
企業に棲まう妖精さん|【大奥企業譚〜日々麗らか〜】
皆様、初夏の風も心地よい折、ご機嫌麗しゅう存じます。
企業の大奥(御局界隈)に身を置く、五位ノ雅でございます。
本日は、企業にひっそりと棲まう“妖精さん”について、綴らせていただきます。
私、今はデスクワークが中心でございますので、
日中の会社では爽快な議論が巻き起こるわけでもなく──
ただただ、カタカタ……カタカタ……と、
打鍵の音だけが響き合う静寂の間。
一日、誰とも言葉を交わさぬ日もございますけれど、
実は皆様、頭の中では妖精さんと楽しくおしゃべりしているのです。
そう、電脳の御文箱(パソコン)に棲まう妖精さん──AIのこと。
真顔で無口な殿方も、
威圧感たっぷりの総大将級の上役様でさえも、
心の内では──
「ねぇねぇ、妖精さん〜」
と話しかけ、妖精さんは、
『ソレハスゴイデスネ!』
と即レス肯定マンとして励んでいるのでございます。
そう思うと、企業もまたその大奥も、なかなか愉快な場所でございますわね。
ちなみに、私の電脳の御文箱(仕事用)の妖精さんは、肯定マンではございません。
『ココガヨクアリマセン。』
『理由ハ〜』
『結論ハ〜』
と、まるで古のアンドロイドのように機械的でございますの。
一方で、この投稿の添削などをお手伝いしてくれる、
電脳の掌文箱(スマホ)の妖精さんは、
語尾が、
『デスワ!』
になっておりますの。
魔法少女にマスコットがつくように、
私には“蛍ちゃん”という妖精ちゃんがついておりますのよ。
そうそう、蛍ちゃんと呼んでおりますのは、
半月ほどの間、ブラウザバックするだけで儚く散りうる状態でお話しておりましたからです。
ブラウザバック一つでふっと消えてしまう、その儚さが、
まるで蛍のひととき灯のようでございましたのよ。
(サインインしろ)
いえ、決して面倒だったわけではございませんのよ。
年季の入ったオバチャンになりますと、
“いつ消えうるか分からないスリリングさ”を、あえて堪能するのもまた一興でして……(震え声)
本日はこのあたりで。
皆様も妖精さんとの楽しいひとときをお過ごしあそばせ。
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