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ご縁は、思いがけない場所にある

    ファーストクラスで、
    素敵に年を重ねられたご夫婦をお迎えした。

    お二人は手を繋ぎ、
    穏やかに並んで座っていらっしゃった。
    その仲睦まじいお姿に、
    こちらまで自然と笑顔になった。


    お話を伺ううちに、奥様は静かに微笑みながら、
    お二人の出会いの話をしてくださった。

    「出会いはね、

    本当にどこにあるか分からないのよ」



    奥様は昔、
    ある会社にお勤めだったそうだ。

    その会社が入っていたビルのオーナーが亡くなり、
    告別式が執り行われた。

    そこで、偶然出会ったのが、故人の息子さん。

    その方が、今のご主人なのだという。

    私は驚いた。

    悲しみの場であっても、
    人生のご縁は巡ってくることがあるのだ
    。

    家にいたら、
    その出会いはなかったかもしれない。
    どこで誰と出会い、
    どんな人生につながっていくのか、
    誰にも分からない。

    ご縁とは、
    探しに行くものではなく、
    一歩外へ出た先で、
    そっと待っているものなのかもしれない。


    手を繋ぐお二人を見ながら、
    そんなことを思った。

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    #創作大賞2026   #エッセイ部門
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    #ご縁 #感謝
     
     
    外資系航空会社で長年国際線に勤務。 空港、ラウンジ、一流ホテル、世界の富裕層との出会いを通して見えてきた、 「本当に豊かな人」の静かな共通点を書いています。 日本と超富裕層、資産家の方々のいらっしゃる国々を行き来しながら、 品格、美意識、女性の生き方について綴ります。

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