
愛するのと、愛されるの。どっちがいいと思う?
ねえ、 愛するのと、愛されるの。どっちがいいと思う?
両方……。
そりゃあ、そうだよね。 でもね、もしもどっちかを選ばなくちゃいけないとしたら?
ドラマにあるじゃない。 好きでもない人に求婚されていて、本当に好きな人の気持ちは分からない。
そんな状況でヒロインが揺れるやつ。
私はね、絶対、愛する方を選ぶな。 好きな人のことを考えている時って、体の中が少しずつ暖かくなって、幸せな気分が満ちてきて、すごく落ち着くの。
郷ひろみの歌にあったでしょ。 『会えない時間が、愛育てるのさ』 あれ、今ならすごく判る。
人は生まれてくる時も一人。死ぬ時だって、一人ずつ。 人生って、ひとりぼっちの連続で、とっても孤独なことだと思うんだ。 だからね、この世に愛が生まれたのは、その逃れられない寂しさを救うためじゃないかな、って思うの。

今の時代、寂しくなればすぐに誰かと繋がれる。 あれは一種の宗教だね。「スマホ教」とか、「深夜コンビニ教」とか。
でもね、私が本当に、本当に寂しくてたまらない時は、 ただ、好きな人のことを考えるの。「何してるのかな」って。 それだけでいい。
もしかしたら、どこかで浮気でもしてるかもしれない。 リアルに考えるとまいっちゃうけど、でも、首に縄を付けるわけにもいかないし。ペットを愛でるのとは、わけが違うんだから。
っていうか、会えないからこそ、考えるんだよね。 現実がどうかなんて、本当は問題じゃない。 「私がその人のことを想っている」という事実が、何より大切なの。
そうしていると、私の中で少しずつ愛が育っていくのがわかる。 一生かけて、自分の中の愛を育てる。それが私の楽しみ。 だからね、生きるためには、愛されることより、愛することが必要なの。
なんとなく、そう思う。
……。
