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49話海倖颚俗を制芇した俺は、異䞖界デリヘル経営で無双する連茉小説

    あらすじ

    颚俗嬢の顔面階乗で窒息死した堀蟺由倪。
    倩囜の門でキャッチの男に隙され、倩囜行きの暩利ラむツを倱っおしたう。
    最底蟺から成り䞊がる、颚俗経営ファンタゞヌ。


    49話村の埌ろ盟

    あの隒動から1週間が経った。
    客足は、やはり戻らなかった。

    「倧䞈倫ロヌションは売れおいるし、そのうち䜕ずかなる」
    「 そうですね」
    「 」

    ゚リヌれは、少しだけ回埩した元気を完党に䜿い切っおしたっおいた。
    自分のせいだずいう、匷い自責の念。
    ここたでの功瞟が圌女ありきだずしおも、受け入れるこずはないだろう。

    䞀方のナディアは黙々ず仕事をしおいた。
    慰めも𠮟咀もない。それが圌女なりの優しさだった。

    完党な八方塞がりの状況で、"圌ら"はやっおきた。

    ヌヌ

    「ぞろぞろずやっおきたな 」

    それは昌䞋がりのこずだった。
    湯屋の前に、芋慣れない老人たちがやっおきた。

    質玠だが䞊等な垃をたずい、杖を぀いた亜人の老人。
    その埌ろには、村の顔圹らしき者たちが数人いる。

    ナディアの衚情が倉わった。

    「由倪ちゃん」
    「知っおるのか」
    「村の長老衆だよ」

    長老衆。どう聞いおも面倒くさい。
    老人たちは湯屋の前で足を止めた。

    先頭の老人が、俺ではなく、たず゚リヌれを芋た。
    圌らの目には、老䜓ずは思えない鋭さがあった。

    ゚リヌれをじろじろず芋る。
    埌ろでこそこそず耳打ちをしたりもする。

     䜕なんだこい぀らは 

    その䞭で、もっずも幎老いた印象の男が前に出た。

    画像

    呚りの長老衆が巊右に分かれる。
    この男が、最長老ずいったずころだろう。

    男は癜い髭を䞀撫でしお、屈んだ腰で゚リヌれを芋た。
    心の最深たで芋透かすような、真っ黒な瞳だった。

    そしお―—

    この䞖の瀌の党おを尜くすように、深く頭を䞋げる。そしお、時が流れるのを躊躇ったかのように、ゆっくりず顔を䞊げる。

    「あなた様が、スラむムの女王でよろしいでしょうか」
    「え、あの、私は  」

    ゚リヌれが硬盎する。

    「お初にお目にかかりたす、女王陛䞋。私はヘン゜ニア・マロニ゚ル。この村の長老衆を取り仕切っおおりたす。陛䞋におかれたしおは、ご健勝の由、䜕よりに存じたす」

    老人は次に俺を芋た。

    「そしお、湯屋の䞻」

    湯屋の䞻。なんずも埮劙な肩曞きである。

    「話がありたす」

    恐怖でもない。奜奇でもない。
    悪戯の仰々しさではない。
    その目は真剣だった。

    「䞭で聞きたしょう」

    

    湯屋の埅機堎所に、長老衆が腰を䞋ろした。

    ナディアは入口に立ち、゚リヌれは俺の隣にいる。
    スラむム嚘たちは、゚リヌれの埌ろにぎたりず匵り぀いおいた。

    長老は、壊れた受付の跡を芋お、静かに口を開く。

    「芪方は、去ったりたした」
    「去ったどういうこずだ」
    「動ける皋床には回埩したようです。だが、圌の暎力に察する信甚は䞀垯に残っおいないのです。力ある者ずいう点で、圌は最も信頌されおいた。もちろん奜意ある信頌ずは呌べたせんでしたが」

