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【Red Flag🚩#7】変えるべきは憲法かそれとも現実か|9条と自衛隊

    ※この記事は内容部分は無料で全部読めます。

    政治の話が大好きな皆さま、お待たせ致しました!

    市民と野党の共闘を応援するシリーズ、【Red Flag🚩#7】!

    今日は、2018年の明治大学付属明治中学校、社会の入試問題を通して憲法について理解を深めましょう!

    ☆問題篇

    2017年5月、日本国憲法は施行されてから一度も改正されることなく、70年という節目の年を迎えました。
    (中略)
    憲法を時代に合ったものに変えていくべきなのか、今の社会を憲法が目指すかたちに近付けるのか、最終的に判断するのは国民投票を行う国民ですから、関心を持ってニュースを読み解くことが大切です。

    (問)太字部分について、
    (A)「憲法を時代に合ったものに変えていく」か、
    (B)「今の社会を憲法が目指してきたかたちに近付ける」か、
    あなたの考えはどちらの意見により近いですか。
    (A)・(B)どちらかを選んで、その理由を説明しなさい。


    …いかがでしょうか?これを小6にぶつけるのですから、相変わらず私立中学というのはすごいですね。

    私のフォロワーさんにはおそらくは護憲派が多いでしょうから、Bを選ぶ方が多いと思います。

    とはいえ、入試問題ですから、どちらかでないといけないというのでは不公平ですね。それぞれの立場で、どういう主張が可能なのかぜひ考えてみてください。

    ☆Aを選んだ場合(ダメな解答例)

    「憲法を時代に合ったものに変えていくべきだ」…自民党や応援団が泣いて喜びそうな意見ですね😝でも、理由はちゃんと説明できるのでしょうか?

    単に「年数が経ったから」「古くなったから」「70年以上一度も変えてないのはおかしいから」のようなネトウヨレベルの答案では点はつきませんよ😝

    これらは、「なぜ憲法を変えるべきか」と問われて「変えるべきだから」と答えているのと同じなのです。何も説明していませんね。「A=A」と言っているだけ。こういうのをトートロジー(英語:tautology、同義語反復)と言い、世界ではまともな社会人は恥ずかしすぎて絶対にやってはいけないとされているモノの一つです。

    一部の政治家さんが大好きな「ご飯論法」とか、「その指摘は当たらない」とかもこれに近いですね。「なぜ辞めたのか」と問われて「前例踏襲を打破したいから」と答えるのもトートロジーの典型です。つまりとても恥ずかしい大人だということです😝

    「外国では何回も憲法を変えているから」というのも、ではどうして日本の憲法を変える必要があるのか、という問いに答えてないのでやはり失格です。この記事では割愛しますが、外国の憲法は割と細かい手続きについても規定があるので、何回も憲法を変える必要があったというだけですね。

    ☆Aを選んだ場合(許容され得る解答例)

    許容され得る解答例としては、

    ✅今の憲法に「新しい人権」(プライバシー権、知る権利、アクセス権、環境権など)を明記することで、今まで以上に人々の権利の保障を手厚くできるから。

    ✅内閣による恣意的な衆議院解散を防ぐ規定を新設することで、三権分立の機能を適正化できるから。

    ✅憲法24条に「同性婚を禁じる趣旨ではない」旨を明記することで性的マイノリティの権利保障がより確実になるから。

    のような、憲法本来の役割である、人権保障や権力の抑止をより強化するような解答であれば、認めてもよいでしょう。これらは試験の解答としてだけでなく、信頼に足る野党連合政権が樹立できた暁には、積極的に検討されてもよいと思います。

    ☆Bを選んだ場合

    やはり平和主義が解答しやすいでしょうか。

    ✅今の憲法があることで、日本は70年以上にわたって一度も戦争をすることなく平和や安全が保たれてきたから。

    小学生の解答には、

    ✅新しい人権については法律を作ればよく、憲法を変える必要はないから。

    というものもあったようです。憲法を維持すべき積極的な理由とまでは言えないですし、権利をきちんと憲法に位置づけることには相応の理由があるので厳密には解答として不十分だとは思います。しかし小学生の解答としては、憲法と法律の違いがちゃんとわかっていて凄いなと思います。

    一方、「今のままで十分だから」「70年変えなくても何も不都合がなかったから」等は具体性がなくダメな解答例になってしまいます。護憲派もきちんと理由が言えるように勉強しておいてください。

    ☆憲法9条と自衛隊

    さて、入試では難しいので避けたほうが無難だと思いますが、この問題の本質はやはり憲法9条と自衛隊でしょう。

    憲法9条をおさらいしておきます。

    ✅日本国憲法第9条 

    1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
    2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

