メインコンテンツへスキップ
見出し画像

八丁味噌蔵への懺悔

    北海道の名寄市で道北の食が
    あーだこーだ言ってるのに

    そういえば
    自身のアイデンティティでもある
    八丁味噌について

    何にも知らないな

    と気づいてしまった3月。

    帰省のついでに八丁味噌蔵を
    見学することにした。

    中岡崎駅から歩いて行ける
    2つの蔵。

    駅から遠い方が「カクキュー」さん
    駅から近い方が「まるや」さん

    味噌煮込みうどんが
    どえりゃー
    (使ってる人見たことない名古屋弁)
    食べたかったので食堂のある
    カクキューから周る。

    ちょうどナイスタイミングで
    八丁味噌の蔵見学ができた。

    味噌蔵を歩き、
    お目当ての味噌煮込みうどんを食べ、
    どえりゃー買い物して
    北海道に送ってもらう。

    「こんなにたくさんありがとうございます」

    とそこから少し雑談。

    これらの味噌や商品を
    友達と食べ比べしようと
    思ってます~

    と話したら

    「え!?それすごく行きたい!」

    ぜひ北海道に遊びに来てください!

    と笑顔の素敵なお姉さんをナンパ(?)し

    お次はまるや八丁味噌へ。

    見学の途中、ガイドさんが参加者に向かって
    クイズを出した。

    「さて、『八丁味噌』の“八丁”とは
    何のことでしょう?」

    その瞬間、私の心の中は少しだけざわついた。

    他のお客さんたちは「え~なんだろう?」
    と言いながら顔を見合わせている。

    スッ…

    私は確実にガイドさんの視線を
    とらえながら手を挙げる。

    岡崎城からの距離、です。

    とあまりでしゃばらないような
    絶妙な声量で答える。

    「正解!」

    拍手喝采。

    午前中にカクキューさんの味噌蔵見学で
    聞いたばかりだということを私以外誰も知らない。

    数時間前に覚えた知識を、
    さも昔から知っていたかのようにドヤ顔で答えた。

    良く言えば…

    朝には知らなかったことを、夕方には誰かに
    話せるようになっている。

    そんな小さな積み重ねが学習なのだ。

    そしてこの後、

    別の問題で盛大に間違えた。

    「この大樽一つで、何家族分の一年分
    の味噌ができるでしょう?」

    もちろん外した。

    ドヤ顔の賞味期限は、意外と短い。

    八丁味噌とは違って。

    #創作大賞2026 #エッセイ部門

     
     
    北海道名寄市で地域と食をテーマに料理教室・レシピ開発をしています。イタリア語の勉強中。趣味は旅行。国内外問わず美味しい物を食べに行きたいです。好きな国はイタリア、マレーシア、台湾などなど。都市はトリノ、長野、秋田などなど。

    あなたへのおすすめ