    それは喜ぶべき話のはずだった。
    だが、長老の顔は暗い。

    「䜕か問題が」

    俺が蚊くず、長老は頷いた。

    「倧いにあるのです」

    嫌な予感がした。

    「芪方は暪暎だった。女たちから取り、店から取り、逆らう者を抌さえ぀けた。あれを惜しむ者は少ない」

    「なら、いいじゃないですか」

    思わず蚀うず、ナディアが暪で小さく息を吐いた。
    長老は、ゆっくり銖を振る。

    「暪暎な者にも、圹割はあるのです」
    「圹割」
    「芪方は、倖の組織の傘䞋でした」

    湯屋の空気が倉わった。

    「倖の組織」

    「パルマに根を匵るマフィア。この村の颚俗街は、芪方を通しお連䞭の瞄匵りになっおいたのです」

    なんおこった。

    芪方はただの暎力トロヌルはなかったらしい。
    いや、暎力トロヌルであるこずに倉わりはないが、背埌に矀れがいた。

    「぀たり、芪方がいたから、他の連䞭が手を出しおこなかった」
    「そうです」

    長老は頷く。

    「芪方は、この村から搟り取っおいた。だが同時に、倖からもっず悪い者が入っおくるのを防いでいた」

    最悪である。悪いや぀を倒したら、もっず悪いや぀が来るかもしれない。
    勧善懲悪の埌始末ずしお、あたりにも珟実的すぎる。

    「それで、長老衆は俺たちに責任でも取らせに来たんですか」
    「蚀い方を遞ばなければそうなりたすな」
    「どうしろず芪方が玍めお金を代わりに払えずかですか」

    長老は、少しだけ目を䌏せた。

    「埌ろ盟になっおほしいのです」
    「  誰の」
    「この村の颚俗街の」

    俺は蚀葉を倱った。

    「埅っおください。俺たちは湯屋を䜜っただけです」
    「分かっおおりたす」
    「芪方の代わりなんおできたせんよ」
    「芪方の代わりをしおほしいのではない」

    長老は、゚リヌれを芋た。

    「女王陛䞋の力で、倖の連䞭ぞの抑止になっおほしい」

    ゚リヌれが小さく息を呑む。

    「私が  」
    「昚倜のこずは、すでに村䞭が知っおいる。芪方を膝づかせたクむヌンスラむムがいる。そう広たっおいる」
    「私は、そんな  」

    ゚リヌれの声が震える。
    俺は少し前に出た。

    「゚リヌれを看板にしお脅しに䜿う぀もりですか」
    「そう聞こえるのは承知しおおりたす」

    長老は逃げなかった。

    「だが、倖の者は理屈では止たりたせん。力を芋せねば来る。芪方が倒れたなら、次の瞄匵りを取りに来る者が必ず珟れる
    「  」
    「この村には、それを止める力がない」

    老人の声は苊かった。

    「ロタは小さな村です。だが、颚俗がある。異皮族の女たちがいお、旅人が来る。商人が来る。酒堎が最う。食材が売れる。宿が埋たる」

    長老は湯屋の壁を芋る。

    「汚れ仕事ず蔑たれながらも、颚俗はこの村の生呜線なのです」

    ナディアは䜕も蚀わなかった。けれど、その衚情は硬い。
    圌女はきっず、その生呜線の䞊で長く働いおきた。

    「芪方のやり方は間違っおいたした」

    長老は続ける。

    「だが、芪方が消えれば、産業ごず食われおしたう。女たちはもっず悪い堎所ぞ売られるかもしれたせん。客は荒れ、村は金を倱う。それだけは、避けなければなりたせん。」
    「だから、゚リヌれに守れず」
    「その通りです」

    長老は、改めお゚リヌれに頭を䞋げた。

    「女王陛䞋。ロタを守っおはいただけないでしょうか」

    湯屋の䞭が静たり返った。

    スラむム嚘たちは、゚リヌれにしがみ぀いおいる。
    ラトリアたちも、い぀の間にか入口の近くに立っおいた。
    ランダヌルも、アニアも、黙っおこちらを芋おいる。

    これは、゚リヌれだけの話ではない。

    女たちの働く堎所。スラむム嚘たちの食い扶持。湯屋の存続。ロタの商売。
    党郚が繋がっおしたっおいる。

    「由倪さん  」

    ゚リヌれが俺を芋る。䞍安そうだった。
    圓然だ。圌女は昚日、自分の力に怯えたばかりなのだ。
    それを今床は村の守りに䜿えず蚀われおいる。

    俺は、すぐには答えられなかった。

    ここで受ければ、話は䞀気に倧きくなる。
    湯屋の経営では枈たない。

    颚俗街の秩序。倖郚マフィア。村の芳光。女たちの取り分。客の管理。

     だが、断ればどうなる

    芪方の穎を、別の芪方が埋めるだけだ。もっず悪い者が来るかもしれない。
    せっかく䜜った湯屋も、女たちの居堎所も、スラむム嚘たちずの玄束も、党郚呑たれるかもしれない。

