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まさに国境を越えたムーンウォークレッスン|MJの魔法が解けない夜に #31


    ​こんちくは、MJおばさんです。

    ここ最近、​オンライン英会話レッスンを毎日受けることにしています。

    1日に2回、3回とレッスンを受けることもあるのですが、実は密かに自分へ「ミッション」を課しています。

    ​それは、「会話のどこかに、隙あらばマイケルをねじ込むこと」。

    ​最初は「へえ、日本人がマイケル好きなんて珍しいね。みんなトム・クルーズが好きって言うけど」なんて、ちょっぴり切ない反応をされることもありました。でも、めげないのがMJおばさんです。毎回、その日のレッスンのために「魔法のフレーズ」を温めておくのです。

    ​When I listen to Michael Jackson’s music, I feel happy. I’m completely obsessed with him.

    (マイケルの音楽を聴くと幸せです。もう彼に夢中です。)

    ​そして今日、ついにその石が的に当たりました。

    ​英会話レッスンが「MJオフ会」に変わった瞬間

    ​いつも取り組む教材は、『Daily News』。
    毎回ニュース記事を読んでディスカッションするスタイルです。

    今回のテーマは「心配事をいかに強さに変えるか」という、なんとも真面目なディスカッションでした。

    ​若めの男性フィリピン人の先生から「心配なとき、あなたはどう過ごす?」と聞かれた、その瞬間。

    ​「キタ!!!」

    ​心の中でガッツポーズをしながら、例のフレーズをねじ込みました。

    すると……なんと先生が、画面の向こうで 『We Are The World』 を歌い出したではありませんか!

    ​そこからは、もはや何のレッスンか分からないことに。

    「どの曲が好き?」と聞かれて私がいくつか挙げると、即座に歌い出す先生。それに合わせて私も歌う。

    「マイケルのことで一番驚いたことは?」「知ってた?マイケルは楽器はひけないけど、ボイスパーカッションして作詞して他の人に譜面にしてもらうんだよ」「映画始まるよね!」と、MJ談義が止まらない!

    ​私が「あんなに子供たちを守ろうとしたのに、当時は批判を浴びていたことが一番ショックだった」と拙い英語で伝えると、先生も深く頷いてくれました。

    マイケルを通して、世界の人と心が繋がる。これこそが、私が求めていた感覚です。

    ​カメラに映るのは「お腹」だけ

    ​盛り上がりついでに、先生が聞いてきました。

    「ダンスは踊れるの?」

    ​「いやいや、ムーンウォークなんて難しすぎて無理!」と答えた私に、先生は驚きの一言を返してきました。

    「えっ、簡単だよ! 今すぐ教えてあげる!」

    ​そこから始まった、緊急ムーンウォーク・ブートキャンプ。

    先生は立ち上がり、カメラの前で実演してくれるのですが……

    ​カメラが近すぎて、お腹しか映ってない。

    ​「先生! 足が見えない! お腹しか見えない!」と叫ぶ私。

    すると先生、今度は自分の「手」を「足」に見立てて、デスクの上でシュッシュッと滑らせながら熱血指導を継続。

    ​「いい? こうして、膝をまげて!こう! ほら、Immediately(すぐに) できるようになるから!」

    ​……あの、先生。これ、何のレッスンでしたっけ?

    ​魔法は「すぐに」とはいかないけれど

    ​「今夜中にマスターするね!」と約束して英会話(ダンス)レッスンは終了。

    気分高揚したままPCを閉じ、さっそくリビングで息子達の前で披露してみました。

    ​先生に教わった通り、滑らかに、膝を曲げて、同時に片足滑らせて……シュッ!

    ​「それ、何がムーンウォークなの?」

    ​息子達の冷ややかな一言が、静まり返ったリビングに響きました。

    どうやら「Immediately」に魔法がかかるのは、もう少し先になりそうです。

    ​でも、いいのです。

    言葉がうまく出てこなくても、足がうまく滑らなくても、マイケルの名前を出しただけで世界中の誰かと笑い合える。

    Michael Jacksonは世界の共通言語だと確信した夜でした。


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    NYブロードウェイ『MJ』を観て、45歳で突然マイケル・ジャクソンに目覚めた病院薬剤師。溢れる熱量を独自の考察とイラストで綴るファンブログ「MJの魔法が解けない夜に」連載中。 家族の形に立ちすくむ日々を、​どんな状況も「Colorfulな挑戦」に変えていく、私の再生ストーリー。

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