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マンジャロが流行る時代。日本の美容業界に感じる違和感

    ※この記事は、美容医療やSNSを見て感じた個人的な考察です。

    マンジャロを使っている人や、美容医療を受けている人を批判する意図はありません。

    医療に関する判断は、必ず医師など専門家に相談してください。


    最近、マンジャロという薬をよく見かけるようになった。

    SNSでも、

    「痩せた」
    「食欲が消えた」
    「簡単に体重が落ちた」

    みたいな投稿をよく見る。

    正直、医学の進歩自体はすごいと思う。

    今まで病気や肥満で本当に悩んでいた人にとって、選択肢が増えることは素晴らしいことだと思う。

    マンジャロ自体が悪いわけではない。

    本来必要な人が、医師の管理のもとで正しく使うなら、意味のある薬だと思う。

    でも最近の流行を見ていて、少し違和感がある。

    それは、

    なぜ健康な人まで、薬を使って痩せたいと思う時代になったのか。

    ということ。


    美容医療は“美容”の前に、まず医療だと思う

    最近、美容医療がかなり身近になった。

    整形。
    美容注射。
    痩身治療。
    医療脱毛。
    GLP-1系の薬。

    昔なら一部の人だけが受けていたものが、今ではスマホひとつで簡単に情報が手に入る。

    これは良い面もある。

    コンプレックスが解消されて、前向きになれる人もいると思う。

    ただ、忘れてはいけないのは、

    美容医療も医療行為だということ。

    医療には、必ずリスクがある。

    薬なら副作用がある。
    施術なら失敗の可能性がある。
    体に介入する以上、完全にノーリスクではない。

    本来は、

    「得られるメリット」

    と

    「受け入れるリスク」

    を自分で考えて、納得して選ぶものだと思う。

    でも最近は、

    「これをやらないと損」
    「みんなやってる」
    「まだ努力してないの?」

    みたいな空気がある。

    そこが少し怖い。

    医療行為って、本来は誰かに煽られて受けるものではないと思う。


    インフルエンサーが医療行為を勧める怖さ

    最近は、インフルエンサーが美容医療を紹介することも多い。

    もちろん、本当に自分が受けてよかったものを個人の感想として話すこと自体は自由だと思う。

    でも、そこに広告費や案件が絡むと話はかなり変わる。

    なぜなら、その発信はもう“感想”ではなく“販売”に近くなるから。

    特に医療は、普通の商品とは違う。

    服やコスメなら、合わなければ使わなければいい。

    でも薬や施術は、体に直接関わる。

    だから、

    「これ絶対やった方がいい」
    「打つだけで痩せる」
    「整形しないと損」

    みたいな表現はかなり危ういと思う。

    見る側は、その裏にお金が動いているかどうか分からない。

    でも発信者側には、紹介することで利益が出る構造があるかもしれない。

    ここに、美容業界のかなり大きな闇を感じる。


    SNSで“普通の体型”が普通じゃなく見える時代

    昔だったら、比較対象は学校や職場の数十人くらいだったと思う。

    でも今は違う。

    スマホを開けば、

    加工された写真。
    一番盛れている角度。
    美容医療済みの顔。
    絞り切った体。
    ライトも構図も完璧な投稿。

    そういうものが無限に流れてくる。

    しかも、それが毎日目に入る。

    すると、普通の体型でも不安になる。

    健康なのに、

    「もっと細くならないと」

    と思ってしまう。

    普通に生活できているのに、

    「このままじゃダメだ」

    と思わされる。

    これって、かなり異常な環境だと思う。


    そもそも人間の体は、痩せやすく作られていない

    ここで一度、体の仕組みの話も考えたい。

    人間の体は、もともと飢餓に耐えるために進化してきた。

    今みたいに、コンビニに行けばいつでも食べ物が買える時代ではなかった。

    かつての人類にとっては、

    「血糖値が下がりすぎること」
    「エネルギーが足りなくなること」

    の方が、命に関わる問題だった。

    だから人体には、血糖値を上げる方向に働くホルモンが複数ある。

    グルカゴン。
    アドレナリン。
    コルチゾール。
    成長ホルモン。

    空腹時や危機的状況でも、脳や体を動かし続けるための防御システムだと考えられる。

    一方で、血糖値を下げる主なホルモンはインスリン。

    インスリンは、食事によって増えた血糖を細胞に取り込ませ、余ったエネルギーを脂肪やグリコーゲンとして蓄える働きを持つ。

