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来てよパーマン。

どうも。


KONGです。



少しずつ春の匂いを感じるこの頃。

乱舞している花粉に目と鼻を擦りながら、卒業から新しい世界へ飛び込んで行く『不安』とほんの少しの『ワクワク』が入り混じった学生時代を思い出す。


本日は中学校の入学式を迎えたKONGのお話。

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KONGの通う中学校は、地元でも色んな意味で目立った学校だった。


小学6年生という最高学年の権威をフルに活用し威張り散らかしていた生活から、
『先輩』『後輩』が如実に出てくる縦社会の中学校に入学するという事は、KONGからすると『不安』の方がかなり多かった。


しかもKONGの通う中学校は主に2つの小学校が学区内となっている為、同学年でも半分以上は知らない人が集結するのであった。


制服も半ズボンから長ズボンに進化し、ドギマギしながら迎える入学式。

【門】と呼ぶに相応しい入り口を通り抜け、下駄箱に張り出されているクラス分けの紙を確認してから自分のクラスに入り、KONGの名前が貼られてある席に着き周りを警戒する。


ダルそうに寝てるヤツ。



机に足を乗せるヤツ。



群れて必要以上にデカい声で笑っているヤツ。



殆ど知らない人ばかりの中、すでに各々の主張が始まっている。


『コレが…中学校か…』

(勘違い)



こんな時に知り合いがいるのは非常に心強いのだが、名簿を見た限りKONGのクラスには同じ小学校の仲の良いお友達はいなかった。



『ふぅ…』と一息つき、
幼少期の発表会で【みにくいアヒルの子】の主役に抜擢された時を思い出す。



当時は人一倍体が大きかったKONGは、

1人だけ灰色のタイツに身を包み、

序盤ではアヒルのお友達から罵られ、

感動のクライマックスシーンでもサイズ的に白鳥の群れに溶け込めていないハシビロコウだった…。



恐らく先生は幼いKONGにこう伝えたかったのだろう。


『自分の居場所は自分で掴み取れ』



そうだ。



このデカい体はいつ活かすんだ。


『手始めに後ろの席のヤツの顔でも拝んどくか。』



そう思った時、全校放送が流れる。


(ブッ…ブツッ…)


「只今より、入学式を行います。

新入生は出席番号順に廊下に並んでください。」


……。


クラスは少しザワつくものの、言われた通りに出席番号順に廊下に並び始めたが、出席番号5番の『貝吹』の前に『長田』が並んでいる事に気付く。


『ナガタくん…おっちょこちょいめ…』



KONGは長田くんの肩を"トン"と叩き、鼻で笑いながら後ろを親指で"クイクイ"と指し一言。


「俺より後ろに並ぼうや」



当時DA PUMPのUSAを知っていたなら、軽くピョンピョンしていてもおかしくない程の小気味よい親指"クイクイ"だった。



しかし


KONGの予想とは裏腹に長田くんがKONGを鼻で笑い"プイッ"とそのまま前を向く。



『ほぅ…コイツ…
ただのおっちょのちょいではないな?』




再びKONGは長田くんの肩を叩き、同じように後ろに並ぶよう促すが、長田くんは"チラリ"とKONGを見てフルシカトを決め込む。


当時、KONGの沸点は、
8ml程度しか水分が入っていないケトルのように驚く程早く、長田くんの肩を勢いよく"ガシッ"と掴む。


すると、


KONGが後ろから肩を組まれ


「まぁまぁ…喧嘩は…よぅないでぇ。」



パーマン4号のような関西弁で話しかけられ、声の主に目を向けると



「ッデカァ!!!」



思わず心の声が出てしまう。



大柄で体つきもガッシリしており、パーマン4号よりバードマンの方がしっくりくるその男は、KONGに肩を組みながら前にいる長田くんに声をかける。


「おっサー…同じクラスやな。」


『オッさん?!』


2人のやりとりを見て友達だと判断したKONGの熱は既に冷めており、バードマンに長田くんが"並ぶところを間違えている事"を説明すると、バードマンはこう言った。



「ちゃうねん。オサダやねん。」



『ふぇ?!オサダ?!』


驚きと同時に列が進み出し、気まずさと、恥ずかしさと、3/1の純情な感情と、複雑な気持ちのままKONGの入学式は気付けば終わっていた…。

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翌日。

全校集会が開かれ、
全校生徒は各クラス毎に背の順で一列に並び、先生方の有難い話を静かに聞いていた。


後ろにいるバードマンが小さい声で話かけてくる。


「俺の弁当、下敷きぐらいあんねん。」


しらんがな!!


思わず"クスッ"と笑ってしまったその数秒後、


『グぇ!!!』



KONGは学ランの襟を"グッ"と引っ張られながら後ろに引きずり出される。



バードマンの仕業かと思っていたら、目を丸くしたバードマンが最後尾からコチラを見てる。


KONGは心で叫んだ。

『来てよパーマン!

   ワタシのトコロヘ!!』



パーマン!

パーマン!


パーマァーーーン!!!



状況が掴めないまま、
後ろに立たされたKONGの前には先生が立っており



「おまえ。髪を黒く染めて来い。」


『なぬ!!!!』


どうやら、地毛だと思われず、黒染めを宣告され名前を聞かれる。


「カイフキです。」


すると先生の顔が歪み、


「カイフキ?オマエがか…。」



その後も、指定の上履きを取りに行った際に受け渡しの先生も



「カイフキ?オマエかぁ…。」



いったい何なんだ…。



そもそも中学校ってこんなにも小学校と違うのか…。



そしてカイフキってなんなんだ…。



こうして、



【120%の不安】と【パーマンは存在しない】と思い知らされたメンタルのままKONGの中学生活が始まるのでした。



カイフキが何かって?



それはまた別のお話。



それでは!



また!

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