
私が発達障害?心身ともに健康で生きていきたい誰かに…。
私は1968年生まれのどこにでもいる、いわゆるアラ還です。
他の人と違うところと言えば、この5年ほどは完全専業主婦で、(お金持ちではありません!)元々働く体力がないところでしょうか。(仕事をしていた時も月に3〜5日くらいしか働いていません。)
家族は夫と老猫2匹。子供は独立して県外にいます。
パートでもしたらいいのは、重々承知しています。
ところが…。私には大きな欠陥があったのです…。
ライフバランスという言葉を借りれば、私のライフバランスは70%が睡眠。
残り30%でなんとか生きている状態だったのです。
とにかくすぐに疲れる。
あ、人と会う時はむちゃくちゃ喋ります。むちゃくちゃ元気です。
家族に帰ってから、「母、よく頑張ってたけど、喋りすぎだよ…。」と注意されるくらい喋ります。
ただ、その前後に必ず寝ないと無理なんです。
まず、人に会ったり、用事がある前には寝ないとHPが溜まらないのです。
これから自分のベストパフォーマンスを出すためにはHPチャージが必要なんです。
そして…。用事が済んで帰宅すると…。
HPを全て外で使い切ったので、ボロ布になって、倒れるように寝る。
夕飯の支度?無理無理。
洗濯物を取りこんで畳む?外出日には洗濯など最初からできていません。
そして、日常生活でも、眠気はやってきます。
家族が帰宅しても、ソファかお布団で寝ている状態は日常茶飯時。
「なにか適当に食べてください…」というメモを置いておいたり、宅配のお弁当を頼んだり。
24時間以上寝込むこともよくありました。
朝、なんとかお弁当を作って夫を見送る。
そのまま布団へダイヴ。
眠いというか…体がだるい…。起きていられない。お腹も減らない。なんならトイレもほぼ行かない。生態活動が止まっている感じ。
夜、シャワー…無理。明日のお弁当は無理です。夫よ、頼んだ…。とにかく寝る…。
眠い。24時間以上眠り続けられる自分も怖い…。
心身ともに健康な生活からは程遠い自分。
そんな私は34歳の時にパニック障害になってしまいました。
それから10年、パニック障害と付き合う羽目に…。
パニック障害とは何ぞや、と言われたら…。私、すごく上手に説明できるようになっています!
「あなたは今道路を歩いています。ふと下を見たら…道路と思っていたのは高層ビルに張られたロープの上だったのです!と言う様な感覚が突然襲ってくる感じがパニック障害です。」
分かりやすくないですか?
突然心臓バクバク。逃げたいのに逃げられない。怖い…。体の力が抜けていく…。でも倒れたら真っ逆さまに落ちてしまう恐怖。
本当に不思議な病気です。
突然起こるんです。
しかも、やっかいなのは、いつなんどき、またあの怖い気持ちになるかもしれない…という予想をいつもしてしまうこと。
毎日平常心なんかでいられません。だって、咳しただけで、突然襲ってきたりするんですよ?
正直、やってらんないわよ…という気持ち。
投薬は、普通抗うつ薬を内服して、不安な気持ちになる前(予言者のようにこれからパニック症状がでるやもしれぬ、と考えるんです。)もしくは不安な気持ちになってしまった時(パニック症状がもう出ちゃった時ですね。気分最悪です。)に頓服薬として抗不安薬を飲む、といった感じです。
今も私は頓服薬を常備しています。そのおかげで、ここ10数年はパニック症状は出ていません。
その代わりにというのも変な話ですが…。
私、うつ病と診断されました。
44歳の頃、パニック障害が軽くなって、抗不安薬を頓服で飲むだけになって(嬉しかったなあ…薬が減るとそれだけ自分が偉いような気がしてたんですよね。)2ヶ月ほど経った頃、当時偏頭痛で脳外科に通っていたんですけど…。
その先生がある時「君、うつ病だね!」と爽やかに宣言したんです。
うつ病の簡易チェックリストを見せられて…。どれもこれも「はい」になる私…。
ちなみに、どんな質問かと言いますと…。
◯身体がだるく疲れやすいですか?
