOH CX4をお散歩カメラにして、楽しんでいます。写真も投稿したいです。

    あなたへのおすすめ