
耳を澄ませば✨💖
窓を開けると、ひんやりとした朝の空気が部屋の中へ✨✨カーテンがふわりと膨らみ、窓辺の鉢植えの葉が、風に触れてかすかに揺れている。
葉と葉が触れ合う、さらさらという音。
庭の木々を渡っていく風の音。
遠くで鳴く鳥の声。
足元の草むらから聞こえる、かすかな虫の声。
まだ一日の始まりを告げるには早い、静かな時間。
けれど、耳を澄ませていると、あちこちで小さな気配が動き始めているのがわかる。
土の中で根を伸ばすもの。
固く閉じた芽を、少しずつほどいていくもの。
昨日までとは違う色の葉を、光の方へ広げるもの。
植物たちは、誰かに急かされることも、誰かと比べられることもなく、それぞれの場所で、それぞれの時を生きている。
その姿を眺めているうちに、ふと、こんなことを思う。
私たちも、本当は同じなのかもしれない。
芽を出す時期。
伸びていく時期。
花を咲かせる時期。
そして、いったん立ち止まり、静かに次の季節を待つ時期。
植物が季節の変化を感じながら、何度でも新しい芽を出すように、私たちもまた、これまでの時間を抱えたまま、もう一度歩き始めることができる。
忙しさの中にいると、
自分の心の声は、
いつの間にか遠くなっていく。
「本当は、こうしたい」
「この人に会ってみたい」
「少し、やってみたい」
「理由はわからないけれど、気になる」
そんな小さな感覚の中に、
これから進む方向を示すものが
そっと隠れていることがあります。
振り返ってみると、
私自身もそうでした。
「なんとなく気になる」
「行ってみようかな」
「やってみたいな」
そんな淡い気持ちに導かれて動いた先で、
人とつながり、
思いがけない出来事に出会い、
新しい扉が開いていく。
いつも順調だったわけではありません。
立ち止まったり、
思うように進めなくなったり、
一度手放したり。
これまで歩いてきた道を、
もう一度見つめ直す時間もありました。
そして今、私はリスタートの途中にいます。
リスタートというと、
すべてをゼロに戻して、
新しく始めることのように聞こえるかもしれません。
でも、本当は違うのだと思います。
これまでの経験も、
出会った人たちも、
うまくいかなかったことも、
立ち止まった時間も。
そのすべてを抱えたまま、
もう一度、自分の歩幅で歩き始めること。
それが、私にとってのリスタートです。
以前の私は、
よく考えて、
十分に準備をして、
間違えないと確信してから
動こうとしていました。
けれど今は、
すべてを整えなくてもいいのだと
少しずつ思えるようになりました。
迷いながらでもいい。
不安を抱えたままでもいい。
小さな一歩から始めてもいい。
小さな心の動きを、
そのまま受け取ってみる。
その声に耳を澄ませてみる。
植物が、それぞれの時に芽を出し、
それぞれの時に花を咲かせるように、
私も私の時間を歩いていく。
一度立ち止まったからこそ、
見える景色もある。
遠回りをしたからこそ、
気づけることもある。
急がなくていい。
誰かと比べなくていい。
何度でも、始め直していい。
静かな時間の中で、
ふと聞こえてくるものに
心を向けてみる。
そこには、
まだ言葉にならない願いや、
次の一歩につながる気配がある。
今日、少し立ち止まって
自分の心に耳を澄ませたら、
あなたには、
どんな声が聞こえてきますか?