    つまり人間の体は、基本的に

    エネルギーを無駄にせず、蓄える方向

    にできている。

    これは飢餓の時代には、生き残るために有利だったと思う。

    でも、食べ物が豊富で、高カロリーなものが簡単に手に入る現代では、その仕組みが太りやすさにつながっている。


    現代人にとって、痩せることはかなり難しい

    だから、現代人にとっては、

    「太ること」

    よりも、

    「痩せること」
    「体型を維持すること」

    の方がずっと難しい。

    体はエネルギーを蓄えようとする。

    体重が落ちれば、食欲が増えることもある。

    消費エネルギーを抑えようとすることもある。

    つまり、痩せることや体型を維持することは、ある意味で人間の本能や体の仕組みに逆らう行為でもある。

    ここを無視して、

    「痩せられないのは努力不足」
    「細くないと美しくない」

    とするのは、かなり乱暴だと思う。


    人間の自然な仕組みを否定するほど、美容は売れやすい

    一方で、美容業界やメディア、ファッション業界は、

    「痩せていること=美しい」

    という価値観を強めてきたように感じる。

    もちろん、健康的に体を整えることは大切だと思う。

    でも、

    人間の体がそもそも栄養を蓄えやすくできていて、痩せた状態を維持するのが難しいからこそ、

    「痩せること」
    「細い体型」

    は商品価値を持ちやすい。

    ここに、美容業界のビジネス構造があると思う。

    人間は生物としては、栄養を蓄えやすくできている。

    でも現代社会では、その自然な仕組みを否定するように、

    “痩せていること”

    が美しさとして売られている。

    ダイエット商品。
    美容医療。
    サプリ。
    エステ。
    ファッション。
    痩身サービス。

    人間の本能や体の仕組みに逆らうことを「美」として定義することで、大きな市場が成り立っている。

    もちろん、美容業界だけが悪いという単純な話ではない。

    SNS。
    広告。
    メディア。
    ファッション文化。
    芸能人やインフルエンサー。

    いろいろなものが重なって、

    「細いことが美しい」

    という基準を作ってきたのだと思う。


    人のコンプレックスは、巨大な市場になる

    資本主義の中では、人の悩みはビジネスになる。

    これは美容に限らない。

    ダイエット。
    筋トレ。
    ファッション。
    資格。
    投資。

    全部そう。

    「もっと良くなりたい」

    という気持ちによって経済は回っている。

    それ自体は悪いことではない。

    でも問題は、

    本来悩まなくていい人に、新しい悩みを作っていること。

    だと思う。

    「あなたは今のままで十分です」

    では商品は売れない。

    「もっと痩せた方がいい」
    「もっと若く見えた方がいい」
    「もっと綺麗になれる」
    「そのままでは損している」

    こう言った方が商品は売れる。

    だから僕たちは、気づかないうちに

    “足りないところ探し”

    をさせられている気がする。


    “細いほど偉い”みたいな空気はかなり危険

    最近特に怖いのは、

    痩せていることが、まるで努力の証明みたいに扱われること。

    もちろん、健康的に体型管理している人はすごいと思う。

    食事に気をつけて、運動して、生活を整えるのは簡単じゃない。

    でも、

    “細ければ細いほど良い”

    みたいな価値観はかなり危険だと思う。

    健康を崩してまで痩せることは、もはや美容ではない。

    体の調子が悪くなる。
    筋肉が落ちる。
    メンタルが不安定になる。
    生活の質が下がる。

    体重だけ見れば痩せたとしても、健康や生活の質が落ちたら本末転倒だと思う。

    本来は、

    痩せているかどうかではなく、健康で、自分の体を大切にできているかどうか

    をもっと重視するべきだと思う。


    薬で痩せても、生活習慣が変わらなければ戻る

    マンジャロのような薬が食欲を抑える仕組みはすごいと思う。

    でも、薬で一時的に食欲が落ちても、生活習慣そのものが変わらなければ、やめた時に戻る可能性がある。

    むしろ、急激に体重を落として筋肉まで減ると、基礎代謝が落ちて太りやすくなることもある。

    結局、体型維持ってかなり地味だと思う。

    食事。
    睡眠。
    運動。
    ストレス管理。
    日々の微調整。

    派手さはない。

    でも、一番強いのはここだと思う。


    本当に大事なのは“大きく崩れる前に整えること”

