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イルカのヒレが、太陽光と風力の「弱点」を解決する?——英国オックスフォード発、潮力発電の常識を覆す£4.3M調達の挑戦 #再生可能エネルギー #潮力発電 #イギリス #スタートアップ #クリーンテック #オックスフォード大学 #資金調達 #エネルギー安全保障 #脱炭素 #海洋エネルギー

  • 割引あり

こんにちは、ポス鳥です。

今日のニュースはこちら。


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📰 今日のニュース1分まとめ

太陽光発電には、1つの致命的な弱点があります。

夜になると、発電量がゼロになること。


風力発電にも、1つの致命的な弱点があります。

風が止まると、発電量がゼロになること。


これは当たり前のことですが、電力を管理する側にとっては深刻な問題です。

「明日の午後3時に、太陽がどれくらい出ているか」は、天気予報でしか分かりません。

「来週の火曜日に、風がどれくらい吹くか」も、精度には限界があります。


ところが、 この世にひとつだけ、「100年後の発電量まで正確に予測できる」再生可能エネルギー があります。

潮力発電(ちょうりょくはつでん)です。


潮の満ち引きは、月と太陽の引力で動いています。

つまり、天気に関係なく、何十年先までも「いつ、どれくらいの潮流が発生するか」が、ほぼ完璧に計算できるのです。


🔍 では、なぜ潮力発電は普及していないのか

理由は単純です。

これまでの潮力発電の装置が、あまりにも大掛かりで、コストが高すぎた からです。


従来の潮力発電は、海の中に巨大なプロペラ(タービン)を沈めて、潮の流れで回す方式が主流でした。

イメージとしては、風力発電の風車を、そのまま海底に沈めたような装置です。


ところが、このプロペラ方式には大きな制約があります。

プロペラが回るには、 潮の流速が秒速2.5メートル(5ノット)以上 ないと、採算が取れません。


これは、世界中の海岸のうち、 ほんの一握りの「潮の流れが極端に速い場所」 でしか使えない、という意味です。

例えるなら、 「風速20メートル以上の場所でしか使えない風車」 を作ってしまったようなものです。

日本でいえば、台風の時にしか回らない風車。

これでは、いくら技術的に優秀でも、商売として成り立ちません。


⚡ そこに登場したのが、イルカのヒレにヒントを得た新しい装置

2026年5月、イギリスのオックスフォード大学発のスタートアップ、コーダル・エナジー(Caudal Energy)が、 約9.2億円(£4.3M、430万ポンド)の資金調達 に成功しました。


この会社が作っているのは、従来の「海底プロペラ」とは全く違う装置です。

プロペラの代わりに、 イルカやクジラの尾びれ(専門用語で「尾鰭(びき)」、英語でcaudal fin)の動きを模倣した「揺れるヒレ」 を使います。


プロペラは「回転」して発電しますが、この装置は「上下に揺れる」ことで発電します。


そして最大のポイント:この新しい方式は、 秒速1.5メートル(3ノット)程度の、ゆるやかな潮流でも発電できる のです。

従来方式の半分以下の流速で動く。

これが何を意味するかというと、 これまで「潮力発電は無理」とされてきた、

世界中の膨大な数の海岸が、突然、発電可能な候補地に変わる ということです。



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🌸 6月の情景から

6月の梅雨の合間、ふと海を眺めると、潮が静かに満ちてきているのが分かります。


あの穏やかな潮の動きの中に、実は膨大なエネルギーが隠れている。

そして、それを「イルカのヒレ」で取り出そうとしている人たちがいる。


今日は、そんな話をお届けします。


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📨 一般的なイメージへの疑問

「再生可能エネルギーといえば、太陽光パネルと風車でしょ?」


多くの方が、そう思っているかもしれません。

実際、世界の再生可能エネルギーの大部分は、太陽光と風力が占めています。


しかし、太陽光も風力も、「天気次第」という根本的な弱点を抱えています。

曇りの日、風のない日に、電力が足りなくなる。

その穴を埋めるために、結局ガス火力発電所を待機させておく必要がある。


「天気に左右されない再生可能エネルギー」は、ないのでしょうか。


実は、あります。

しかも、数十年前から技術としては存在しています。

ただ、コストと設置場所の制約が大きすぎて、ほとんど普及してこなかった。


それが、今回の主役「潮力発電」です。

そして、その制約を根本から覆そうとしているのが、コーダル・エナジーという会社です。


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💼 筆者コメント

貿易の現場にいると、エネルギーコストの話は避けて通れません。


工場の電気代が上がれば、製品の価格に跳ね返る。

電力供給が不安定な国では、停電リスクがそのまま納期リスクになる。


だからこそ、「天気に左右されない、予測可能なクリーン電力」は、単なる環境問題ではなく、 産業競争力の問題 です。


コーダル・エナジーの挑戦は、まだ実験段階です。

しかし、「潮力発電のコスト構造そのものを変える」という発想は、長期的に非常に重要だと感じます。


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📑 本文予告

この記事では、以下の5つのポイントを解説します。


第1章: コーダル・エナジーとは何者か?——オックスフォード大学の「動物飛行研究」から生まれた異色のスタートアップ

第2章: 「イルカのヒレ」が、なぜプロペラより優れているのか——技術の仕組みを噛み砕く

第3章: 潮力発電の市場と競合——なぜ今、投資家が動いたのか

第4章: 日本との接点——九州電力の潮流発電と、世界の潮流発電競争

第5章: この技術が「本当に普及する」ための、3つのハードル


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