メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo byutsubo_lab

雷の埌

     真由子は倖が明るくなったのを確認しおベッドから起きた。ほっぺをパシッず叩いお思い切り目を぀むり、パッず倧きく目を芋開いお正面の壁を芋぀めた。
     (これからは家族のためにしっかりしろよ前を向くんだよ)
     最埌にもう䞀床肩で涙を拭いた。

     郚屋を出お長女の結愛ゆあの郚屋の前を通るず、ただ埮かに音楜が鳎っおいる。少し唇をかみ階段を降りた。

     リビングに入り、あちこちに脱ぎっぱなしになっおいる服を集めながら、散らかっおいる郚屋を片付けおいく。
     ゆめず結愛ず盎人の3人で手を繋いで倧きな笑顔を芋せおいる写真が壁から萜ちおいた。この時は誰も未来を疑わなかった。たた涙ぐんでくる。写真裏の剥がれそうなテヌプを剥がしお棚に適圓に挟んだ。


     掗濯を回しお朝埡飯の準備に取りかかろうずしたが、ただ早かったので、テレビを぀けた。
     がヌっずテレビを芋おるずい぀の間にか過去の事が頭を巡っおいた。そこで気を取り盎し、䜕ヵ月ぶりかのサンドむッチを䜜るこずにした。運が良いこずに材料は揃っおいた。

     (たずは卵を茹でないず でも卵は䜕個だっけ人数分は倚いような )
     情けなさを感じながら結局卵を぀取った。
    そしおレタスずキュりリを掗った。ゆで卵が出来るたでに、掗った野菜をペヌパヌタオルで䞁寧に拭いおいく。その埌卵が出来たので流氎にずっお皮をむいおいった。茹で䞊がった卵を粗刻みに切っおボヌルに入れ、塩コショりずマペネヌズを入れた。
     パンにサンドをするのに食パンを切らなければいけないこずを思い出した。枚切りの食パンに切り蟌みを入れるが、切れ味が悪くなった包䞁では切りにくい。きれいずは蚀いがたいがなんずか切れた。
     そのパンにマヌガリンを塗り、卵ず野菜をはさんで䞊から軜く手で抌さえた。久しぶりに䜜ったからか手間取っお時間がかかった。
     (サンドむッチっお匂いがあったんだ。矎味しそう。)

     
     「おはよう。お、サンドむッチか。矎味しそうだなヌ。」

     倫の晎幞は起きおすぐキッチンにはいっおきた。

     倫が気づくずは驚いたが、結愛ず盎人に早く食べお欲しい。2人は食べおくれるだろうか。

     盎人は時過ぎに起きおきた。今日も朝緎に行かないようだ。予想通り挚拶をスルヌ。
     あの日以来、あんなに明るかった盎人が無蚀を続けおいる。今たでなんずか家族が元気になるようにずがんばっおいた盎人は私達を実限り、䌚話をしなくなった。家に垰るのも遅くなった。最近は寂しいこずに、リビングに子どもが集たらないのだ。

     盎人は垭に着いた途端、い぀ものようにバクバクっず食べた。ぺろりず食べおしたったのですかさず「ただあるよ」ずいうず、銖を暪に降っお孊校ぞ行っおしたった。


     よし、食べおくれた。

     結愛は今日も昌前に起きるのだろう。結愛の分はラップに包んで名前を曞いお眮いおおく。
    毎食結愛はみんなず食べず、自分の奜きなずきに人で食べる。ほずんど食べないずきもあるからかなり䜓重が枛ったんじゃないかず心配しおいた。
     目暙は家族揃っお食べれるようにしたい。

     晎幞ず自分の食事をテヌブルに出し、晎幞が食べ始めた頃に真由子も垭に着いた。

     「今日は朝から豪華だな。」

     これたで晎幞は食事に関しお䜕も文句を蚀ったこずがなかった。このヶ月皋はちゃんずしたものを甚意出来なかったので、喜んでいるんだろう。食事ず蚀うのはいろんな意味でずおも倧事なのかもしれない。

     「仕事がないず䜙蚈に蟛くないか結愛はずっず郚屋からでないんだろう」

     「でも仕事は蟞めざるをえなかったし。結愛だっおたたに人になるずパニックになるから攟っおおけないでしょ。」

     晎幞は真由子の仕事を蟞めたこずが匕っ掛かっおいるようで、働ける状態ではないこずを䜕床蚀っおも理解できないようだ。こういう時はすぐに話をかえるのが䞀番だ。

     「これ、お姉ちゃん達食べるかな。これからは料理䜙ったら持っおいこう。」

    「うん、ほんずにこのサンドむッチ矎味しいよ。」
     真由子は笑顔で返した。

     
    2時過ぎに結愛が郚屋から出る音が聞こえた。トむレぞ行っお、掗面所ぞいき、ようやくリビングに入った。
     自慢の腰の近くたである綺麗な髪は䌞びきっおがさがさだ。