    個人的には、体型管理で一番大事なのは、

    太ってから一気に戻すことではなく、普段から少しずつ調整すること

    だと思っている。

    食べすぎた翌日は少し控える。

    歩く量を増やす。

    階段を使う。

    タンパク質を意識する。

    睡眠をちゃんと取る。

    お酒やジャンクフードを減らす。

    地味だけど、こういう習慣が一番強い。

    これは資産形成にも似ている。

    大きく崩れてから一発逆転を狙うより、普段から崩れない仕組みを作る方が楽。

    太りにくい生活。
    浪費しにくい生活。
    メンタルを崩しすぎない生活。

    結局、長く続く人は日々の微調整が上手いんだと思う。


    自由診療のリスクを社会全体で負担する問題

    もうひとつ気になるのが、社会コストの問題。

    美容目的で自由診療として薬を使ったあと、もし健康被害が出た場合、実際の治療は一般の病院で行われることがある。

    その場合、保険診療になるケースもある。

    もちろん、体調を崩した人を助ける医療制度は必要。

    ただ一方で、

    本来必要ではない美容目的のリスクを、どこまで社会全体で負担するのか。

    という議論はあってもいいと思う。

    しかも、目的外使用の場合、公的な副作用救済制度の対象外になることもある。

    つまり、使う側にとってもかなりリスクがある。

    「流行っているから」
    「みんな使っているから」
    「インフルエンサーが勧めていたから」

    で簡単に決めるには、重すぎる話だと思う。


    本当に怖いのは、薬ではなく“不安を売る構造”

    僕が一番怖いと思うのは、マンジャロそのものではない。

    必要な人にとっては大事な薬だと思う。

    本当に怖いのは、

    人の不安を作って、その不安に商品を売る構造

    だと思う。

    「太っているあなたはダメ」
    「老けているあなたはダメ」
    「その顔ではダメ」
    「その体型ではダメ」

    そうやって人を不安にさせる。

    そして、その不安の解決策として商品を売る。

    この構造が強すぎる。

    美容業界だけではない。

    SNSも広告も、基本的には人の不安や欲望を刺激してくる。

    だからこそ、自分の中に基準を持たないと、永遠にお金とメンタルを削られる。


    最後に

    もう一度言うけど、マンジャロを使っている人を批判したいわけではない。

    美容医療を否定したいわけでもない。

    必要な人が、専門家と相談して、納得した上で使うなら、それは選択肢のひとつだと思う。

    でも最近の流れを見ていると、

    「綺麗になるために美容をする」

    というより、

    「今の自分ではダメだから美容をする」

    になっている人が増えている気がする。

    そこに、僕は違和感がある。

    人間の体は、そもそも飢餓に耐えるためにエネルギーを蓄えるようにできている。

    それなのに現代社会では、その自然な仕組みに逆らうように、

    「痩せていること」
    「細いこと」
    「若く見えること」

    が価値として売られている。

    だからこそ、僕たちは一度立ち止まって考えた方がいいと思う。

    それは本当に自分のためなのか。

    それとも、誰かに作られた不安を解消するためなのか。

    美容もお金も同じだと思う。

    本来は、自分の人生を良くするための道具。

    でも、気づかないうちに振り回される側になることもある。

    だからこそ、

    誰かが作った理想の自分ではなく、

    自分が納得できる自分

    を大事にしたい。

    美容に使われるのではなく、美容を使う側でいたい。

    お金に使われるのではなく、お金を使う側でいたい。

    結局、そこが一番大事なんじゃないかと思っている。

     
     
    投資歴7年|25歳で資産1億円達成。 会社員をしながら、投資・節約・資産形成について発信。 筋トレ、カフェ、旅行が好き。 「お金に縛られずに生きる」がテーマです。

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