◯最近気が沈んだり気が重くなることがありますか?
◯朝のうち特に無気力ですか?
◯首筋や肩がこって仕方がないですか?
◯息がつまって胸苦しくなることがありますか?
などなど…。
当時、私は、いやこれ、誰でも「はい」になるでしょ?と思っていましたが、今考えると、誰でもはならないね…。うん、ならない。
抗うつ薬、内服で処方されました。
それから5年以上ずっと。
とはいえ、当時はうつ病もまだマイナーで、本人もあんまり気にしていなかったんです。
まあ、薬飲んでるけど、生活はできてるもんね。(できてないけどね!寝てばかりだからね!)
そんな風にアラフォーを過ぎ、50歳を数年過ぎた頃。
さすがの私も、これ…ちょっと普通の感覚じゃないぞ…。という体調になりました。
不安感が襲ってくる。小さな物音などにびくびくする。胸が締めつけられるような感覚。
なにがあるわけでもないのに泣けてくる。
これは…。世に言う「うつ病」なのでは…?(いや、あなた抗うつ薬ずっと飲んでますけどね、と突っ込んでください。なんと私、自分がパニック障害になってからほとんどずっと抗うつ薬飲んでることに気づいたの、ついこの間のことなんです。)
当時はうつ病もポピュラーになっていましたし、心療内科の数も増えていました。
が…。予約制がほとんどで、どこも数カ月待ち…。
いや、今診てもらいたいのよ…。
ネットとは便利な代物ですよね。
「心療内科 予約なし」
で、自分の住んでる市を入力して検索すると教えてくれる…。
私の調べた限り、住んでいる市内で予約なしで診てくれる心療内科は2件しかありませんでした。
心療内科への敷居が低くなったのはとても嬉しいのですが、(パニック障害になった頃は心療内科?ちょっとヤバい人?という感覚がまだ残っていました。)今診てもらいたいくらいしんどい人には、本当に悩ましいですよね。3ヶ月待ちとか言われても…。それまでどうすれば?という気持ちです。
当時の私は、予約なしの心療内科に駆け込みました。
ポロポロ泣きながら今の状況を説明しました。
病院で泣くとか…。恥ずかしい…のはもう通り越してしんどかったのです。
薬、たくさん処方されました。
そこで治ればよかったんですけどね…。
なんか、普通数カ月でうつ病って治るってネットに書いてるのにね…。
結論から言うと、投薬ほぼマックスに出してもらっても、体調はあまり良くなりませんでした。
初診の時の症状よりは良くなっているけれど、不安感や焦燥感、落ち込み感がなくならない…。
もともと、寝てばかりの生活だったのに、その生活自体にものすごく罪悪感が出て…。
こんな役立たずな人間は存在する価値がない、と思っていました。
とにかく、気持ちがしんどい。元気な振りをするのもしんどいけど、元気じゃない自分でいるのもしんどい。
駄目な人間だな…。
みんなに迷惑かけてばかりだな…。
心身ともに健康な生活って…どこかに売ってないかな…。
健康って宝だよ…。
うつ病はセロトニンを増やすといいますが、朝日を浴びる元気も、外で運動する元気もないんだって…。
駄目人間の上塗り気分です。
このまま、うつ病と一生付き合っていくんだろうな…。
そんなことを考え続けて過ごしていたある日。
長女が、「母、私がした発達障害の検査受けてほしいなあ。絶対母って発達障害だと思うんだよね〜。」と言ってきました。
長女のことを説明するとですね…。小さい頃からちょっと不思議な所がある子だったのですが…。
中学の頃から体調不良が続いて、高校生の時にASD、大学生の時にADHDと診断された子なんです。
当時はまだマイナーな発達障害たち。(ADHDもASDも発達障害の1種です。)それってなになのよ!?と家族で右往左往していましたが…。そして本人も本当に色々悩んだと思いますが…。
社会人となった現在。
コンサータという薬(12時間効きめがあり、向精神薬なので、厳重に管理されているお薬です。)と、本人が生み出したライフハックのおかげで心身ともに健康に暮らしています。
そんな長女に発達障害では、と?検査をしろ、と?
