遺書 漫画家アシスタント物語 第1章 2
まだ、「第1章〈1〉」をお読みでない方は、先に「第1章〈1〉」をお読みいただく事をお薦めいたします。
まとめてお読みになりたい方は、去年編集した、改編前のマガジン「第1章、第2章」をどうぞ!
~ おわび ~
日本へ出発する準備などで雑用が多く、記事掲載は、一週間のお休みをいただきました。
連載が開始早々、中断して申し訳ありませんでした。
この日本への帰国報告は、いずれ書いてみたいと思っています。 公開は、しばらくお待ちください。
では‥‥
漫画家アシスタント物語の続きをどうぞ‥‥‥‥
〈2〉 40年間のアシスタント人生
ところで‥‥
「 ジョージ秋山 」といっても‥‥ 若い方はご存知ないと思います。
私より、まず始めに、我が師匠、漫画家ジョージ秋山について少々‥‥‥

漫画家ジョージ秋山。 上の写真( 私が撮影しました )は、私が秋山プロに入ってまだ5年目の頃( 1983年 )、先生も若かったですね‥‥
私に、こんなブログ記事を延々と書かれる事になると知っていたら‥‥
きっと、私を雇わなかったよなぁ‥‥ 雇うわけないよなぁ‥‥‥‥!
さて‥‥
このブログを書き始めたのは‥‥
上の写真から20年後の2004年、先生は私より12歳上だから・・・・
61歳。 白髪、そして老眼鏡、お世辞にも若くはありません。 「 初老 」と呼べる年輪がしっかりとその顔に刻まれています。
ズッシリと重たい存在感。 猛禽のような鋭い目。
相手の心臓を貫く強力な言葉の威力。 瑞々しい感性と洞察力。
私がはじめて会った頃は、週刊連載、隔週連載、月間連載など、合計で月々300枚ほどの原稿を描いていました。( 恐ろしい人です )
でも・・・・
ただのスケベ親爺にも見える。( ←こうした表現を本人はとても嫌っていました。当然です。 )
代表作 「 パットマンX 」「 銭ゲバ 」「 アシュラ 」‥‥
そして・・・・・ 「 浮浪雲」・・・・これ、もう44年連載しました。( 1973年~2017年まで小学館「ビッグコミックオリジナル」)
もっとも、そのおかげで我々アシスタントもメシの種には困らなかったわけで・・・・・。
氏について語りだすと、本が一冊や二冊必要になるほど多くのエピソードがありますので‥‥ それについては、いずれまた・・・‥‥
本題へ入る前に、ごく簡単に「 漫画背景 」について説明しておきましょう。

上の画像は、「 ビックコミックオリジナル 」( 小学館 )に連載された「 浮浪雲 」の 一部です。 描かれている人物は、勿論ジョージ秋山が描い たもので、それ以外は全て私が描いたものです。
畳、障子、囲炉裏、なべ、人物の服の柄・・・・・
このボロ畳( ゴザ )・・・・ いかがですか?
これが、20年、30年と背景を描き続けた人間のボロ畳です。
昨日は冬山‥‥ 今日、夏空‥‥ そして明日は宿場町。
作品によっては 歌舞伎町のネオン街や高層ビル。メルセデスベンツからママチャリまで・・・・ 雨に嵐に雪、吹雪! 何でも描きます、描かされます!
漫画家として大成もせず、40年もアシスタントをやることになるってわかっていたら・・・・
絶対この世界に入ってはいなかったと思います。
絶対に・・・・・・!
2‥‥3年‥‥ アシスタントでもやって‥‥
それからデビューして漫画家に‥‥ 連載取って、単行本出して‥‥
マンション買って、海外旅行に銀座で豪遊‥‥
そんな甘い考え( 妄想 )で、ここのドアを叩いていました。
薄ボンヤリした、のん気な目で‥‥
甘く軽く‥‥ 40年をノックします‥‥‥‥
「第1章 3 」へつづく‥‥
「第1章 1 」へもどる‥‥
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