
110番が繋がらない恐怖💧
ちょっと寝過ぎてしまったよ
昨日は金曜日。
わたしは土日が休みなので、金曜日は仕事が集中する。
普段の睡眠時間は5.5〜6時間ほど。これ以上寝ようとしても勝手に目が覚めてしまうので、睡眠不足だとは思っていない。
それでも昼食後に15〜30分ほど昼寝をすることはある。パワーナップというには少し長めだが、夜の睡眠に影響が出るほどではないと思っている。
ところが昨日は、仕事を終えた午後7時頃から異様な眠気に襲われた。
とにかく眠い。
こういう時は、一度軽く寝た方が仕事もはかどる。そう思って横になった。
施設の中にあるわたしの部屋。いわゆる社長室には、仮眠用のベッドも置かれている。
「1〜2時間も寝れば目が覚めるだろう」
そう思っていた。
しかし、目が覚めると──
朝10時。
なんと15時間も寝てしまった。
「いやいや、寝過ぎやろ!」
「どんだけ睡眠負債たまっとってん! ウケる~~🤣」
おっと、寝過ぎて思わずハイテンションになってしまった。
謎の来訪者
ちょっと元気になりすぎたので、女の子とムフフなことをしたくなり、部屋にプロの方を呼び寄せた。
女子高生のブレザーというオプション付きだ。
来たのは制服がよく似合うあどけない顔立ちの女性。
黒髪に色白で清楚な感じを受ける。
こんな娘とこの後ムフフなことをするのか、なんて興奮しながらベッドに案内したその時、
ドン、ドン、ドン!
社長室のドアを激しく叩く音が響いた。
「……誰だ?」
今日は休みの日だ。施設の入口は閉まっているはずなのに。
息を潜めて様子をうかがっていると、ドアの向こうから男の怒鳴り声が聞こえた。
「そこにいるのは分かっているんだ!」
「早く出てこい、カナエックス!」
「施設内でそんな破廉恥なことをしていると、メディアに密告すればお前はもう終わりだぞ!」
……なんだ?
何が起こっている?
女性を見ると、彼女も怯えた表情で固まっていた。
それに、一体誰なんだ。
聞き覚えのない声なのに、なぜわたしの名前を知っている?
状況がまったく理解できず、全身の毛が逆立つような感覚に襲われた。
とにかく警察に電話しなきゃ。
震える手で110番を押す。
しかし、スマホから流れてきたのは信じられないアナウンスだった。
「留守番電話におつなぎします……」
……は?
なぜだ。
警察に誰もいないのか?
それとも、混乱して番号を押し間違えたのか?
確かに冷静さを失っていた。
この施設には至るところに監視カメラが設置されており、その映像はすべてスマホで確認できる。
それなのに、相手が何者なのかも確認せず、真っ先に110番へ電話をかけようとしていたのだから……。
荒らされたロビー
しばらく様子をうかがっていると、ドアを叩く音も怒鳴り声も聞こえなくなった。
諦めて帰ったのか……?
耳を澄ませながら恐る恐る社長室を出る。
誰もいない。
ひとまず安心したものの、この状況で女の子を部屋に残しておくわけにもいかない。
「今日はごめんね」
そう言って、一緒にエレベーターで1階のロビーへ向かった。
そして、エレベーターのドアが開いた瞬間――
目の前に飛び込んできた光景に、思わず息をのんだ。
家具や調度品は無残に荒らされ、パソコンや電話は床に散乱している。
事務所の書棚はこじ開けられ、中の書類はあたり一面にぶちまけられていた。
……何だ、これは。
誰が。
何の目的で。
確かに、経営という仕事柄、恨みを買うことはある。
しかし、ここまで露骨で派手な嫌がらせは経験がない。
辺りを見回しても犯人らしき姿は見当たらない。
暴れるだけ暴れて立ち去ったのだろうか。
とにかく、女の子を入口まで送り届けて帰ってもらった。
そして玄関の鍵を閉めようとして、もう一つ異変に気付く。
……鍵が開いていた?