いや、母は長女のような不思議ちゃんではなく、ただのどこにでもいるアラ還さんですよ?
確かに健康ではない…。しかし発達障害って…。私にそんな症状ないのだけれど…。
でも…。どこかひっかかる…。
長女って、なにか根本的なところな私と似ているんです。
ネットでこっそり調べてみました。
過眠もうつ病も、発達障害と関係がある、というものばかり目につきます。
あと、自分の性格を見返してみました。
私、よく人と話したことを忘れるなあ…。
明日映画行こう!とか、来週出かけよう!とか夫に話したこと、よく忘れてた。
中学の頃からずっと「口ばっかりなんだよねー」と友人によく言われて落ち込んでいたけれど、よくよく考えたら、その場では思ったことを話してるんだけれど、次に話す時はその内容を忘れていて、相手はきちんと覚えているのに、覚えてなかったからなのかもしれないな…。
あと、時々突拍子もない話を持ちかけて夫を困惑させること多いよね。
突拍子もない、というのは…。例えばうつ病も酷くて家族の協力なしには生活がなりたっていないのに、突然サッカークラブに入りたい!入って元気な姿を見たら家族も喜ぶだろう!と勝手に妄想を膨らませて、夫に「私、サッカークラブに入ろうと思う!」と笑顔で宣言したりすることです。(ちょっとやめとこうか?とやんわり断られて、なんで断られるんだろう?と不思議に思ったものです。今なら分かります。どうかしてるよ、私!!)
そういうのって、性格だと思っていたけれど、調べていくと、発達障害に繋がっていく…。
もしかして…。発達障害なの?私…。
この生きづらい気持ちというか、生きづらい体調の原因。心身ともに健康でない私。うつ病なのかい、発達障害なのかい、どっちなんだい?
けれど…。残念ながら…。
心療内科で発達障害のことを相談すると、「そんなことまで考えていたらきりがありませんよ。」と言われてしまいました。
そうか、確かにきりがないよね…。
今のうつ病を治しもしないで、病名ばかり追いかけるのはいけないよね。
それでまた落ち込む私。
そんなとき、私の人生の大きな転機がやってくるのです。
まず…。
通っている心療内科の先生が体調不良で診察がほとんど出来なくなってしまいました。
うつ病にも波があって…。今日は酷いな…薬とかまた考えてもらいたいな…とか思いながら診察に行っても、先生がおられないときが多くなりました。
私、困っていました。これ…通い続けていいのかな…。別の病院に転院したほうがいいのかな…。
そんなことを考えながら過ごしていた、とあるお盆。子供が帰省していました。
長女が、「ねえ〜くどいけど、ほんとに検査してみて!お金払うから!」と言ってきました。
先ほどから長女が勧める発達障害検査とは、「ウェクスラー成人知能検査」(ざっくり言うと知能指数で得手不得手を探す検査です。)とASDとADHDのアンケート検査のことです。
なんじゃそれ?
と思われることでしょう。
私も長女の検査結果を見た時に、あまりに説明が難しすぎて、なんじゃ?と途中で読むのをやめてしまったくらい、専門的な検査です。
しかし、今回の長女の言葉。
私の大きな転機となりました!
突然私の中にきちんとした計画がたったんです。
検査を受ける!
検査を受けたら、発達障害に理解のある病院に変わりたい!
そして、もし私が発達障害ならコンサータを処方してくれる病院に変わりたい!
発達障害じゃなかったら、その病院でうつ病を診てもらう!
