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Photo bynarukuni

盆日蚘  ぀たえる蚀葉・぀たわる蚀葉

    1,775文字

    8月日氎 晎れのち曇り 気枩37℃

    倪き骚は先生ならむ そのそばに 小さきあたたの骚 あ぀たれり

    原爆犠牲囜民孊校教垫ず子どもの碑 歌人・正田篠枝

    黄色い菊の献花を背にした総理倧臣は、挚拶の締めくくりにこの歌を遞び、2床、繰り返した。
    あたりを包む蝉の声は、おそらくその日ずかわらない。

    お䞖話になった小孊生時代の先生を思い出した。

    広島垂は今幎、各囜ぞの匏兞ぞの「招埅」を「案内」に倉えた。
    混迷する䞖界情勢においお、どの囜を招埅すべきか配慮の末、広く各囜に「案内」をするこずにした。
    䞻䜓的に参加を遞択した各囜の代衚は、慕う先生のたわりに集たっお亡くなった子䟛たちの䞀瞬を、鮮明に想像せざるえを埗なかったにちがいない。

    月9日 晎れ 気枩35℃

    ねがわくば、この浊䞊をしお䞖界最埌の原子野たらしめたたえ。

    長厎医科倧孊で被爆された故・氞井隆博士が残された蚀葉

    右手で倩を指し、巊手は氎平に䌞ばしお、静かに瞌を閉じた平和祈念像の前で、銖盞はこの蚀葉を遞んだ。
    広島の3日埌、人類は、再び同じ行為を犯した。
    だからこそ、なのかもしれない。
    広島は「蚘念」匏兞ず通称されるが、長厎は「祈念」匏兞ず呌称される。

    長厎は今幎も各囜を「招埅」した。
    この願いを聎いおほしいから。
    共に願っお欲しいからだ。

    TVカメラは招埅各囜の神劙な衚情をずらえおいた。

    たた、先生の声を思い出す。

    「戊争は、本圓にあったこずなのです」
    「悲惚なこずなのです」
    「繰り返しおはいけないこずなのです」

    今では、戊争ずは耇雑な背景をも぀出来事だず知っおもいるけれど、幌いこころに平易にたっすぐそう教えおもらった。

    8月12日火 曇りずきどき雚 気枩29.3℃

    迎え火には1日早いけれど、矩母の通院に合わせお、劻の実家ぞ垰省した。

    午前䞭、病院に連れ添い、午埌、矩父の墓を掃陀した。
    足の匱い矩母を自宅においお、矩姉ず劻ず菩提寺ぞいく。

    「来幎は7回忌だから、たたお金がかかるわ」
    ず埌郚座垭から矩姉が効に小さく嘆いた。
    「和尚さんが蚀うには、ヒトは、死んですぐに仏になれるわけじゃなくお、死んでからも修業を積たなくちゃならないんですっお。7幎はただ修行の途䞭だから応揎しおあげないずならないんですっお」

    以前の法事に説法した倧柄な和尚を思い出す。
    時折、こころの奥を芗くように、倧きな目でたじたじずそれぞれをみ぀めるのが印象的だった。

    境内の小砂利を螏む音に混じるようにしお小雚が降りだした。
    姉効はそのたた進むこずにしお、自分はトランクに入れっぱなしにしおいるはずのビニヌル傘を取りに戻った。

    墓石の䞊ぶ入口の手前で手桶に氎を汲み、柄杓を遞んでいるふたりに远い぀いた。掃陀甚具に䞡手のふさがった姉効の䞊に、本の傘を軒のようにさした。

    墓石から倖したステンレスの花瓶は、花の枯れカスが貌り付いおいた。
    「結構、汚れおる」
    雚にかたわず動き回っお墓石を垃で拭く。
    矩父の墓の隣に、戊死したずいう芪族のやや小さめな墓がある。

    境内の隅に地域の出兵戊死者の名前を刻んだ碑があっお、30名近くの名前が刻たれおいる。
    劻の旧姓は぀あった。

    〇〇䌍長 享幎22歳。
    そう蚘されおいるのが盎接のご先祖だず以前聞いた。

    8月15日金晎れ 気枩33℃

    今幎は敗戊埌80幎。あえお敗戊ず蚀う。終戊ではこずの本質を間違える。今を逃しお戊争の怜蚌はできない

    シンポゞりム「東京グロヌバル・ダむアログ」石砎銖盞


    石砎銖盞は以前こう蚀っおいたずいうが、戊埌80幎談話は出さないこずにした。
    䞀囜の銖盞が発するからには、それなりの調敎や合意が必芁で、そういう時間をずっおこれなかった。そしお、支持率の䜎い銖盞ではそういう手順を螏たずに囜民の声を背負ったメッセヌゞはだせない、ずいうこずらしい。

    「終戊」には、終わったずいう安堵や新しい生掻ぞの解攟感、惚犍に痛んだ囜民ぞの劎わりのニュアンスがある。
    䞀方で、「敗戊」なら、蟛酞な経隓を匷いるこずになった原因を盎芖し、二床ず誀るたいずする匷い意思が衚れるず思う。しかし、それは、囜境を越えれば、次こそ勝぀、ず蚀いたげに聞こえおしたうかもしれない。

    圌は9月2日に個人的なメッセヌゞを出す、ずいう報道がある。
    どんな思いをもっお、どんな蚀葉を遞ぶのだろう。

    明日はもう送り火である。
    送り火の煙にのっお、声のない蚀葉が運ばれる。

    ―了―


     
     
     
    身の回りの出来事や、がんやりず思い違いも混ざった蚘憶に、空想をたじえお、䞍定期に綎っおいたす。頭のなかの脈絡のない感想のこずもありたす。ドラマチックな内容はありたせんが、読んでみお䞋さい。

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