
ふたりの巨匠をたどる旅。——アンデルセンとベートーヴェンの伝記絵本
初めましての方も、
ほかの記事を読んでくださった方も、
こんにちは。
たくさんの記事の中からお越しくださり、
ありがとうございます。
前回の記事では、
昨年読んだ絵本の一覧をご紹介しました。
今回は2冊の絵本をご紹介します。
こんな方におすすめです。
アンデルセンの童話が好きな方
偉人の生き方に興味がある方
伝記絵本をお探しの方
ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

文:ハインツ・ヤーニッシュ
絵:マーヤ・カステリック
訳:天沼春樹
西村書店
「わたしの人生は、ひとつのすばらしいメルヘンでした」
不朽の名作『みにくいアヒルの子』『雪の女王』…
童話の王様が少女エルサに語った物語とは?
「なにかお話を聞かせて!」
馬車に乗り合わせた少女にせがまれ、
ひとりの乗客が語り始めたのは…。
まずしい靴屋の息子のハンスが、
たった一人で
コペンハーゲンに旅立つところから
その物語は始まります。
歌ったり、おしばいをしたいという
少年の夢は途中で挫折しましたが、
苦労のすえ、お話を書くことで、
ついに自分の王国を手に入れます。
この少年こそ、
人々の心に残る童話をたくさん書いた
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
だったのです。
『空とぶトランク』や『親指姫』
『みにくいアヒルの子』
『はだかの王様』『雪の女王』など、
アンデルセン童話の名場面を
たくみに織り込んだ
「童話の王様」アンデルセンの伝記絵本。
私のお気に入りは「まぬけのハンス」の場面。
王女さまの心を射抜いた、
若者の言葉についてのこの一言。
「ちょっぴりかしこくて、機転が効いただけなんだけれどね。言葉のつかいかたがうまくて、ユーモアがあったのさ。それが、その若者のもってた「宝」だったのさ。」
そのシーンのハンスの挿絵も魅力的で、
すごくかっこいい。
童話の世界とアンデルセン本人が重なって見えるような、
お気に入りのページです。
隣のベートーヴェン
隣のベートーヴェン
作・絵:小澤一雄
ポトス出版
表紙画像などの使用許可の確認がとれていないため、
公式サイトの内容紹介は、
以下のリンクよりご確認くださいませ。
ベートーヴェンの生涯をコミカルに描いた本。
ゆるい線画のイラストが
天才を身近で親しみやすい存在に感じさせ、
「こんな悩みもあったんだ」
「こうやって苦難を乗り越えたのかな」
と、創作する人にも勇気をもらえる一冊です。
惚れっぽい性格だったという逸話も交えつつ、
コミカルなのに、どこか色気を感じる描写が
大人も楽しめます。
とはいえイラスト自体は柔らかく、
お子さんが読んでも問題ない内容なので
ご安心ください。
音楽やベートーヴェンに詳しい方は、
散りばめられたオマージュにより
深くクスっとできる気がします。
私は音楽に造詣が深くはありませんが、
それでも十分楽しめました。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。
今回の記事が、
絵本を手に取るきっかけになれば
とても嬉しく思います。
次回の更新も、どうぞお楽しみに。