
数字でのぞく、いきものの一生。——『ライフタイム』
初めましての方も、
ほかの記事を読んでくださった方も、
おはようございます。
たくさんの記事の中からお越しくださり、
ありがとうございます。
前回の記事では、
石津ちひろさん翻訳のおすすめ絵本を
まとめてご紹介しました。
今回は、こんな方におすすめしたい絵本です。
数字や数学が好きな方
生き物のトリビアを読むのが好きな方
カンガルーが生涯で生む子どもの数が
気になる方
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。
ライフタイム いきものたちの一生と数字

いきものたちの一生と数字
ライフタイム いきものたちの一生と数字
文:ローラ・M・シェーファー
絵:クリストファー・サイラス・ニール
訳:福岡 伸一
ポプラ社
(内容紹介)
一生のあいだに、
キツツキが木にあける穴の数は30。
イルカがつかう歯の数は100。
キリンのアミメもようは200。
そして、
タツノオトシゴが育てる子どもの数は1000――。
いきものの一生にかくされた数の不思議を
美しいイラストとともに見せる科学絵本。
『生物と無生物のあいだ』(講談社)、
ほか、“生命とは何か”を
分かりやすく解説した著書を
多数執筆している、
生物学者・福岡伸一による
瑞々しい訳と解説があります。
キリンの模様に
数字が描き込まれた表紙の絵から、
すでに心をつかまれます。
生き物にまつわる数字とトリビアが
知的好奇心をくすぐる一冊です。
キツツキの一生に開ける穴は30個。
(案外少ないような気もしますね)
カンガルーは50匹の赤ちゃんを産むそうです。
……昔々、学生のころ、
フランスで食べたランチボックスに
カンガルーの肉が選択肢としてあり、
驚いたことを思い出しました。
(ジビエっぽい味で、噛み応えがあり、
美味しかったです)
50匹も産むのであれば、
食用としてお肉が流通しているのも
なんとなく納得。
往年の疑問の答えを
思わぬところで見つけた気がしました。
アゲハチョウは一生のうちに
900本の花から蜜を吸うそうです。
この数字は、
はたして多いのか、少ないのか。
紹介されているのは平均値なので、
もちろん個体差はありますが、
どの数字もとても興味深いもの倍狩りです。
生き物の生涯における
「ある数字(値)」と向き合うとき、
どんな値であっても、
そこには終わりがあることに気づかされます。
何気なく行っている行動も、
意識的に重ねていることも、
数字として視覚化することができる。
大好物を食べる回数、
仕事や趣味に使う時間、
家族と過ごす時間、
読めるnote記事の数、
パートナーと話す回数。
残りの一生のあいだに、
なにを、どのくらいできるだろう、と
つい考えてしまいます。
生物学者である福岡伸一さんの
訳者あとがきの言葉は、
さらに一歩踏み込んだ気づきを与えてくれます。
「一生の間に
なにを、どのくらいすることになるか」
それに加えて、
「それは、ほかのいきもに
どんな影響をあたえるか
考えてみよう」
と、問いかけてくれます。
わたしはつい、
自分自身のことに目を向けがちですが、
日々積み重ねている小さな選択は、
バタフライエフェクトのように
周囲にも影響を与えているのかもしれません。
自分も、まわりも、
笑顔になれる選択の回数を、
増やしていければいいなと思いました。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
今回の記事が、
絵本を手に取るきっかけになれば
とても嬉しく思います。
次回の更新も、どうぞお楽しみに。
コツコツ何かをするのが好きな方は
こちらの絵本もぜひ。
北欧好きな方にもおすすめです。