この計画は、うつ病で体調不良の私には実はとてもハードルが高かったのです。
まず、発達障害検査をしてくれる病院を探すのにひと苦労。(なんとか見つかったものの、ドクター不足の為、診察は受け付けていないとのことでした。)
次に、発達障害に理解があって、コンサータを処方できる病院を見つけて、そこで診察してもらうようにお願いするのにひと苦労。(コンサータを扱っている心療内科は市内で3件しかありませんでした。その中でホームページの印象がよいな、と思った病院へ電話しましたが、やはり初診予約は数カ月待ち。でも私が本当に困っていることを考えてくださって、融通を利かせていただいたのです。あ!初診を繰上げにしてもらったのではないんです。まずは自由診療という形で看護師さんと長い時間面談をして、数週間後に先生と再診という形で診察していただく、という、書きながらも分かりづらいよね、と思われる方法をとっていただいたんです。)
ちなみに…それだけ頑張って受けた検査の結果は…。
知能指数に取り立てて問題はないけれど、アンケートリストの結果、ADHDの可能性は否定できない、といったものでした。
正直、落ち込みました。
発達障害なら、まだ納得できる特性も、結局はただの性格で、うつ病に加えてポンコツな性格なだけの人間じゃん…と思いました。
そんな曖昧な結果を持って、新しい心療内科へと行きました。
もちろん頓服薬は飲んで行きました。
発達障害に理解がある先生に診てもらう…。
期待と不安でいっぱいでした…。
と言いたいところですが、正直もう疲れ切っていたので、助けてください…誰か…。という気持ちのほうが強かったです。
診察してもらうまでに、予約時間から1時間以上は待ったと思います。
心療内科って確か5分くらいの診察で終わるってどこかで読んだことがあるけど…。
まあ、私も今までそんな診察を受けてきたのだけれども…。
先ほどから診察室の扉を見ているけど、短くても10分くらいは診察室から患者さん出てこないな…。
「◯◯さん」
あ、呼ばれた…。
「お待たせしました」
優しそうな先生だなあ…。
「薬を少し変えてみてもいいですか?」と聞かれたことと、
「今のところは軽度のうつ病だと思います。あとは双極性障害と発達障害の可能性もないとは言えないので、また時間をかけて一緒に考えていきましょう。」と言われたことくらいしか頭に残っていません。(たぶん緊張していたのと、とてもしんどかったので、それ以外の記憶が飛んでしまっています。)
軽度なのか…。
こんなにしんどくても…。
そっか…。
でも…すごくいい先生だな…。
説明もとても分かりやすくて、丁寧に時間をかけてくださって…。
結局私も10分以上診察していただいてる…。
こんなに素敵な心療内科ってあるんだ…と思いました。
今まで通った心療内科が悪いのではなくて、この病院が良すぎるのだと思います。
こんな診察してたら、先生のほうが体調崩すのでは…と心配になるくらい真摯な姿勢で患者さんと向き合われていらっしゃる…。
病院、変えてよかったな…。
私、ここの病院で元気になれるかもしれないな…。と思いました。
なのに…私ったら…。
ちょっと良くなったと思ったら悪くなる、の繰り返し。
その度、先生は真剣に考えてくださって、薬も変えてみたり、ゆっくりしましょうね、と声をかけてくださったりしてくれました。
なんで良くならないんだろう…。
なんでこんなにしんどいんだろう…。
そんな日々を送っていたある日の診察日。
私はスマホに書いたメモを、先生に見てもらいました。
「なにもする気がおきない感じが続いています。正直消えてなくなりたいです。(生きたいと思っているのに困っています)食欲も自分から準備して食べるのがおっくうで食べないことがあります。朝3時頃に目が覚めるので、そのまま起きることが多かったです。
病気と長く付き合ってきて疲れてきました。
長女が同じような症状のときにコンサータを飲んで体調がよくなったと聞いています。
私が発達障害ということは考えられますか?もしそうならば、お薬を試したいと思っています。
今の症状が劇的に良くなる病気でないのは理解しているつもりですが、今はしんどいし、助けてほしいです。」
もう限界だな…。もう疲れた…。眠ってHP貯めてたけど、それもできなくなっちゃった…。
消えてしまいたいな…。
先生にあんなに色々考えてもらって、薬も症状に合うようにしてもらっていたのに…。
すみません、先生…。
そして…。
自分から、発達障害ではないですか?
コンサータを飲みたい、と書くなんて…。
こんな患者、いないよね…。
変な患者だよね…。
私、長女を見て、コンサータに期待しすぎているんだろうな…。
っていうか…そんな簡単に出せる薬じゃない…。
すごく厳重に管理されてる薬だよ?
