アンガーマネジメント
つい先日の通勤中の話。
いつもと違う車両に乗ったら、ポケットに手を突っ込んだ、
ちょっと柄の悪いおっちゃんが隣に立っている。
「隣やだな〜」なんて思いながら、
駅に停まるたびに次々と押し寄せる人々。
私はおっちゃんに近づきたくない。
ただ通勤ラッシュで、次々に人が押し込まれてくる。
予想通り、おっちゃんは嫌そうな表情でチラチラとこちらを睨みつけてくる。
「いや、私だってこれ以上おっちゃんに近づきたくはないのよ!?
でもね、反対側からグングン押してくるのだよ!」
と心の中で叫ぶ私。
だがおっちゃんは黙っていなかった。
私のカバンを手でグーッと押してきたのだ!
「おいお〜い!それはいかん!
パンパンの満員電車に乗っておいて、おっちゃんだけには当たらんように…ってそれは無理!!」
小心者の私はまた心の中でボヤきながら、
最大限の抵抗として眉間にシワは寄せた。
正直、この時点で私は結構ムカついていた。
ただここで、ある事を考える。
この電車に乗る15分を、
このおっちゃんと共にイライラして過ごすか?
それとも快適に過ごすか?
こんな知らないおっちゃんに費やす無駄な時間はねえ!(無駄にしてたまるかぁ!)
と思い、このように考える事にした。
このおっちゃんは、帯状疱疹か何か触れて痛い思いをする病気を患っており、スーツを着るのも一苦労。そんな中、必死に仕事へ向かう途中で、何かが少しでも当たると体中に痛みが走るから、私のカバンを押しのけたのだ!
するとどうだろう。
「おっちゃん、気付かなくてごめん!私もカバンが触れないように頑張るから、おっちゃんも頑張りや!」
テレテレテッテーレー♩
突然、おっちゃんが仲間に加わった。(妄想)
それからはおっちゃんと私の連携プレー。(妄想)
通勤ラッシュと痛みに耐えるおっちゃんと、
カバンが当たらないよう気をつけて、おっちゃんを守る私。(妄想)
そして、いざ目的地へ。
「おっちゃん、私は先に行くけど、最後まで頑張りや!」
仲間であるおっちゃんに心からのエールを送り、
晴れ晴れとした気持ちで電車を後にした。
共に戦い抜いた通勤時間(妄想)は
なんと充実した15分だったのであろう。
あっぱれ、妄想癖!
さようなら、おっちゃん。
もう二度とごめんだぜ⭐︎