芋出し画像

挫画家アシスタント物語 諊めた章〈19〉 原皿が時々消える秋山プロ

 
《䞊の写真 私が䜏むマンションからもさほど遠くない南浊和の倕焌けを撮圱したした。京浜東北線沿い にある旚いラヌメン屋で食事をした埌、線路を超える高架橋の䞊から赀い空に感動しながらの撮圱です。2013幎、撮圱 》
            < この諊めた章〈19〉は、文庫本玄10ペヌゞ分 >

 
 
 
               その

   《 挫画家アシスタントが・・・俗説に぀いお論じる 》


颚邪をひいお、今週は咳が止たらない‥‥‥‥ 2013幎、倏のお話です 

タむピング䞭も、咳が出る‥‥ ずりあえず‥‥ ゎホッ‥‥

今回の話は‥‥ ゎホッゎホッ‥‥

少し、短めに‥‥‥‥ すいたせ‥‥ ゎホッ‥‥
 

先日、目癜にある秋山プロぞ出勀するず‥‥ 

ドアに「 本日䌑み 」の匵り玙があり、ク゜暑い目癜通りを駅に戻ろうずした時‥‥ アシスタントの先茩氏ず䌚ったので、䞀緒に目癜駅たで歩きたした‥‥‥‥

焌かれる様な日差しず、ダラダラず背䞭を流れる汗‥‥ 疲れ果おた䞭幎二人が歩く15分ほどの間に、圌がこう蚊いおきたした。

「 小池君、孊校の方は行っおんのケ 」

仕事堎でも䌚話の少ない先茩アシスタントですが、倖ぞ出おもあたり話す事はなかったのですが‥‥ 幎に1回か2回、喫茶店でちょっず話す皋床 

暑さをたぎらわすためか‥‥ 久しぶりに私に質問を投げかけおきたした‥‥‥‥

「 はぁ‥‥ 行っおたすよ‥‥ 」

私が仕事の始たるお昌の前に、䞀番早い1時間目の授業( ※参照 )を週に数回担圓しおる事は、圌も知っおいたので、ただ続いおいるのか質問したのだず思いたす‥‥

「 挫画の孊生っお、男女の比率はどうなんじゃろの 」
「 女子が‥‥ 7割くらい‥‥ ですね 」
「 えっ 女の方がそんなに倚いのケ 」
「 圧倒的に倚い‥‥ ですね 」
「 やっぱり、ブスばっかりなんじゃろか 」

こうした䞀皮の俗説 偏芋 『 挫画を描く女に矎人は少ない 』は、なぜか随分ず昔から語り継がれおいる様ですが‥‥‥‥

『 挫画を描く事ず、顔の造䜜は関係ねだろ 』

‥‥などず正論を先茩にぶっ叩く勇気のない私は‥‥

「 はぁ‥‥ たぁ‥‥ でもぉ‥‥ 可愛い子もいたすよ 」

そんな返事をしながら‥‥

『 俺にずっおは‥‥ 若い孊生たちは皆、自分の子䟛みたいなもので‥‥ 男子も女子も可愛いくおしょうがないんだけどな‥‥ 』
 
‥‥そんな事も同時に頭に浮かんでいるのですが‥‥‥‥
 
目癜駅からJR山手線で池袋ぞ‥‥ その車内の䞭でも䌚話が続きたす‥‥
 
「 そうケ むむ女もおるんケ 」
 
「 はぁ‥‥ 」
 
私は、む加枛な性栌なので、問題を難しく考える事を避けるように黙っおいたした‥‥‥‥
 
「 ええなぁ‥‥ 皆、名前なんか芚えちょるんケ 」
 
「 ダメですね‥‥ 䞀人か二人䜍しか‥‥ 芚えられなくお‥‥ 」

担圓する孊生の総数は60人 クラスは3぀に分かれおいる ほどで、週䞀回、半幎間だけの授業では、なかなか党員の名前ず顔は芚えられない。

私は、特に電話番号だの名前だのずいった「 蚘憶する 」ずいった事がたるっきりダメな人間で、20人ほどのクラスの䞭で、45人ほどの名前ず顔を芚えるのがやっずなのです。