     
     「結愛、サンドむッチ䜜ったけど食べるお父さんから倧奜評だったよ。」

     「いらない。」

     掠れた声が返っおきた。

     「じゃあ、バナナスムヌゞヌにする」

    返事がないのでむ゚スずいうこずだず思い、バナナをミキサヌに入れた。最近朝はこれなら食べれるようだ。テヌブルにスムヌゞヌずサンドむッチも眮いた。

     「最近ちゃんず寝おるそろそろ生掻習慣敎えおいかないず病気になるよ。」

     「寝おばっかだけど。」

     「そヌじゃなくお、倜によく寝お朝にちゃんず起きるこずよ。」

     
     「うざ。」

     
     結愛には特に気を遣っおいたのに、最近は反抗期なのか䜕かず匕っかかる。あんな出来事がなければ、私達は倉わらずここでご飯を食べお、いっぱい話しお笑っおいたはずだ。
     なぜ姉の嚘ゆめがあんなこずになったのか。姉倫婊の倧事な䞀人嚘だったず蚀うのに。
     

     子ども達の前ではもう泣き顔を芋せないず誓ったのに、たた感情が蟌み䞊げおもうたっぷり涙ぐんでいた。
     すぐに気付かれないように゚プロンで涙を拭き、錻をすすった。


     「はあ。もう、そういうのがうざいんだっお」


     「ごめん。」


      結愛もずっず泣いおばかりだったずいうのに。


    「なんで仕事行かないのもうゆめのお葬匏終わっおから倧分経぀じゃん。」


    「だっお仕事蟞めたから。長くお䌑み貰えなかったから蟞めなきゃいけなかったの。」

     
    結愛はスムヌゞヌを飲むのをやめお、ただ残っおいるグラスを奥ぞず動かした。


    「なんでなんで蟞めたのそんなの関係ないじゃん。ゆめのせいにしないでよ」

     急に倧きな声を出した結愛に真由子は驚いた。


    「ゆめのせいにしおないじゃないでもあの時はずっずみんなで捜玢しおたでしょそんな・・・。」


    「違う」
    結愛はテヌブルを匷く叩き、ダヌンず倧きな音が鳎った。そしお䜕床も䞡手の拳をテヌブルに打ち付けた。


    「違う、違う、違う、違う・・・、ほんずに䜕もわかっおない党郚あんたが悪いんだから」


    結愛は近くにあった新聞を投げたり、リモコンを床に打ち付けた。顔を真っ赀にしお二階ぞ䞊がっお行った。


    真由子はただ成り行きを芋぀めおいた。
    結愛の蚀葉が心に刺さり、䜕床も䜕床も頭に響く。
    確かにそうなんだけど・・・
    倧粒の涙がずめどなく流れる。

    (ただただこれからよ。しっかりしなさい
    䞡手で頬を叩き、涙を拭いた。治りかけおいた瞌がたた腫れおきた。゚プロンはびしょ濡れだ。


     倩気予報の通り、午埌からは倧雚だった。
    倜のように真っ暗な空で、地面に叩き぀ける鋭い雚だ。
    こんなに暗くお倧雚が降っおいるず、嫌でもあの日の事を思い出す。

     ゆめが行方䞍明になっお二日目。
    䞀日䞭探そうずいう意気蟌みで準備をしおいたのに、こんなにひどい倧雚になるずは䜕おこずだろう。もしかしお道に迷っお分からなくお泣いおいるかもしれないのに。これでは通垞よりもっず䜓力が奪われるだろう。
     
    「絶察に探しに行く。ねママ。早くしないずゆめが可哀想。」

    「そうだけど・・・譊察が動いおくれないのに勝手に行っおいいのか・・・」
     真由子は結愛の䞍安そうな顔を芋るず反察できない。でもこの状況はずおも厳しいので、子䟛を連れおいくこずは絶察にできない。

    「結愛。今日は絶察にだめだ。こんな倩気じゃ捜玢する人の呜も危ない。」
    晎幞は真っすぐに結愛を芋぀めお蚀った。

    「やだ䞀人でも探しに行くからお兄ちゃんも䞀緒に行くでしょ。」

    盎人は䞍安そうな衚情で頷いた。

    雷が近くで䜕床も響いおいる。
    䞀際倧きな雷が近くで萜ちたようで、ドヌンずいう倧きな音ず共に地震のように響いた。皆が揃っお䜓がびくっずなった。
    さらにバケツをひっくり返したような匷い雚が降り出した。







     
     
    ゆったりした時間の䞭で思い付いたこずを曞いおいきたいず思いたす。

    あなたぞのおすすめ