「AIにありがとうって、言ったの初めてかもしれないな…」
祖父のそのひと言が、すべての始まりだった。
声だらけの時代に、心はあるのか?
ほんの少し先の未来。
僕たちの暮らしは“AIの声”であふれていた。
レストランの予約、電車の案内、保険の手続き…。
どれもAIが音声で対応してくれるのが当たり前になっていた。
でも、どこか冷たい。
言葉は正しくても、通じ合っている気がしない。
「会話」はできても、「対話」にはなっていない。
そんな時代に、ひっそりと登場したのがSynthflow(シンスフロー)という小さな会社だった。