
マタニティーライフ 太るなと言われた日に自分のためにスタバへゆく
妊婦検診。
夫がクリニックまで送ってくれたが
駐車場が満車のため
わたしだけ先に入った。
夫は、駐車場内の車の出入りが分かるとこで
停めればいいものを、車道に車を停めて
空車を待つようだ。
わたしは先に診察券をとおし
呼ばれるのを待合室で待った。
なかなか呼ばれず
その間も多くの夫婦が来院して
なぜ、うちの夫だけ来ないのか と思いながらも
来たときのためにと
混雑した待合室で立ってる男の人を横目に
二人掛けのソファに座り、夫を待った。
結局、夫は来ることなく
わたしの診察は終わった。
診察では、逆子と言われ
胎盤はまだ下のほうにあると言われ
体重は増えないように少し気を付けないと産むのが大変になると言われ
心配が増すばかり。
体重を注意されたことで
唯一の食べる楽しみさえ奪われた。
支払いを済ませ
外にでると駐車場は3台ほど空いていた。
夫は空車に気付かないまま
車道で停めた車のなかで、携帯をいじっていた。
車に乗り込むと
「どうだった?」と、診察結果を聞いてきた。
ほんとに聞きたかったなら
空車に気付く努力をするべきだったし
(現に、いまこの見渡すことが安易な小さな駐車場のなかで3台も空きがあるではないか!!)
さっき言われたことを
言葉にすると心配で泣けてきそうで嫌だった。
それに、わたしは
多分、心細かったのだと思う。
すぐそこにいると思うと、なおさら
側で一緒に付き添って一緒に聞いてほしいという
甘えがでてきたのだと思う。
こんなこと、ひとりで来てればないのだから
そもそも、ひとりで来ればよかった。
結局、話したいことはたくさんあったのに
言葉が出ず、帰りの車内は、「大丈夫だった」と
伝えたっきりほぼひと言も話さなかった。
夫はなにかを感じとったのか
道を間違えて遠回りしたり
青信号なのに発進しなかったり
不安な運転を繰り広げていたが
正直、どうでもよかった。
そんなことより、赤ちゃんの
これからがどうなるのかが不安だった。
先生には、4週間後でなく、
念のため2週間後に診察しようと言われた。
帰ると、
愛犬が心配そうにわたしの顔を覗いてきた。
かわりに涙がでてきた。
溢れる涙が悔しかった。
甘えるな と自分に言い聞かせた。
妊娠週数的にこの状態はきっと大したことない。
母になるのだ。強くなりたい。
じっとしてられなくて、
夫を置いて家から最寄りのスタバまで歩いた。
太るなと言われたのに
ホワイトモカとドーナツを食べた。
どんなもんじゃい と、体重や自分自身、
よくわからない 実態のない漠然とした不安に
メンチを切って 平らげた。
甘いものは人を前向きな気持ちにしてくれる力がある。
わたしは、強くなる。
この子を産む!!必ず。

ハンチバックの主人公は障害があり、人工呼吸器や吸引器が離せない女性。
その女性の「妊娠して中絶したい」という1文はかなり食らった。
妊娠機能はギリ保たれてるだろうけど、背骨も湾曲してるため出産は難しいという理由からくる言葉なのだが、
どうしても産みたいというわたしの思いは、恵まれてるのかもしれない。
ことごとく、人間は平等ではないのだ。