「度一切苦厄」〜17万年ぶりの彗星が今朝の空を走る。宇宙が教える「苦しみを超える瞬間」とは〜
今日の夜明け前、東の空に目を向けてほしい。
17万年ぶりに地球へ接近する「パンスターズ彗星」が、今まさに観測の好機を迎えている。
条件が揃えば肉眼でも確認できる可能性があり、4月17日前後から22日ごろまでの明け方が日本からの実質的なチャンスだという。 Yahoo!ニュース
17万年ぶり、という言葉の重さをしばらく噛みしめてみた。
人類が農業を始めたのが約1万年前。
文字を持ち始めたのが約5,000年前。
つまりこの彗星が前回地球に近づいたとき、ホモ・サピエンスはまだ洞窟に住み、火を囲んで夜を過ごしていた。
その彗星が、今日の朝、あなたの頭の上の空を静かに通り過ぎている。
「すごいな」と思いながら、ふと気づく。
宇宙のスケールから見れば、今あなたが抱えている悩みも、昨日の職場でのひと言も、お金の不安も、人間関係の摩擦も——すべてが、ほんの一瞬の出来事だ。
そしてその「ほんの一瞬」の中で、私たちはあんなにも苦しんでいる。
あんなにも、傷ついている。
なぜだろう。
般若心経は、その問いへの答えを、たった10文字で告げる。
「度一切苦厄(どいっさいくやく)」
「一切の苦しみと災いを、乗り越えた」——。
「乗り越えた」——過去形なのが、深い。
これから乗り越えるのではなく、すでに乗り越えた、と言っている。
いったいどういうことなのか——。
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