電車の぀り革に぀かたりながら先茩アシスタント氏は、ニダリず笑っお私に顔を向ける‥‥

「 そりゃ‥‥ いかんの 差別じゃの 」
「 ‥‥‥‥‥‥ 」
「 可愛い子だけ芚えよるんじゃろがぁ‥‥ 悪い奎じゃの 」

あたりに先茩アシスタント氏が嬉しそうなので、吊定する事を躊躇ちゅうちょしおいるず‥‥ 電車が池袋に到着‥‥
 
「 じゃ‥‥ 明日 」
「 おう 」
 
そう蚀っお、元気に宇郜宮線のホヌムぞ向う先茩アシスタント。
 
倧宮の先の先の先、随分ず遠くから通っおいる圌は、もうすぐ60歳になる‥‥‥‥ 息子䞀人、奥さんは数幎前に男ず逃げたたた垰らない。

 
 

 


目癜通りから撮圱した秋山プロがあるMマンション。むチョりの朚の奥、画面䞭倮の建物がそれです。サりナのように蒞し暑い午埌に撮圱したので、画面に湿気がこびり぀お癜っぜくなりたした。

 
               その


  《 挫画家アシスタントが・・・倱くした原皿を発芋する 》


さお‥‥ ゎホッ

すいたせん‥‥ 空咳だけが‥‥ ただ止たりたせん‥‥

もうひず぀仕事堎のお話を‥‥ ゎホッ‥‥

 
実は、今日の出来事なのですが‥‥‥‥

仕事は、い぀もの様に「 浮浪雲 」の話なのですが‥‥

物語は、モテない男が䞻人公の「 雲 」にどうやっお女にモテるのか蚊くずいうあっさりしたもの。

事件も、冒険も無い、アクションも、キャラクタヌの動きも無い‥‥ ただ䌚話劇が進んでいるだけのお話。

物語は倉化に乏しいのですが、背景画を担圓する身にずっおは、単玔で簡単な仕事です‥‥

今日は、仕事の2日目で、前日たでに仕䞊げた9ペヌゞ以降 ぀たり、今日は10ペヌゞからラストたで を仕䞊げる事になりたす‥‥‥‥

すでに今日の分の原皿 6ペヌゞ には、先生のキャラクタヌが入れられおいたした。

私は、その背景を描くために6枚の原皿の䞭から‥‥ 「 p11 」を手に取り、前のペヌゞずの繋がりを確認しようずしお、「 p10 」を探したわけです‥‥‥‥

ずころが‥‥‥‥

どこをどう探しおも「 p10 」が‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥
‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥無い

私の向かい偎に座る先茩アシスタントに‥‥

「 10ペヌゞはそっちにありたせんか 」
「 ‥‥え 10け 」
「 はい‥‥ 10ペヌゞです 」
「 んんん‥‥‥‥‥‥ ねの 」机の䞊、匕き出しの䞭を探し回る。
「 ダバむですよ‥‥‥‥ 10ペヌゞが抜けおたすよ 」
「 そりゃダバむの 」 あたり驚いた颚でもない、幎に䞀床はこんな事もあるからだ 

‥‥ずいうわけで、私は前日に完成させおいる「 p9 」ずただ背景画を入れおいない「 p11 」を持っおゞョヌゞ先生の郚屋ぞ‥‥

最近は、すっかり薄くなった頭髪も真っ癜くなり、埌ろ姿も小さく芋えるゞョヌゞ先生である‥‥

「 セ‥‥ ン‥‥ セ‥‥」

私は、い぀もの様に现心の泚意を払っお静かに優しく声をかけるず‥‥

「 ‥‥‥‥‥‥ん 」

「 先生、この9ペヌゞず11ペヌゞなんですが‥‥‥‥ 」

私は、先生に「 p9 」ず「 p11 」を䞊べお瀺す‥‥‥‥

「 話が続いおいる様なんですが‥‥‥‥ 間の10ペヌゞが無いんです 」
「 あり‥‥‥‥‥‥ 」2枚の原皿を芋比べおいる。

少し間をおいお‥‥‥‥

「 これぃ‥‥ は‥‥‥‥ この9ペヌゞが10ペヌゞだな 」
「 では、8ペヌゞが9ペヌゞになり、7ペヌゞが8ペヌゞになる‥‥ず 」
「 んん‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 」

なぜ、前日仕䞊げた9ペヌゞの原皿が、突然、10ペヌゞに増えるのか意味が分からないが‥‥‥‥

ゞョヌゞ先生ず話しおいるず、時々、わけが分からなくなる事があるのは、い぀もの事。

私は、少し前頭郚に熱を感じながら、先生の蚀葉に盞槌あいづちをうっおいるず‥‥‥‥

「 た‥‥‥‥ いいよ 」
「 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 」
「 いいんだよ 」
「 ‥‥‥‥はい 」

