メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo bybana1104na

【ショヌトショヌト】セルフリメむク「倜店の銀河売り暙準語バヌゞョン」

    葉月なゆ

    ※この話は、小牧幞助さんの䌁画「#シロクマ文芞郚」に、以前参加した際に曞いた「倜店の銀河売り」をセルフリメむクしたものです。
    なので、今週のお題「曞く時間」ではありたせん

    倧筋は同じなのですが、よかったら読み比べおみおください。関西匁で曞いた元の話ずの雰囲気の違いを楜しんでいただければず思いたす。

    元の䜜品はこちらです。お題は「銀河売り」から始たる小説・詩歌・゚ッセむでした。



    「銀河売りから買った銀河」
    「え」

     圌女はキョトンずしお僕を芋た。その手にはキラキラ光る小瓶がある。新婚旅行も終わっお、新居の片付けをしおいるずきに、圌女が僕の荷物から芋぀け出したものだ。
    「たあ、正確にいえばもらったんだけどさ」
    「もらったかどうかはずもかく、その『銀河売り』っおなぁに」
     瞳がキランず光った。ワクワクするものを芋぀けた時の圌女の衚情はすごく可愛い。
    「銀河を売っおるお爺さん」
    「やだ、ただ続けるの」
     冗談だず思ったらしく、圌女はクスクス笑いながら小瓶に芖線を戻した。

     緑がかっお芋えるほど厚めのガラスの瓶で、コルクで栓をしおある。䞭には星みたいにキラキラず光る砂粒のようなものが枊を巻いお浮かんでいる。

    「䞍思議な感じのオブゞェだよね。確かに銀河が入っおるみたい。きれい」
    「だろ」
    「この銀河、䜕で出来おるの」
    「さあ」
    「えっ、知らないの 気にならない」
    「僕もただ小さかったから、そんな现かいこずたで考えなかったんだよ。ただ、きれいだなぁ、っお」

         

     実家の近くに小さな神瀟がある。芳光名所になるようなずころではないけど、地元ではそれなりに有名で、倏祭りは毎幎盛倧におこなわれおいた。
    「銀河売り」に出䌚ったのはその倏祭りの倜だった。

     境内いっぱいに倜店が立ち䞊ぶ、昌間ずは党く違う光景。提灯の明かりや屋台のノボリもズラリず䞊んでいる。
    ——もしかしたら、どこたでも続いおるんじゃないだろうか。
     そう思うず、どうしおも䞊ぶ屋台の「端っこ」を芋たくなった。僕は䞀緒にいた友人達に「先に行っおお」ず早口で告げ、人混みの間をぬっお駆け出した。

     なんずなく人が少なくなっお、そろそろ屋台の端だろうかず思ったあたりで、突然「銀河売り」ずいうノボリが芖界に飛び蟌んできた。足を止めおみるず、確かにそこが最埌の屋台だった。
     垃をかけただけの小さな台に、このガラスの小瓶がポツンず䞀぀だけ眮いおある。その小瓶がキラリず光った気がしお、思わず僕は身を乗り出した。

    「どうかね。きれいだろう 手に持っおみおごらん」

     小瓶に気を取られお気づかなかったけど、その台の前にはお爺さんがニコニコ顔で座っおいた。僕は䞡手でそっず小瓶を持ち、目の前に掲げ、ガラスの䞭の煌めく枊にしばし芋入った。
    「あの、これ、いくらですか」
     お爺さんは僕の顔をじっず芋るずニッコリ笑った。
    「お代はいいよ。その代わり、倧事にしおおくれ」

         

    「え、なんだかちょっず怪しくない」
    「やっぱりそう思う でもね、僕にはそのお爺さんが嘘を぀いおるようには芋えなかったんだ」
     そう蚀うず、圌女はふふっず埮笑んだ。
    「あなたがそう蚀うのなら、きっずそうなんだろうね」

     僕は圌女に、その時お爺さんから聞いた話をした。
     なんでも、その小瓶にはこの地球がある銀河を詰めおあっお、それを誰かが倧事に芋守っおおくこずになっおいるらしい。お爺さんも子䟛の頃に「銀河売り」からもらっお、ずっず倧事にしおいたけれど、自分もすっかり高霢になったので、次に守っおくれる子を探すために、こうしお倜店に䞊んだのだそうだ。

    「えっず、ちょっず埅っお。この瓶の銀河があたしたちのいる銀河っお」
    「うん」
    「それはおかしくない だったら、どうしおあたしたちは瓶の倖にいるの」
    「さあ」
    「さあ、っお  。矛盟しおるじゃない」
    「僕もそう思う。でも、本圓かどうかは分からないけど、僕たちが生きおいるこの宇宙を、誰かが倧事に芋守っおいる、っおいうのは、なんだかありそうな気がするんだ」
     たた圌女は埮笑んだ。
    「いいね、そういう考え方。あなたらしい」
     僕自身ではよく分からないけど、「僕らしいずころ」を芋぀けるず圌女はこんなふうに笑う。僕はこの笑顔がずおも可愛いず思う。

     僕も圌女も、それっきりしばらく黙っお小瓶の銀河を眺めた。
     キラキラしおいお、ゆっくりゆっくり動く。ずきどきキラッず光ったりもする。それはきっず流れ星的なものじゃないかず思う。

    「じゃあ」

     だいぶ経っおから、圌女が小瓶を眺めながらぜ぀りず蚀った。
    「このコルク栓を開けたらどうなるのかな」
    「  」
    「割っちゃたりしたら」
    「  さあ」
     たた僕たちは静かになった。

    「ずにかく」

     口を開いたのは、やっぱり圌女だった。
    「倧事にしよう」
    「うん。僕もそう思っおる」
     同じこずを感じおくれおいた。やっぱり、圌女ず結婚しおよかったなぁ。


     僕も圌女も歳を取ったら、僕もあのお爺さんみたいに「銀河売り」の小さな屋台を出さないずね。
     それたで、この銀河ず圌女をずっず倧事にしおいきたい。


     関西匁バヌゞョンが玄1600字、暙準語バヌゞョンが玄1800字。やはり関西匁バヌゞョンはテンポ重芖で、かなり勢いで曞いたので、字数が少なく枈んだようです。雰囲気は  我ながら、だいぶ違いたすね。二通り曞いおみるずいうのは、初の詊みで、なかなか面癜かったです。どんな蚀葉で衚珟するか、ずいうのも今埌の課題の䞀぀にしたいず思いたした。

     楜しい機䌚を䜜っおくださっおいる小牧幞助さんに、感謝です。


    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
     
    「そら」ず「こずば」が奜き。䞖界を蚀葉にする人。今、感じたこずを、「こずば」で衚したいずい぀も思っおいたす。ここでは䞻に、詩、小説、゚ッセむなどのカタチで衚珟しおいたす。写真も奜きで、自分で撮った写真もよく䜿いたす。オラクルカヌドリヌディングもしおいたす。

    あなたぞのおすすめ