メモを読んで、深刻な顔をされる先生…。
先生は過去の私のデータを見ながら、どんなことで自分が発達障害では?と思われていますか?と尋ねられました。
とても忘れっぽいこと。
物事をいつもぐるぐる考え続けること。
家族との会話中、話がどんどん飛ぶと言われること。
そんなことを答えた気がします。(しんどすぎて、記憶が曖昧です。)
「今までの診察の◯◯さんの感じと、今日のお話を伺った限り、◯◯さんは、脳内の多動がひどいのだと思います。そういう意味で、発達障害と考えられます。コンサータを脳内の多動を抑える為に処方してみましょう。」
脳内の多動…。
女性のADHDっていう本、買ったなあ、長女の為に…。
女の子の発達障害は外に出にくいって…。
その代わり頭の中が多動になっていることがあるけれど、見えないので見つかりにくいって…。
私…発達障害でコンサータ飲んでもいいのかな?
私、今までこの脳で生きてきたんだけれど。
普通の人として生きてきたんだけれど…。
私はどこにでもいるアラ還で…。
みんなと違うところは、働ける体力のない駄目な人間なところで…。
抗うつ薬、もう20年以上飲み続けて…それでも全然よくならなくて…。
家族に迷惑ばっかりかけてきて、生きる価値なんてないってずっと思っていて…。
恵まれているから。
家族や周りの人たちがいい人ばかりだから生きてきたけど、そうじゃなかったら、とっくに人生終わってた…。
それを発達障害のせいだって…言ってもいいのかな?
私の努力不足のせいじゃないことにしていいのかな?
私、コンサータを試したい。
もし、コンサータを飲んでもなにも変わらないのなら…。
諦めよう。
私は希死念慮と戦いながら、寝込みながら、なんとか生きていくしかないんだ…。
コンサータを処方されたのは約1ヶ月後の診察の時でした。(厳重なので…。)
診察の時の体調は最悪…。
相変わらず希死念慮と戦う日々でした。
診察の数日前、夫に、消えてしまいたいと思っている、ということも告げました。
そんなこと言われても困るよね…。
「薬飲んでるから本当には消えないからね!」と明るく話したけど。
本当は…。
誰にも迷惑をかけないのなら消えてしまいたい…。
でも…。
どう考えても迷惑がかからない消え方ってないんですよね…。
あと…。
残された家族の心の痛みを考えると…。
愛する人達にそんな思いをさせたくない…。
私の希死念慮は、私の苦しみなだけで、他の人に迷惑をかけてはいけない。
どれだけ毎日マイナス思考で頭がいっぱいでどうしようもなくても、生きていくしかない…。
そんな中の診察でした。
「では、今回からコンサータも出しますからね。明日の朝から飲んでください。1週間後にまた診察に来てくださいね。うつ病のお薬はそのまま出しておくので飲んでください。」
と言われて処方せんをもらいました。
翌朝…。
生まれて初めてこんな厳重に管理されている薬を飲みます。
様子がどうなるのか、メモしてみることにしました。
服用して30分。
変化なし。やっぱり変わらないんだ…。諦めるしかないんだ…。
1時間後。
気のせいか頭の中が整頓されていくような不思議な感覚がする。
2時間後。
しないといけないのに何もできない。どうしよう…という焦燥感を感じない。
何もせずにぼおっとしている時、いつもは罪悪感と不安感で頭がどうにかなりそうになるのに、頭と心が全くそんなことを考えない。
3時間後。
駄目な人間だ、消えてしまいたい…と思い続ける感覚が全くない。
今まで、用事が◯日にあると、緊張して数日前から寝込んでいたが、実際に数日後にある用事をカレンダーで見ても、ああ、◯日に用事があるんだ…と考えるだけで、緊張しない。
5時間後。
洗い物もいつもなら、こんなこともしんどいなんてダメな人間だ…とぐるぐる考えながらするけれど、日常の中の普通の出来事(例えが変だが、トイレに行く感じ。)という感覚ですることができた。
新聞が普通に読めた。
最近読み始めるとざわざわと不安感が出るので、読めなかったのに…。
眠りたいという気持ちが全く起こらない。
横にならずに過ごせたのはもう、数えられないくらいの年月ぶり。
7時間後。
普段は夕方は1番苦手で、夫が帰ってくるときに体調が悪いと申し訳ない、今日はどうだろう、と不安になるのが、どうだろう?という気持ちさえ起きない。
10時間後。
このところお風呂やシャワーに入るのが面倒な時がよくあって、入れない日があったが、普通の出来事として入れた。
11時間後。
ずっと頭の中が静かだな…と感じる。ぐるぐるしない。12時間目以降が少し心配。
12時間後以降。
少しずつもとに戻るような感覚があったが、そこまでびっくりする変化じゃなくて安心。
これなら薬を飲んでいけそうな感じ。
これがコンサータ服用初日の私の書いたメモです。
正直…。
驚きすぎて…。
本当に驚きすぎて…。
感想が言えない…。
今までの私とは全く違う…。違いすぎる…。
今まで…いつもいつも緊張して、不安で、焦って、悩んで、頭の中で考えがずっと止まらなくて…。
家にいても、出かけても、何をしてても、落ち着かなくて…。
でも…それでずっと生きてきた…。
眠くて、だるくて、でも元気でいなきゃ、って頑張って…。また眠っ
て…。
ずっとずっとそれで生きてきたんだよ…。
私の人生なんだったのかな?