    政府見解は、ごちゃらごちゃら理由をつけて「自衛隊は違憲ではない」と言っています(詳細は例えば防衛省のページなどをご覧ください)。

    しかし、素直に読めば自衛隊が「陸海空軍その他の戦力」に該当することは明らかでしょう。

    ※自民党が憲法改正を望んでいることもその証左です。本当に違憲でないのならば憲法9条を変える必要はないのですから。

    ☆憲法は「理想・目標」を描いたもの

    中学入試問題に戻って考えますと、この問題は結局は、

    ✅憲法という、理想や目標を現実世界に合わせて引き下げるのか

    それとも

    ✅現実世界のほうを引き上げて、憲法という高邁な理想に一歩でも近づくように努めるのか

    という究極の二者択一だったのです。目標を下げるのか、それとも現実を上げるのか。入試で偏差値が少し足りない受験生がいたとして、志望校を下げるのかそれとも自分の学力を志望校に合格できるよう高めるのか、というのと一緒です。人生長く生きていればこういう場面は極めてよくありますね。その究極の問いです。どういう社会にしたいですか、という問いです。

    例えば、日本における男女不平等は酷いし、障害者差別も酷いし、外国人へのヘイトも酷いですよね。現実世界は差別のオンパレードです。

    …だからといって、あらゆる差別を禁じている憲法14条を廃止してしまえ、となりますか?ならないですよね。少しでも差別がなくなるように努力していくのが人類の営みというものでしょう。

    私は、憲法9条(平和主義)も同様に考えるべきだと思うのです。安易に現実に合わせて憲法を下げるのではなく、あくまで理想を追求するべきではないのか、と。

    ☆現実を理想に近づけよう!

    ここで、日本共産党が憲法9条と自衛隊をどのように考えているのかについてご紹介します。(私は党員ではないので、動画や綱領の私なりの理解です。党員の皆さま、誤りがありましたらご教示くださると幸甚でございます🙇‍♀️)

    自衛隊と憲法9条とは矛盾しており、両立しない。9条2項を素直に読めばそうなります。

    そうであるならば、どちらかを変えるしかありません。

    ところで、憲法9条の描く理想とは何かを考えますと、それは「武力によらない平和」ということです。徹底的に揉め事は話し合いで解決していくんだ、という姿勢と決意です。

    さて、もし憲法9条を変えたらどうなるでしょうか?

    上記の理想を放棄してしまうのですから、海外で自由に戦争できる自衛隊になってしまうでしょう。

    そうであるならば、9条の理想に自衛隊の現実を合わせていくべきである、と考えるのが論理的帰結です。

    …とはいえ、今すぐ一気には自衛隊をなくすわけにはいきません。既に自衛隊は、災害救助その他で大きな役割を果たしています。

    将来、共産党が政権を担い、憲法9条に基づく平和外交によって日本があらゆる国と平和的な友好関係を作ることができたとします。

    その結果、世界や地域の平和が安定して、国民の圧倒的多数が「自衛隊なしでもやっていける、安心だ」という合意が十分に熟したところで、自衛隊の発展的解消の措置に着手する。

    というのが日本共産党の考えているプログラムだそうです。

    残念ながら、これにはかなりの時間はかかるでしょう。ですから、共産党が政権獲ったらすぐに自衛隊を解消する、とは考えていません。

    そうではなく、一定の期間は自衛隊を残し、隊員に敬意を払って対応しながら都度、必要な任務に当たってもらうことになるでしょう。

    柔軟に一歩一歩、現実を変えていく。究極の理想として、やがては憲法9条の完全実施をしていく。

    …ということです。

    というか、私の説明読むより動画見たほうが良いと思います😝2分19秒です。

    これは志位和夫委員長の言ではなく私見ですが、自衛隊は防衛だけでなく災害救助などで既に顕著な功績があります。ですから、将来的には消防隊員みたいな位置づけにして、相手国の侵略ではなく自然災害から日本を守ってくれるヒロイン・ヒーローとして活躍してもらいたいと思います。

    違憲と考えるからといって、邪険に扱うとか敬わないとかそういう話ではない、ということは自衛隊のご本人や関係者の方々にもご理解いただきたいと私は考えます🙇‍♀️

    特定政党の私兵みたいに扱われるより、そのほうがよっぽどやりがいがあるのではないでしょうか。

    ☆まとめ

    今日は、憲法か現実かという、究極の二者択一について入試問題をとおして考えていただきました。

    結論を押しつけることは本意ではありません。私は皆さまに考える素材やきっかけを提供致しました。ぜひ、自分の意見を他人に説明できるほどに考え抜いていただき、支持政党を決める一助としてください。

    今の日本は「思考停止」という病に陥っています。人間は考える葦であり、生きるとは考えることです。ぜひ思考を継続してください。またねー!🧡


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