
【歌詞・曲】風花(かざはな)
あなたは 気づいていたかな
昨日の 静かな 散歩道
濃密な 気配だけが
一瞬 かたちを結ぶ
陽炎みたいに 揺れて
そのまま夜へと 溶けていく
森を渡る 風だけが
静かに 語りはじめる
木々が 擦れる 音さえも
ひとつの 意味に 変わるから
言葉なんて いらなくて
心へすうっと 染み込んでく
瞳の先に 見える色
景色が深く 刻まれていく
果てしない 時の果てで
風が止んだ その刹那
しずくが みな面(も)に 落ちてゆく
街は 何も 言わないまま
今日も 静かに 息をしてる
あなたは ただ そこにいて
すべてを そっと 抱きしめる
魂は あの風のように
どこにも 名前を 持たなくて
ぜんも あくも 飛び越えて
ただ 鮮やかに 流れてく
ざあっと 風が揺れた
広がってゆく 波紋
来ては去り 消えてまた
違う姿に 変わるだけ
果てしない 天空(そら)の果てで
風が 止んだ その刹那
このはが ゆらりと ゆらめいた
パチン、と 音もなく
すべての 辻褄が 繋がる
その風花が 空へ舞う
冷たくて やさしくて
果てしない 世界の果てで
あなたの 花の色は
最後まで あなたのもの
来ては去り
また消えていく
風が止む
世界がそっと
問いを遺す
パチン