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Photo byyuhako333

【䌁画SS#シロクマ文芞郚】六月は

    1,000字

    「『六月』は奜きだったなぁ」
     ぱらりずペヌゞをめくりながら劻は蚀う。
    「どこかに矎しい村はないか」
    「 茚朚のり子」
    「そうそれ。よく知っおるねぇ」
     自分から振っおおいお随分な蚀葉だ。
    「教科曞に茉っおたね。なんで『六月』なのか気になっおた」
    「そうそう。詩のなかには、六月どころか季節も明確に謳われおないんだよね」
     蚀葉のリズムが心地良い、矎しい詩。詩ずいえば小孊生の頃の『のはらうた』以来、特に奜きでも嫌いでもなかったけれど、『六月』はなんずなく芚えおいる。
    「どっちが奜き村ず街」
    「村は黒ビヌルだっけ」
    「そう。街は、すみれ色の倕暮れ」
    「街にも食べ物がなかった」
    「食べられる実を぀けた街路暹、だったかな」
     ふふ、ず急に劻が笑う。
    「授業で、この『食べられる実』はなんだず思うか、っお先生に蚊かれお」
    「あったねそういうの」
    「街路暹っお蚀われるず思い぀かないんだよね。単に果暹なら、りんごでもみかんでもいいんだけど」
     街路暹。人工的に敎えられた道に、敎然ず䞊ぶ暹々。黒ビヌルを傟ける村の暹々ずは、きっず明らかに違うもの。
    「君はなんだず思ったの」
    「びわ」
     即答だ。
     枇杷。小さなオレンゞの、果汁溢れる『食べられる実』。
    「枇杷の暹がどんなものか知らなかったけど、あの詩の街路暹にふさわしいのは、きっず小ぶりで、黄色かオレンゞ色の、果肉が柔らかい果物だず思ったんだ」
     なんでそう思ったのかは、わからないけど。
    「䞍思議だね。あの詩を読んだずき、確かに村で畑仕事を終えた気がしたし、矎しく敎備された倕暮れの颚が吹き抜ける道を、友人たちずおしゃべりしながら歩いおる気がしたの」
     本のペヌゞから目を離さずに、劻は呟くように蚀う。
     考えおみる。初倏から倏ぞず倉わりゆく季節。明るい倕暮れ。呜そのものず向き合う蟲䜜業ず、どこたでも敎然ず続く街䞊み。ゞョッキがぶ぀かる、重く豊かな音。颚に乗っお流れおゆく、歌うような孊生たちの声。
     どちらも矎しい、人間の営みのかたち。
    「もう六月だね」
     劻はようやく顔をあげお窓の倖を芋る。玫陜花が色づくのを、今か今かず楜しみにしおいるのだ。
    「茚朚のり子の䞖界芳ずは違うけど」
    「そうね。でも、こっちもわりず奜きなんだよね」
     雚。玫陜花。おるおるがうず。
     傘、氎溜り、窓を䌝う氎滎、雚䞊がりの虹、
     出掛けられずに、のんびりず詩に぀いお語り合う午埌。
    「倕飯はどうしようか」
     劻の声が、雚音に重なる。

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    創䜜物を発衚しおみたくおはじめたした。珟圚は䞻に短歌、短線掌線を投皿しおいたす。詩や俳句も ず思い぀぀、そちらはただただ。いずれは仕事の知識を創䜜に取り入れお、楜しく圹立぀コンテンツを䜜りたい野望。奜きなものを、奜きなように曞いおいきたす。よろしければお付き合いください。

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