私の好きなツッコミ
ツッコミ
それは
お笑いにおける技術であり
ボケを際立たせる武器であり
日常で使える道具でもある。
(※以下、エッセイ本文です)
残念ながら
芸人でもない自分が
ツッコミを語ることは許されない。
だけれども
ツッコミを覚えるだけで
世界はこんなにも色づくんだ
と、そう思っている。
日本人の多くが、ボケたがるのは
周りを見れば、火を見るよりも明らかだろう。
あなたの周りの
「面白い」と言われている人たちは、大体ボケが上手い。
そして、人気者だ。
かつてのオレも、そんな人気者になりたかった。
でも
ボケてはスベる。
ボケてはスベる。
ボケてはスベる。
の繰り返し。
スベり無限列車編が終わらない。
いつしか、悟った。
オレに「面白い」は向いていない
と。
でも、諦めたくなかった。
モテる男子ランキングには
「面白い人」
が絶対ランクインしている。
オレは
顔も
運動神経も
視力も
良くない。
だから面白さを諦めたらそこで試合終了なんだ。
諦めてたまるか!
ここからオレは面白いを研究した。
数年後
…それでも、まだスベっていたオレ。
あることに気づく。
スベることは、悪くないんじゃないか?
スベりも、笑いの一部なんだと。
次の笑いの、きっかけになるんだと。
誰かが、愛のあるツッコミを入れてくれると、オレはまた輝く。
「世界一つまらないボケ使ってるけど、大丈夫?」
なんてフレーズで
……ウケた。
今までのオレは、自分をつまらない人間だと思っていた。
違った。
スベっても、誰かのツッコミでオレは面白いの一部になれた。
オレがスベッても
周りから笑いが生まれる。
感動した。
涙が出た。
ウケなくてもいい。
スベッてもいい。
どっちでもいい。
こんな風に思えたら
笑いが生まれた。
オレは今までずっと
スベったら恥ずかしいと思っていた。
スベったら「面白くない人」のレッテルを貼られると思っていた。
スベったら、負けだと思っていた。
違った。
オレにだって人を笑わすことができるじゃん!
誰かの笑顔を作ることができるじゃん!
そう思った時
オレはスベりと友達になった。
ツッコミこそがオレを救ってくれた。
ありがとう。
(あとがき)
いい風に書いているが、お気づきだろうか?
オレが、人生の大半スベッていることに。
それも今はもう、懐かしい思い出。
最近はスベることもなくなってきたからね。
これからは
「おじさん」ではなく
「おすべりさん」と呼んでください。
なんて( ◠‿◠ )
…ん?
めっちゃスベッてない?!
ではまた。
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