誰かを忘れられないことと、今もその人を愛していることは同じじゃない
第1話から第4話まで読んでくださり、本当にありがとうございました。
この物語を書きながら、ずっと考えていたことがあります。
恋愛をしていると、相手の「過去」と今の自分を比べてしまう瞬間ってありませんか。
元恋人。昔好きだった人。忘れられない出来事。
相手の中に、自分の知らない時間が確かにあったということが、ふと苦しくなることがあります。
まして、その相手がもう会うことのできない人なら、比べても仕方がないと分かっているのに、気持ちの置き場が分からなくなることもあると思うんです。
でも、誰かを忘れられないことと、今もその人を愛していることは、きっと同じではありません。
ふと思い出す日があっても、その記憶が消えなくても、今隣にいる人への気持ちまで嘘になるわけではない。
人の心は、そんなに簡単にひとつずつ整理できるものではないのだと思います。
悲しみも、後悔も、懐かしさも、その人の中に残っている。
それでも、人はもう一度誰かを好きになることができる。
今回の物語で書きたかったのは、過去を消すことではありません。
過去を抱えたままでも、今を生きて、もう一度誰かを愛することはできるということ。
そして本当に大切なのは、誰かの過去に勝つことではなく、その人が抱えてきたものごと、今ここにいるその人を見ようとすることなのだと思います。
第4話の最後に、
「今度は、確かめるためではなく。
ただ、隣を歩くために。」
と書きました。
恋愛は、誰かと競争するものではありません。
比べることをやめたとき、ようやく同じ景色を見ながら歩いていけるのかもしれません。
第1話から第4話まで、この二人を見届けてくださって、本当にありがとうございました。
皆さんは、どの場面がいちばん心に残りましたか?
もしよければ、コメントで聞かせていただけたら嬉しいです。
皆さんからいただく言葉を、また次の物語を書く力にしていきたいと思っています。
最後まで一緒に歩いてくださって、本当にありがとうございました。
堂安 咲和🪞
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