ドアをこじ開けられた形跡はない。
玄関は二重ロックになっており、特殊なセキュリティキーがなければ開けられない仕組みだ。
予備の鍵は社長室の金庫で保管している。
それ以外は管理職しか持っていない。
胸の奥がざわつく。
これは外部の犯行なのか。
それとも……。
ひとまず玄関を施錠し、施設内の状況を確認することにした。
警察に繋がらない
しかし、その直後だった。
再び玄関の方から物音がした。
見ると、見知らぬ男が施設内に入ってきている。
30代くらいだろうか。
黒いスーツに身を包み、不敵な笑みを浮かべながらこちらを見ていた。
「やっと会えたな。カナエックス」
背筋が凍った。
確かに、今さっき玄関に鍵をかけたはずだ。
なのに、なぜ入ってこられる?
こいつ、鍵を持っているのか?
身の危険を感じた瞬間、わたしは走り出していた。
とにかく逃げなければ。
近くにあったエレベーターに飛び込み、急いで扉を閉める。
男は追ってこない。
それが逆に不気味だった。
震える手で、もう一度警察に電話をかける。
さっきは、慌てて番号を押し間違えたのかもしれない。
今度は落ち着いて。
確実に。
画面を見ながら、110番を押す。
発信。
しかし、聞こえてきたのは警察官の声ではなかった。
「はい、○○交通です」
……タクシー会社?
慌てて電話を切った。
すぐに発信履歴を確認する。
そこには確かに、
110番
と表示されていた。
その前の履歴も、110番。
間違えていない。
間違えていないのに、警察に繋がらない。
もう一度、慎重に「1」「1」「0」と番号を押す。
発信。
今度こそ。
そう願った。
しかし、スマホから流れてきたのは、またしても
「留守番電話におつなぎします……」
血の気が引いた。
どうしよう。
警察に繋がらない。
こんな時、一体どうすればいいんだ。
真相に気付く
エレベーターの中で、必死に考えた。
どうすればいい。
どうすればこの状況を切り抜けられる。
パニックになりながらも頭をフル回転させていると、ある違和感に気付いた。
……待てよ。
どうしてロビーに誰もいないんだ?
今日はわたしが休みなだけで、施設は通常どおり営業しているはずだ。
利用者さんも職員も、一人もいないなんてあり得ない。
それに、よく見るとロビーの造りもどこか違う。
見慣れた景色なのに、微妙に違和感がある。
その瞬間、頭の中で一つの考えが浮かんだ。
「これ……もしかして夢なんじゃ?」
わたしは昔から、ごくたまに夢の中で「これは夢だ」と気付くことがある。
そう思った瞬間だった。
パッと目が覚めた。
夢だった。
「本当に夢だったのか。ウケる~🤣」
とはならず、全身汗びっしょり。
心臓はバクバクで、しばらく現実に戻れなかった。
それにしても、ここまでリアルな悪夢を見るのは久しぶりだ。
そして、ここまで読んでくださった皆さん。
夢オチで本当にすみません(笑)🙇
皆さんへ質問
ただ、夢とはいえ色々と考えさせられました。
そこで皆さんに聞いてみたいことがあります。
もし、本当にこのような窮地に追い込まれた時、110番が繋がらなかったらどうしますか?
あるいは、警察が来るまで時間がかかるような場所だったら、皆さんならどう行動しますか?
もう一つ。
皆さんは夢の中で「これは夢だ」と気付いたことはありますか?
わたしは、ごくたまにあります。
夢の中で夢だと気付くことを「明晰夢(めいせきむ)」と言うそうですが、人によってはあまり良くない兆候だとも聞きます。
夢から出られなくなったり、現実と夢の区別がつかなくなったり……。
本当かどうかは分かりませんが、少し気になっています。
わたしは昔から、とにかく記憶に鮮明に残るほどリアルな夢を見ることがあります。
しかも、その夢には現実では会ったこともない人物や、行ったこともない場所が登場します。
不思議なことに、その人たちとの過去まで知っているんです。
「子どもの頃に一緒に遊んだ場所」
「昔こんな出来事があった」
そんな思い出まで、ごく自然に記憶として存在しています。
登場人物が同じこともあれば、まったく違う人のこともあります。
場所も同じです。
でも夢の中では、それが現実ではなく「もう一つの世界」だと、なぜか理解しているんですよね。
まれに「あ、もうあっちの世界へ戻らなきゃ」と夢の中の人物に告げて目が覚めることさえあります。
これが普通なのか、それとも少し珍しいことなのか。
皆さんはどうでしょう?
ぜひコメントで教えていただけるとうれしいです😊
最後に一つだけ。
施設に女の子を呼んでムフフなことなんて、現実ではしませんからね(笑)
念のため🤣