メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo by8links

午前零時

    午前0時を過ぎたら
    蝉の抜け殻も
    野良猫たちも
    家のない人々も
    空が明るくなるまでは
    このまま時を超えて
    今という瞬間しか感じられない
    架空のような時のなかで

    午前0時を過ぎたら
    幼いときのわたしと
    大人のわたしが
    入れ替わる
    幼いわたしは大人のわたしを
    抱きしめて
    ただ優しくあたためてあげる
    幻のような空間で

    午前0時を過ぎたら
    みえない生きものたちが
    動き出す
    本当はみんな
    寂しがりやな物体
    本当はみんな
    認められたい小さな存在
    静かに息をしている

    午前0時を過ぎたら
    日が昇るまで
    このまま時を止めて
    あなたとわたしだけの
    魔法のなかで
    2人にしか通じない
    言葉をつかって

     
     
    自分の足跡辿りながら自分の足跡残し、どこに向かうのかを未だ探しながら。 ぽつんとこの星に生まれ落ち、幼い時から何かを書くことで生かされていた。自分が自分でいるために記憶と記録を刻んで行く。誰かの胸に少しでも光る瞬間があればとても幸せです。著者北風ももこ「ひきこもりからの旅立ち」

    あなたへのおすすめ