
【読書メモ】「あなたの挑戦を止めるもの」は何か?不安を越えてフリーランスになった僕の選択。
本棚の整理をしていたとき、ふと目に留まった一冊の本があった。
永松茂久さんの『心の壁の壊し方』。
「あぁ、懐かしいな」
そう思いながらパラパラとページをめくっているうちに、ある一つの強い言葉の前で、僕の指がピタリと止まった。
「あなたの挑戦を止めるもの」
本書のなかで、とても印象的なエピソードがある。
「多くの人は、何回挑戦したらあきらめるのか」という趣旨のインタビューに対して、その平均回数は「1回にも満たない」という結果だった、というものだ。
つまり、ほとんどの人は1回挑戦して諦めるのではない。
「挑戦する前に、頭の中で勝手に諦めてしまっている」のだ。
「どうせ無理」という心の壁
この言葉を読み返したとき、僕は自分が会社員からフリーランスへと独立を決めたときのことを、鮮明に思い出していた。
当時の僕は、不安の塊だった。
「特別な技術もない自分には無理なんじゃないか」
「運よく案件が見つかったとしても、すぐにクビを切られるかもしれない」
挑戦する前から、自分の心の中に「高くて分厚い壁」をいくつも作り上げては、その手前で立ちすくんでいた。
不安を持ちながらも挑戦できたきっかけ
そんな僕の背中を押し、心の壁を壊してくれたのは、本当に泥臭くて漠然とした想いだった。
「エンジニアとしての力を、もっとつけていきたい」
大層なビジネスプランや絶対的な自信があったわけじゃない。ただ、その小さな想いだけが、暗闇の中の北極星のように僕の進む方向を照らしてくれていた。不安よりも「こうなりたい」という純粋な気持ちが、ほんの少しだけ上回った瞬間、僕は一歩を踏み出していた。
挑戦の先に見えた、最高の恩返し
あれから必死に走り続け、フリーランスとして活動してきた今、心から「本当に挑戦してよかった」と思っている。
何より嬉しかったのは、独立して成果を出せたことで、両親に気持ちばかりの「お年玉」を渡せるようになったことだ。
会社員時代には想像もしていなかった、自分の力で稼いだお金で大切な人に感謝を伝える瞬間。あのときの両親の顔や、自分の中に込み上げた感情は、あのとき不安に負けて打席に立たなければ、一生味わえなかったものだと思う。
まずは「1回未満」の壁を超えることから
いきなり人生を変えるような大きな挑戦をする必要はないと思う。
多くの人が「1回も挑戦せずに諦める」のだとしたら、ほんの少しだけ、小さな一歩を踏み出すだけで、僕たちはすでに上位数%のスタートラインに立てている。
「小さなことから、まずは始めてみる」
本棚の前で久しぶりにこの本と出会い、当時の熱い気持ちを思い出した今日この頃。僕もまた、次の小さな挑戦を始めてみようと思う。