あんなにしんどかったの、なんだったのかな?
家族にたくさん迷惑をかけてきて…。
なのに、今、なんの緊張も不安も感じない…。
家でなんにもしていなくても、ソファに座ってぼおっとしても…。
なんにもしていない私は駄目な人間だ、とぐるぐる考え続ける罪悪感がない。
あんなに毎日眠かったのはなんだったのかな?
全然眠くない。
ただ、静かに時が流れていくだけ。
こんなに静かなの?時間って…。
こんなに穏やかなの?世界って…。
今まで私の見ていた、過ごしていたものは何?
1週間後、診察の日がきました。
私。「1番例えるのにぴったりだと思う説明を考えてきました。頭の中が今まで休日のテーマパークだったのが、枯山水庭園のようになりました…。なんか…こんな日が私にくるなんて…。こんな楽な生活を送れるなんて…。」
先生の前で泣きました。
ほんとは…。
今までの人生を返して!
私の今までの人生ってなんの為にあったの?
と思います。と先生に伝えたいくらいでした。
でも…。
過去を悔やむより、今、穏やかな時間を過ごせることが。
こんな時間が私に訪れるんだ…という感動と、有難さのほうが大きくて、そこまで言えませんでした。
投薬が始まって1ヶ月後。
ずっと気にしていたことを先生に伝えました。
「自分から発達障害とかコンサータとか言う変な患者で本当にすみません…。こちらから無理矢理みたいで…。」
「いえ、きちんとした確証なしに投薬することは絶対しませんよ。◯◯さんには発達障害と診断される要素がきちんとありました。体調よくなって、本当によかったですね。」と先生。
私…本当に発達障害なんだ…。
コンサータ飲んでもいい人間なんだ…。
今、コンサータを飲み始めて数カ月経ちます。
朝、普通に起きてお弁当を作っています。
笑顔で夫を見送って、その後、掃除や洗濯、趣味に時間を使っています。
人に会ったり、1人でカフェに行ったりしても、緊張もしないし、疲れもしません。
寝込むこともありません。
夕方、洗濯物を取り入れ、夕飯の準備をしながら、夫の帰りを待っています。
平凡な普通の生活。
でも今まで私が1度も手に入れたことのなかった生活ができるようになったのです。
心身ともに健康な生活って…私にとっては、こんな普通の生活のことだったんだ…。
こんな風に時間ってさらりとした感じで流れるんだね。知らなかったよ…。
今、生きづらくて困っておられる方。
もしかしたらその生きづらさは発達障害のせいかもしれません。
検査を受けられたり、真摯になって考えてくださる心療内科を見つけたりすることも、選択肢の1つとしてお持ちになるのもいいかと思います。
もしかしたら発達障害かもしれない…。でも、生きづらくない方へ。
たぶんすごい集中力や、アイデアの出る素敵な人生を送っておられるはず。検査などはせず、ぜひそのまま人生を謳歌されてください。
皆さんが心身ともに健康で幸せな人生を送れますように…。心から願っています。