熱が出おきた私の頭はすでに思考が停止しおいお、ただ、玍埗するだけ‥‥‥‥ するずゞョヌゞ先生、目が芚めた様に‥‥‥‥

「 良くねぃな 」
「 はい‥‥‥‥ 」
「 こりゃ、良くねぃよなぁ 」
「 はい、良くないず思いたす‥‥‥‥ 」

結局、1ペヌゞ足らないずいう事で、明日、䞍足分の原皿を远加しお仕䞊げるずいう事で決着。

こうした事は、初めおでない‥‥‥‥

実は、2幎前には、もっず䞍思議な む加枛な 事があったのです‥‥‥‥

2011幎の5月某日‥‥

この日、仕事堎の空き机に眮かれた叀雑誌の間から、1ヶ月前 2011幎4月 に描いた原皿の「 p16 」が出おきたのです‥‥‥‥

線集郚ぞ持っお行かれおたはずの原皿が‥‥‥‥‥‥ 突然、出おきおしたった

぀たり、1ヶ月前に描いた連茉挫画「 浮浪雲 」 22ペヌゞ には、「p16」が無かったずいう事になりたす

急いで、1ヶ月前に出版された「 ビッグコミック・オリゞナル 」を確認するず‥‥‥‥ 確かに、16ペヌゞ目が抜けおいる‥‥‥‥ そのため、話が少し飛んでいる

ただ、話が少し飛んでいるが‥‥‥‥ ストヌリヌに倧きな欠陥が生じおいるわけではないので‥‥‥‥ 䜕ンずなく読めおしたう

それにしおも、アシスタントだけではなく、先生本人も、担圓の線集員も、誰も気付かなかったのか

さらに‥‥‥‥ 「 p16 」が抜けおいるのに、ペヌゞ数はなぜか22ペヌゞ 芏定数 ある

぀たり‥‥‥‥

偶然にもゞョヌゞ先生 アシスタントも は、間違っお23ペヌゞ描いおいた事になるのだ

叀雑誌の間から出おきた「 p16 」は、キレむに仕䞊げられおいお、サンプルに描かれたものや、コピヌなどではなく本物の完成原皿である
 
これを、ゞョヌゞ先生に芋せるず‥‥‥‥‥‥
 
「 ‥‥‥‥䜕ンじゃっ 」
 
䜜者本人にもわかからないのである
 
 
ゎホゎホ‥‥‥‥‥‥ゎホゎホゎホゎホゎホッ
 
‥‥‥‥思い出すず、たた、咳が出始める


さお‥‥

ずりずめもなく、思い぀いた事を曞いおきた「諊めた章」ですが‥‥
 
次回で䞀応、締めくくりたいず‥‥ その次からは、新章「 叀い話で章 」を始めたいず思いたす。

有胜なのか、無胜なのか‥‥‥‥ どちらずも分からない私の先茩たちの若かりしアシスタント時代の逞話を玹介させおいただきたいず思っおおりたす。
 
圓然、垫匠のゞョヌゞ先生も20歳代、30歳代の若さで登堎する事になるかず思いたす‥‥‥‥
 
叀い話で申し蚳ありたせんが‥‥‥‥

もうしばらく、「挫画家アシスタント物語」ずお付き合いのほどを‥‥‥‥

では‥‥

次回、「諊めた章・最終話」をご期埅ください‥‥ ず、蚀いたいずころですが‥‥ たいした話ではないかも知れたせん。

どうか‥‥ ほどほどのご期埅を‥‥‥‥

 
  
 
 

      「 挫画家アシスタント物語 諊めた章〈20〉」ぞ぀づく

                  「諊めた章〈18〉」ぞもどる‥‥

                        「もくじ」 ぞ‥‥

  

 

 

 参照 ・ 諊めた章〈19〉  読んでも、読たなくおも

 【その】
・授業  東京の繁華街にある矎術系倧孊。マンガコヌス「挫画背景矎術」の講矩を担圓。非垞勀講垫ずしお氎曜日の朝1時限。(2013幎圓時)



 
 
 
 

いいなず思ったら応揎しよう

yes 幎金生掻者にずっお、ずおも嬉しいご支揎 感謝申し䞊げたす