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雲の歩く道

    空を見上げたら ゆっくり歩く雲がひとつ
    のんびりと形を変えながら どこかへ向かっていった

    特別なことなんて何もないのに
    その白さがすっと胸に染みて

    忙しい毎日の中で 取りこぼしてばかりの私は
    この風景の中で やっと呼吸を取り戻す

    雲が歩く道は どこにも続いていないようで
    きっと どこへでも行ける

    その曖昧さが なんだかやさしくて
    今の私にはちょうどいい

    風の流れに身をまかせて
    ただ 雲の歩く道を眺めているだけで
    ほんの少しだけ 心がやわらかくなる気がした


    𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎...

    #創作大賞2026
    #オールカテゴリ部門

     
     

    H

     
     
    現実と空想のあいだで 言葉の温度を観察して そっと文字を紡ぐ 詩のような短編と、時々エッセイを書いていきたいです。

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