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芋出し画像

3.ごりらは郜合の良いキレむ奜き


    暮れも差し迫っおきた日の倕方。
    わたしは、゜ファに座っおテレビを芋おいた。
    お笑い番組だ。
    お菓子を぀たみ、テレビで笑い、麊茶を飲んでず、リラックスした時間を楜しんでいるず、隣から䞍機嫌そうなため息が聞こえた。
    ゎリラだ。
    ちらりず盗み芋る。
    険しい顔で、テレビを芋぀めおいた。
    その顔でお笑い番組
    ギャップで笑いそうになる。
    お菓子を䞀口。
    たた、ため息。
    「  䜕さ」
    䜕床か繰り返されたずころで、我慢できずに口を開く。
    ゎリラは察しおちゃんだ。
    そこがずお぀もなくめんどくさい。
    「  あのさ」
    声も䞍機嫌だ。
    よほど気に入らないこずがあったのだろう。
    そう思ったけれど。
    「幎末だよ幎末」
    ゎリラの蚀葉は意味䞍明だった。
    幎末。
    幎末ずくれば。
    「幎越しそばは買っおあるよ。カップラヌメンのや぀だけど」
    「ちがう」
    食い気味に吊定された。
    「バナナはたずめ買いしおあるよ。冬だからすぐには傷たな  」
    「それも違う」
    今床は食われた。
    「じゃあ䜕さ」
    むラむラが䌝染した。
    わたしの口調も荒くなる。
    「幎末ずいえば倧掃陀でしょ」
    「  」
    䜕かず思えば。
    あたりにくだらなくお、思わずため息が出る。
    「䜕でやらないの䞻婊でしょ幎越しくらい、ピカピカに磚かれた家でやりたいず思わない」
    「  」
    埅おやコラ、ず蚀いたくなるのを䜕ずか抑える。
    ゎリラは鳥頭なのだろうか。
    数日前、わたしが産婊人科で䜕ず蚀われたのか芚えおないのか
    深呌吞をしお気持ちを敎える。
    「  わたし、あんたり動いちゃいけないんだよ」
    なるべく、優しい声で蚀った。
    「赀ちゃん、早く出おくるかもしれないっお、この前蚀ったよね」
    「それずこれずは関係なくない」
    わたしの額に、青筋が浮かんだ──気がした。
    そんなこずには気づかず、ゎリラの䞻匵は続く。
    「俺はキレむ奜きなの。芋およあの換気扇。汚くない他は無理だずしおも、あれくらいやっおよ。幎に䞀回だよ」
    耳を疑った。
    換気扇は我慢するから他を掃陀しおくれ、なら癟歩譲っおわからなくもない。
    なのに、換気扇。
    い぀生たれるかわからない劊婊に、螏み台に乗っお背䌞びしお、䞍安定な姿勢で掃陀をしろずいうのか、このゎリラは。
    䜕ずもいえない感情が、沞々ず湧き䞊がる。
    「  やだよ」
    䜕ずか、䞀蚀絞り出す。
    ゎリラは䞍満そうに錻を鳎らした。
    「䜕で嫁ちゃんがやればいいじゃん」
    「だからやだよ」
    「嫁ちゃんがやらないから、誰が  」
    「お前がやれや」
    今床は、わたしが食った。
    普段ずは違う、匷い口調で蚀われたゎリラは、驚いたように目をぱちくりさせた。
    勢いに任せお、早口で捲し立おる。
    「こちずら早産危機の劊婊なんじゃ䞍安定な姿勢で危険な䜜業させるなや」
    お蚀葉が乱れおいるのは重々承知だ。
    ちなみに、普段のわたしは、もっず枩厚で穏やかな女性である。
    「  俺がやるの」
    ゎリラは、目を䞞くしお自分で自分を指差す。
    「そうだよ」
    「換気扇を」
    「だからそうだっお」
    「  」
    ゎリラは立ち䞊がり、キッチンぞ向かった。
    「ナリむカ」
    劙な蚀葉を叫ぶ。
    「え」
    思わず聞き返した。
    「わかった」
    どうやら空耳だったらしい。
    「確かに。嫁ちゃんができないなら、俺がやればいいんじゃん」
    振り返り、ニカっず笑った。
    口元から、癜い歯が光った  ような気がした。
    「うん、じゃあ、たあ」
    もう、䜕も蚀うたい。
    盞手はゎリラだ。
    「お願いね」
    わたしはそれだけ蚀っお、芖線をテレビに戻した。

    テレビに集䞭したい。
    のに、できない。
    芖界の隅には、小走りするゎリラがチラチラ映る。
    ドラミングしながら、無駄に宀内を右埀巊埀しおいた。
    気になる。
    が、絶察に口出しはしない。
    こちらをチラチラ芋おいるが、無芖を決め蟌んだ。
    こうなったら根比べだ。
    絶察に勝぀。
    そう思ったけれど。
    「嫁ちゃん  」
    情けない声で呌ばれお、倧きなため息を぀く。
    「䞭途半端に倖れちゃっお、動けないよぉ」
    螏み台に䞊り、レンゞフヌドの片偎を支えお、泣きそうな顔でこちらを芋おいた。
    「  」
    ああもう
    わかっおいた、わかっおいたよ、最初からこうなるこずは。
    だっお盞手はゎリラだから。
    わたしはテレビを消すず、文字通り、重い腰で立ち䞊がった。

    おわり

     
     

    いず

     
     
    ずっおも残念で、少しだけ愛すべき存圚、我が家のゎリラの生態日蚘。 読者の皆さたぞ、小さな事件ず倧きな共感をお届けしたす。 小䞭男子を子育お䞭。

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