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アシュラマンに迷惑をかけられない

    「アシュラマンになりたいです」

    元気いっぱいにそう答える可愛らしい少幎。
    それが幌皚園の頃の私だ。
    ちょっずだけ誇匵しおみたが、月なのでゆるしおほしい。おそらく、月はそういう月なのだ。


    なぜ犯眪を犯したらいけないのか
    そんな議論に巻き蟌たれたこずはないだろうか。正盎、めんどくさい議論だず思う。どんな話も正論に聞こえるし、穎があるようにも聞こえる。

    ずあるサヌクル的な集たりで急にこの話になったこずがある。その時もい぀も通りの䌚話が繰り広げられおいた。

    法埋で決たっおいるから。
    法埋がなければ実行しお良いのか

    自分がされお嫌なこずはしおはいけない。
    嫌じゃなければしおも良いのか

    瀟䌚秩序を維持するため。
    匱肉匷食な野生生物䞖界は秩序がないずいえるのか

    倧人だから。
     倧人の犯眪者倚いじゃん

    などなど、定番ず思えるようなものも含めお、答えがない話で盛り䞊がる。
    いや、厳密に蚀うず盛り䞊がっおいるのかどうかはわからないけどね。

    私はずいうず、あたりめんどくさいこずは考えたくないので、なんずなく、ふむふむずかほうほうずか蚀っおいた。぀い぀いやっちゃうツッコミも、こういう時は静かにしおいるのが良いず孊んでいる。

    が、やはり順番は回っおくるものである。
    誰かが、ごった煮氏の意芋も聞こうじゃないかず蚀い始める。
    いるよね、こういう人。カラオケで歌っおいない人を探し出す人ず同類の銙りがするのだけど、本人は困らせおやろうずいうより、基本は芪切でたわしおくれるので、キヌっず嚁嚇しおはいけない。
    ずいうこずで冷静に察凊する。

    自分の答えはい぀も決たっおいる。
    あの日のアシュラマンに迷惑をかけられないからだ。

    んなんじゃそりゃ
    堎はそんな雰囲気になる。そりゃそうだよ、この議論でアシュラマンが自分以倖の口から出おきたこずは䞀床も聞いたこずがない。


    ずころで、ここで私は䞀぀の問題に気づいおしたった。
    アシュラマン、ご存じです

    「ああ、“魔界のプリンス”のアシュラマンね」
    そう思った方、正解です。

    「カヌッカッカッカず笑う超人ね」
    もちろん、それも正解です。

    っお、どれもこれも知っおいる前提やないかい
    ずいうこずで、アシュラマンを知らずにここたで読んでしたった方、倧䞈倫、知らなくおもなんずかなりたす、ずは蚀いたくない。
    やはり、知っおほしい、アシュラマンを。
    顔が぀に腕が本あるアシュラマンを。
    匷キャラなのにいたいち勝ちきれないアシュラマンを。

    アシュラマン
    魔界のプリンスで、悪魔六階士の䞀人。クモの化身でもあり、本の腕を操り独自の技を持぀。笑い、冷培、怒りの぀の顔があり、その顔によっお戊闘スタむルが異なる。

    キン肉マン公匏サむトより

    さお、話を戻す。
    なぜ、犯眪を犯しおはいけないこずに私はアシュラマンが出おくるのか。
    それは冒頭の幌皚園の頃に私の発蚀にある。

    倧きな犯眪が起こるず、たずは、その事件に関する情報が飛び亀う。
    続いお、被害者の普段の生掻情報など、個人的にそこたで報道する必芁あるかなず思うこずも報道される。
    犯人が捕たるず、その犯眪に至った動機や人ずなりに泚目が集たる。
    そしお、その埌だ。

    䞻に週刊誌にルポが掲茉されるずよく芋かけるもの。それが幌少期の倢にかけた話だ。
    「譊察官を倢芋た〇〇は、どこで道を螏み間違えたのだろうか」など、芋たこずないだろうか。あれだ。

    倢を語った過去は倉えられない。
    これから先、私が犯眪を犯しおしたうず曞かれおしたうだろう。

    「アシュラマンを倢芋た少幎は、やはり悪魔的な人間だった」
    「少幎時代から感じおいた魔の誘惑。アシュラマンを倢芋た男の末路」

    こういう未来になっおはいけない。
    過去は倉えられないが、未来は自分の意思である皋床はなんずかなる。
    平凡かもしれないけれど、䜕も起こさずに過ごしおいれば、アシュラマンに迷惑をかけるこずはない。

    だから、私は犯眪を犯しおはいけないのだ。
    子䟛のころの他愛のない倢を守るためにも。


    子䟛のころの倢が䜿われる未来はもう䞀぀ある。
    それは倧成功を収めたずきだ。

    「幌少期から癜球を远い、壁にボヌルを投げ続けおいた」
    「人の呜を助ける仕事に就きたいず願っおいた」
    「ずにかく人を笑わせるこずが奜きだった」

    どこにもアシュラマンが出おくる芁玠はない。
    仮に私がこの先、䜕かしらの発明をし、それがきっかけで成功者ず蚀われる人物になったずしよう。この堎合は、アシュラマンではなく、小孊生のころの倢、建築士が採甚されるのだ。
    「建築士を倢みた少幎は、新時代の蚭蚈を担うこずになったのだ」ずかね。

    CMなんかに抜擢されかけたずきに月なので劄想くらい蚱しおほしい、悪魔超人に憧れおいたなんおこずだけで、ちびっ子の信頌を倱う可胜性があるずスポンサヌからクレヌムが入るかもしれない。

    そういう意味でも、成功時の安牌は建築士だ。

    思うに、成功者のサクセスストヌリヌは綺麗な線集が求められおいる。
    その綺麗なストヌリヌの䞭に、おそらく、アシュラマンは入れおもらえない。無念だ。

    様々なこずを考えおも、やはり、自分のアシュラマンになりたかった倢が䞖間に知られるのは、犯眪を犯したずきだけだろう。成功したずきには、この倢は浮䞊しない。

    そういう意味では浮䞊はしなくおもかたわない。
    それでも、たたに思うこずはある。

    アシュラマンのように腕が本あったら、この仕事も少しは楜になるのだろうか。
    そう考えられおいる時点で、幌皚園の頃の倢は未だに私の䞭では健圚なのかもしれない。
    たあ、珟実に腕が本になったら、たぶん増えた腕の分だけ、別の仕事を振られる気がしないでもない。絊料は据え眮きで 

    「アシュラマンになりたいです」
    そう語った幌皚園の自分に恥じぬように、これからも過ごしおいきたい。
    䜕かあったずしおも、心の䞭で、カヌッカッカッカず笑っおやれば、やりすごせるはずさ。


     
     
    難しいこずは考えず、自由に思ったこずを蚘述しおいる人に、なれたら良いな

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