    「゚リヌれ」

    俺は静かに蚊ねた。

    「゚リヌれは、どうしたい」

    ゚リヌれは、すぐには答えなかった。

    湯屋を芋お、ナディアを芋お、ラトリアたちを芋る。
    そしお、自分に抱き぀く小さなスラむム嚘たちを芋た。

    そしお、ゆっくり蚀った。

    「私は  怖がらせたいわけじゃありたせん」
    「存じおおりたす」
    「でも、この堎所がなくなるのは嫌です」

    その声は小さかった。だが、逃げおはいなかった。

    「みんなが来られる堎所を、守りたいです」

     それなら、決たりだな

    「分かりたした。話は受けたす」

    ナディアが、わずかに目を现める。
    長老衆が息を呑む。

    「ただし、芪方の代わりに支配する぀もりはありたせん」

    俺は蚀った。

    「クむヌンスラむムの力で脅しお金を取る、なんおこずはしない。そんなこずをしたら、芪方ず同じです」
    「では、どうされる」
    「仕組みにしたす」

    俺は指を折る。

    「客の受付を䞀぀にたずめる。危ない客は出犁にする。女の子がどこで働くか遞べるようにする。郚屋代、湯代、管理費は明確にする。取り分もごたかさない」

    ナディアが少し笑った。

    「たた倧きく出たねぇ」
    「ああ」

    俺は頷く。

    「芪方が暎力で握っおいたものを、俺たちは契玄ず堎所で回す」

    長老は黙っお聞いおいた。

    「倖の連䞭には、゚リヌれの存圚が抑止になるかもしれない。だが、それだけでは駄目です。村ずしお、誰が䜕を守るのか決める。湯屋だけじゃ足りない。受付、案内、郚屋、衛生、女の子の管理。党郚を敎える必芁がある」

    「぀たり」
    「総本店を䜜りたす」

    口にした瞬間、自分でも少し驚いた。
    だが、蚀葉にするず圢が芋えた。

    「客はたず総本店で受付をする。そこで女の子や店を案内する。必芁なら、うちから嬢を送る。湯屋、個宀、ロヌション、送迎、客管理。バラバラだった颚俗を、䞀本の仕組みにする」

    それは、ただの店ではない。
    ロタの颚俗街を支える䞭枢だ。

    「その代わり、村にも協力しおもらいたす」
    「できる限りのこずはしよう。䜕が入甚か」
    「土地。建物。人手。倖郚ずの亀枉。あず、長老衆の承認」

    長老は、深く頷いた。

    「あい分かった。甚意させたしょう」

    話が早い。
    いや、たぶん長老たちも必死なのだ。

    「ただし」

    俺は続ける。

    「゚リヌれを化け物ずしお扱うのは蚱したせん」

    長老が顔を䞊げる。

    「圌女は埌ろ盟ではある。でも、道具ではない。圌女に党郚抌し぀けるなら、この話は受けない」

    ゚リヌれが俺を芋る。
    ナディアが小さく笑った。

    「由倪ちゃんにしおは、いいこず蚀うじゃないか」
    「い぀も蚀っおいる」
    「たたにね」

    たたになのか。
    長老は、今床は俺ではなく゚リヌれに向き盎った。

    「クむヌンスラむム様。いや、゚リヌれ殿」

    ゚リヌれが驚く。

    「この村は、あなたを恐れるだろう。だが、それでも頌らなければならないのです。勝手な話だずは分かっおおりたす」
    「  はい」
    「それでも、力を貞しおいただきたい」

    ゚リヌれは、少しだけ黙った。
    そしお、深く頭を䞋げた。

    「私にできるこずなら」

    ラトリアが笑い、ランダヌルの耳が揺れ、ナディアが呆れたように肩をすくめる。
    長老衆は、深く頭を䞋げた。
    こうしお、俺たちはたた䞀段、面倒な堎所ぞ足を螏み入れた。

    湯屋を䜜っただけのはずだった。
    ロヌションを売っおいただけのはずだった。
    ヌルヌルベッドで゜ヌプランドを䜜っただけだった。

    それが、今やロタの颚俗街の埌ろ盟である。
    人生ずは分からない。
    死埌なら、なおさら分からない。
    だが、やるしかない。

    芪方が暎力で䜜っおいた秩序を、俺たちは別の圢に䜜り替える。

    颚俗を、汚いたた攟眮するのではなく、
    働く者が戻っおこられる堎所にする。

    芳光ずしお村を最し、女たちに金を残し、客を管理し、倖の連䞭を牜制する。
    そのための総本店を䜜る。

    俺は、壊れかけの湯屋の受付を芋た。
    ここから始たった。だが、ここで終わりではない。

    「ナディア」
    「なんだい」
    「忙しくなるぞ」
    「今さらだね」

    ナディアは呆れたように、少し笑いながら銖を振る。

    「゚リヌれ」
    「はい」
    「総本店を䜜る」

    ゚リヌれは少し䞍安そうに、それでも笑った。

    「はい」

    その笑顔を芋お、俺も頷く。

    ヌヌ

    そこからは、慌ただしい日々だった。
    ずいっおも、俺の日々はこれたでも慌ただしいのだが。

     そしお、話は䞉幎埌ぞ

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